関東大学サッカーリーグ戦 3部 3位(11/16現在)の専修大学体育会サッカー部に所属する 山本隼大 FW が水戸ホーリーホックへ、松村厳 MF が松本山雅FCへ、一丸大地 DF がアスルクラロ沼津への加入が内定した。
専修大サッカー部の3選手のどんなプレーが評価されてクラブからオファーがあったのか、3選手の特長や強味は、いまの気持ちや想いは、そしてクラブ加入後の目標は―――。
12月3日に専修大学 生田キャンパス(神奈川県川崎市)で開かれた「Jリーグクラブ加入内定選手記者会見」で、3選手、3クラブ担当者、監督らが登壇し、それぞれが語ってくれた。
専修大学 内定選手記者会見 登壇者 敬称略
◆山本隼大 FW
専修大学 経済学部 4年
名古屋高校(愛知県)出身
水戸ホーリーホック 内定
◆松村厳 MF
専修大学 法学部 4年(主将)
松商学園高校(長野県)出身
松本山雅FC U-18
松本山雅FC 内定
◆一丸大地 DF
専修大学 法学部 4年
東海学園高校(愛知県)出身
名古屋グランパス U-18
アスルクラロ沼津 内定
◆柏葉涼太
水戸ホーリーホック
強化部スカウト担当
◆江原俊行
松本山雅FC
フットボール部スカウト
◆森川英樹
アスルクラロ沼津
フットボール部強化担当
◆東大樹
専修大学サッカー部監督
山本選手「“水戸 2年目”の気持ちで」
―――水戸ホーリーホックというすばらしいチームでプロキャリアをスタートできることをうれしく思っています。
水戸ホーリーホックは、若い選手が多く、自分と同じ年代の選手が多く、みんなあたたかい。
また、プロでのキャリアを積んだ選手が多く所属し、「ここで自分も大きく成長できる」と思い、水戸を選びました。
水戸ホーリーホック特別指定選手として起用されてから、専修大サッカー部を離れることが多かったけど、変わらず大学の仲間に支えられて、いまの自分がいるとおいま実感しています。
来シーズンは、“水戸 2年目”の気持ちで、チームの中心となって活躍できるように、成長していきたいです。
(水戸ホーリーホック 内定 山本隼大 選手)
山本選手は、長身からのヘディングは強く、力強いドリブルからのクロスや得点力は申し分ないと思っています。今後の活躍に期待しています。
(専修大学サッカー部 東 監督)
水戸「サポーターの心を揺さぶってほしい」
山本選手は、特別指定選手での期間で、1ゴールを決めてくれました。ひとりのプロサッカー選手として、水戸で十分に力をを発揮してくれたと思っています。
山本選手の特長は、この長身から出てくる推進力と、パワーのあるドリブル、そしてパンチのあるシュートです。
どんどん前へとすすみ、ゴールに近づきながら、自分で足を振っていく。
局面を変えていくことに強いこだわりがあり、左右にも大きく触れて、チームメンバーの期待に大いに応えてくれるはずです。
守備では、ラインぎわまで寄せてボールを奪うことができる。メンタルも強く情熱もある。まさに、フィットできる人材だと思っています。
彼が持つこうしたパワーを存分に発揮して、サポーターの心を揺さぶってほしい。チームの勝利に貢献してほしい。オンもオフも、サポーターに愛される選手になってほしいと思います。
(水戸ホーリーホック 柏葉涼太 強化部スカウト担当)
松村選手「J2・J1昇格に貢献できるよう努力」
―――高校時代、松本山雅FC U-18 で過ごしたぼくにとっては、松本山雅FC は特別なクラブです。
ここでプロキャリアを始められることが、すごくうれしいです。
専修大学に入学するときから、「松本山雅FCに戻る」という気持ちでサッカー部に入部しました。
松本山雅FCは、プロサッカー選手を身近に感じた地でもありますし、本拠地のみなさんもあったかい。
今後は、1日でもはやくサンプロ アルウィンでプレーし、松本山雅FCとのJ2昇格、J1昇格に貢献できるよう努力していきます。
