企業内に存在するさまざまなシステムや、アプリケーションで生成されるイベントログなどを、パターンや時系列別に分析し、業務プロセスを可視化・改善・生産性向上を図るプロセスマイニング(Process Mining)の世界大手、Celonis(セロニス 本拠地ドイツ)。

同社の Gunther Ramesder(グンター ラメスダー)svp、Alexander Hill(アレキサンダー ヒル)dr は、「真の生きたデジタルツイン(仮想空間上再現)を構築し、ビジネスプロセスの可視化・最適化・自動化する Autonomous Enterprise(オートノマスエンタープライズ 自律型企業)への道に、Celonis Process Intelligence Graph(セロニス プロセス インテリジェンス グラフ)が欠かせない」という。

AIエージェントを進化させる要 Celonis Process Intelligence Graph

セロニスは、自律型企業への道について、AI対応 → 部分的AI自動化 → フルAIオートメーション とステップさせるために、構築・実行・改善の継続的なサイクルで漸進的に推進させるなかで、AIエージェントを徐々に進化させ、その能力と自律性をアップさせていくという。

このとき、AIエージェントを進化させる要となるのが、「セロニス プロセス インテリジェンス グラフ」。

セロニス プロセス インテリジェンス グラフは、業界をリードするプロセスマイニングと AI技術にビジネスコンテキスト(文脈:ビジネス上の物事・出来事の背景や状況、環境、関連データ、周辺情報など)を組み合わせることで、顧客にビジネスオペレーションの「生きたデジタルツイン」を実現させるツール。

業務の「誰が、なにを、いつ、どこで、なぜ」を把握する AI に必要なインプット情報をまとめ、生きたデジタルツインの実現に欠かせないと重ねていう。

AI に慣れてない人でも 業務プロセスを可視化・改善し、生産性向上へ

この セロニス プロセス インテリジェンス グラフ は、システムに依存せず、偏りのない共通の言語でコミュニケーションがとれて、AI に慣れてない人でも誰でもビジネスを理解・改善できる環境を整えてくれる。

また、その企業に既存導入されている ERP(統合基幹業務システム)や、CRM(顧客関係管理)などのデータを活用し、改善すべき点を細かく明らかにし、組織全体の業務プロセスを可視化・改善し、生産性向上が図れる。

Celonis Process Intelligence Graph と AIエージェントの活用で、エンドツーエンドで自律的に処理する業務プロセスを実現

こうした Celonis Process Intelligence Graph と AIエージェントの活用で、エンドツーエンドで自律的に処理する業務プロセスを実現させた例を紹介。

たとえば、建築・インテリアデザイン業界向け素材を提供するコンセティーノ(Cosentino 本拠地スペイン)は、受注管理プロセスに セロニス を導入。

配送の遅延が発生する原因のひとつに、発注者の支払い状況にネガティブなデータがあった場合に発送前にブロック(処理中止)がかかり、最終的に人が介入して手動処理して商品を予定より遅れて発送するというケースがあった。

そこを、セロニス AIエージェントが過去の傾向、支払い行動、ブロック解決パターンなどの蓄積データを活かし、クレジット・ブロック・アクションを最適化し、従来の遅延発生時のリードタイムを 1/5 にまで減らせたという。

Alexander Hill(アレキサンダー ヒル)dr は、ロジスティクスプロバイダー DHL や、イケア最大のフランチャイズ持株会社 Ingka(イングカ 本拠地オランダ)などの導入事例も紹介し、「顧客満足度は向上したか、不良債権はゼロに近づいているか。アウトプットを直視することが大事」と伝えていた。

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