「ぼーっとした従来照明のままにしてんじゃねーよ!」
―――チコちゃんにそう叱られそうな、アクションが動き出した。
きょう10月21日は、「あかりの日」。アメリカのトーマス・エジソンが世界で初めて電球を実用化したのが、いまから140年前の1879(明治12)年10月21日。その日にちなんで日本照明工業会・日本電気協会・照明学会が定めたのが、この「あかりの日」。
日本照明工業会は、19日の記者発表で照明市場の現況と、2030年ビジョンについて説明。クルマや鉄道、航空といったモビリティ・輸送業をはじめ、製造業やサービス業などで、照明器具のLED化がすすむなか、「現在、国内のLED化は34%。2019年度末でほぼ4割がLED化する予定で、それでもまだ6割が従来光源を使用している。LEDはまだまだ普及していないのが現状」と話すのは、日本照明工業会 平岡敏行 会長(東芝ライテック取締役社長)。
「残りの従来光源10億台をLED化し、国内のすべての照明器具を2030年までにLED照明などの次世代半導体照明(SSL)にしたい」(日本照明工業会 平岡敏行 会長)
「一般家庭や産業界でまだまだ『もったいない』『切れるまで使おう』という感覚があることで、LED照明などに更新できないでいる現実がある。そこでこの『あかりの日』を機に、あらためてLED照明のよさを知ってもらいたい」(日本照明工業会 平岡敏行 会長)ということで、きょう10月21日からチコちゃんのチカラを借りて展開するのが……。
あかりに無関心だとチコちゃんに叱られる!?
「あかりに無関心だとチコちゃんに叱られる!?」という日本照明工業会が立ち上げたスペシャルサイト。
https://www.change-to-led.jp/cp/
その第一弾は、きょう10月21日から2020年1月31日までの間、サイト内のクイズに答えて応募すると抽選で1000人に「チコちゃんペアトートバッグ」が当たるというコンテンツ。
この企画にもLED照明のような“やさしい仕掛け”があるようで、記者発表に登壇した「あかりの日」委員会 内橋聖明 委員長はこう説明した。
「ノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラー博士の『ナッジ』という手法にならい、心理に働きかけるちょっとした工夫で、強制することなく人々の行動を変えていきたい」(ノーベル経済学賞)
―――「うちはまだLED照明じゃない灯りはある?」「うちの会社でLED以外の従来電球を使ってる部門や工場、部屋はないか?」そんな動きが、この「あかりの日」から始まればいい。
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tokyochips編集部