(松本山雅FC 内定 松村厳 選手)
松村選手は、専修大サッカー部キャプテンを務め、全試合フル出場。運動量や、負けん気の強さ、チームを勝たせたいという気持ちは一番強い。
その強い気持ちをそのままに、松本山雅FCでも勝利につながるプレーを期待しています。
(専修大学サッカー部 東 監督)
松本山雅「再び松本山雅FCに戻ってきた」
松村選手は、スカウトして獲得したというよりは、我がクラブの U18 で育てて、専修大学で鍛えていただいて、再び松本山雅FCに戻ってきたという期待感です。
高校時代のキャンプでは、まだ未熟で第一線での活躍は早いと思っていましたが、そんななか専修大学に入学し、関わるみなさんに支えられて、松本山雅FCに戻ってくることができました。
松村選手のプレーの特長は、センターバック・ボランチで走り切る力、強度の高い守備ができる、センターバックもボランチも守れるところです。
今後はさらに攻撃力も高めながら、松本山雅FCのJ2昇格、J1昇格へと貢献してほしいと思います。“親心”の気持ちで育て、選手の成長を見守っていきます。
(松本山雅FC 江原俊行 フットボール部スカウト)
一丸選手「チームの中心となって活躍したい」
―――幼いころからの夢だった、プロサッカー選手というキャリアを、アスルクラロ沼津で始められることをうれしく思います。
これからは、チームの中心となって活躍できるよう、がんばります。応援よろしくお願いします。
(アスルクラロ沼津 内定 一丸大地 選手)
一丸選手はお調子者で笑顔がかわいい、みんなに親しまれる選手です。
大学時代にみせた100%全力で取り組む姿で、沼津のチーム全体を大きく動かす選手になってほしいと思います。
(専修大学サッカー部 東 監督)
沼津「パーソナルな面もすばらしい人材」
静岡県は「サッカー王国」と呼ばれるなか、沼津地方はサッカーの発展が遅れているエリアでもあります。
沼津にプロサッカークラブ アスルクラロ沼津が誕生して8年、少しずつですが、力をつけてきていると実感しています。
来シーズンもJ3に決定したなか、いまクラブに足りないものを持っている選手と思い、一丸選手に加入オファーをしました。
アスルクラロ沼津は、勝って地域に愛されるだけでなく、愛されることで勝つチームをめざしています。
そんなチームのアイデンティティに、一丸選手はすばらしいキャラクターを持つ人材です。パーソナルな面もすばらしいポテンシャルを持っている。
来シーズンからチームのために、地域のために、勝利のために貢献してくれることを期待しています。
(アスルクラロ沼津 森川英樹 フットボール部強化担当)
クラブ加入後の目標も語ってくれた
ことし(JFA・Jリーグ特別指定選手として)水戸ホーリーホックで15試合に出場し、1ゴールを決めることができました。
来シーズンは2桁ゴール、10特典をめざして結果を残したいと思います。
また、所属クラブは違いますが、こうして松村選手や一丸選手と、天皇杯などで対戦することも楽しみにしています。
(水戸ホーリーホック 内定 山本隼大 選手)
来季は開幕スタメンをめざし、そのなかで、試合を出場し続けてチームに貢献していきたいです。
ぼくもここにいる2人と対戦するのがすごく楽しみです。
グランドが使えないときなど、みんなで公園で練習したときもありました。いずれはいっしょのチームでプレーできたらなとも思っています。
(松本山雅FC 内定 松村厳 選手)
若いようで若くない年齢なので、開幕戦から、1年を通してずっと試合に出続けられる選手として活躍し、みえる結果をしっかり出していきたいと思います。
いま、やっとスタートラインに立てたことを実感しています。結果が勝負のプロの世界に飛び込んだことは、プレッシャーもありますが楽しみでもあります。
(アスルクラロ沼津 内定 一丸大地 選手)