新築戸建分譲住宅・分譲マンションなどを手がける中央住宅・中央グリーン開発・ポラスタウン開発、注文住宅・プレカット・不動産売買仲介・買取のポラテックなど、グループ27社をまとめるポラスグループ。

サッカーJ1 浦和レッズのトップパートナー(2023~2025)としても知られるポラス(POLUS)は6月28日、埼玉県越谷市の本社で説明会を開き、中内晃次郎 代表取締役、中央住宅 品川典久 代表取締役社長らが登壇。2023年3月期について「業績は順調に推移」と伝え、2024年度の展開・ビジョンなどについても公表した。

建売住宅 満足度 6年連続 1位

ポラスグループは2023年3月期、さいたま市見沼区・緑区・越谷市・上尾市・草加市・八潮市・我孫子市・柏市・流山市の9市区で、市区別低層住宅着工棟数 企業グループ部門1位をマーク。

また、県別低層住宅着工棟数 企業グループ部門では、千葉県で6年連続1位(8回目)。オリコン顧客満足度調査で建売住宅 ビルダー 首都圏1位受賞も6年連続獲得した。

2023 年度グッドデザイン賞では、合計 9 点(うち分譲住宅7点)で受賞し、通算受賞点数は 83 点に。

さらに、世界 3 大デザイン賞に数えられる「iF DESIGN AWARD 2024」(建築分野 住宅建築部門)を 2 年連続で受賞。

こうしたトレンドを受け、契約棟数は 前年比 5.1%増の 2,554 棟をマーク。分譲マンションも好調で、契約戸数は前年比 29.7%増の 428 戸をマークした。

住宅展示場来場者数は前年比165%と増

ポラス住宅展示場「総合展示場」「体感すまいパーク」への来場者数は年々増加し、体感すまいパーク全体では前年比165%と伸びている。

また、体感すまいパーク船橋・越谷・朝霞では、宿泊体験への参加者も増え、実際にファミリーでモデルハウスに泊まってみて購入を決めるなどで、注文住宅契約棟数は 前年比0.8%増の640棟と伸びた。

吉川美南に展示場とポラステクノパーク

さらに、吉川美南駅東口周辺地区土地区画整理事業 産業ゾーンの一区画を担う「体感すまいパーク吉川美南」「ポラステクノパーク(仮称)」が2024年度内にオープンする予定。

オフィス棟・研究棟・実験棟(ともに木造・在来工法)で構成されるポラステクノパークでは、省エネ適合性判定 完全ZEB(ネットゼロ・エネルギービル)とし、今後はBELS(建築物省エネルギー性能表示制度)を申請していく。

また、建造には国土交通省 補助事業「建築BIM加速化事業」を利用し、3D建築デジタルモデルを作成。純木造建築でBIM(ビルディングインフォメーションモデリング)を活用していく。

買取再販契約件数 前年比125%

ポラスグループでは、ポラスの既存分譲住宅を買い取り、適切にメンテナンスし再び販売する買取再販契約件数も前年比125%と増えている。

買取再販専任部署を設立し、買取再販事業を強化した伸びで、販売当時のコンセプトを活かした物件の供給を実現。「2026年度には年間600件まで拡大させる」という。

また、ことし7月にはポラスグループの新たなアプリをリリースし、「住まいの困りごとがすべてこのアプリで解決できるようにしていく」という。

非住宅売上坪数を倍増する計画

東北・坂東・富士・名古屋・滋賀・佐賀とプレカット工場を展開するポラスグループは、2025 年から施行される建築基準法 4 号特例の縮小を背景に設計ニーズが高まり、許容応力度計算とプレカット木材のセット販売棟数が増加。

あわせて、取引先からのリピート案件により、非住宅の売上坪数が前年比 10%増加。2024年度の非住宅売上坪数も2023年実績数の1.7倍と大幅にアップさせる構え。

2025 年 3 月期の連結業績予想

ポラスグループは、今後の見通しについてこう伝えている。

「当社グループを取り巻く経営環境は、住宅価格の上昇や、物価上昇による消費者マインドの低下等が住宅需要を抑制する状況が続くと見込まれます。

また、マイナス金利政策解除後、借入金利上昇による住宅需要の更なる悪化も懸念されます。

このような経営環境下で、創業 55 周年を迎える当社グループは、創業から掲げている地域密着農耕型経営を推進し、先行き不透明な経済状況が続く中でもお客様から選ばれる魅力的な街づくりと、安全で安心できる暮らしを提案してまいります。

それらを受けて、2025 年 3 月期の連結業績予想については、売上高 3,000億円(前年比 5.8%増)、経常利益 220億円(前年比 12.7%増)の計画とします」(ポラスグループ)

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