東京・銀座の予約が取れない人気店「ラ・ベットラ」オーナーシェフ、落合務氏のこだわりが詰まったパスタソース「予約でいっぱいの店 THE PREMIUM」シリーズに、待望の新商品が登場します。
2025年8月11日(月)より全国で発売されるのは、「予約でいっぱいの店 THE PREMIUM うにのクリームソース」。発売に先立ち、7月9日(水)に開催された新製品発表会では、落合シェフとエスビー食品の開発担当者が25周年を目前に控えたシリーズの歴史と新商品にかける熱い想いを語りました。
落合シェフが語る「変わらない味を作るためには、変わり続けなきゃいけない」
エスビー食品と落合シェフの二人三脚で開発されてきたレトルトパスタソース「予約でいっぱいの店」シリーズは、来年に発売25周年を迎えるロングセラーブランドです。
発表会に登壇した落合シェフは、日々料理を作る上で大切にしていることを問われ、「お客様のお好みや『こうすれば喜んでもらえるかな』というのを日々考えながら作ることですね。作っても、お客様においしいと言ってもらえないと意味がない。お客様には『いつ食べてもおいしいね』と言ってもらいたいので、毎日緊張感があります。今日は昨日よりおいしく作るぞという気持ちを毎日持つのが大切です」と、プロとしての揺るぎない信念を語りました。
伝説の「うにのクリームソース」誕生秘話と商品化への道のり
今回商品化された「うにのクリームソース」は、ラ・ベットラの看板メニューであり、落合シェフを代表する一品として広く知られています。しかしながら落合シェフがこのメニューを開発したきっかけは、意外なものでした。
「うにのクリームソースパスタはイタリアにはないんです。1977年にイタリアで料理の勉強をしましたが、うにのパスタは一度しか食べていません。イタリアはあまりうにを食べる習慣がないんですよ」と落合シェフ。帰国後、和食店の社長から「和食食材のうにを使ったパスタはないか」と尋ねられ、試作したところ「おいしくない」と言われてしまい、それが悔しくて今のメニューを作り上げたそうです。
この落合シェフこだわりの味をレトルトで再現するにあたり、エスビー食品マーケティング企画室の風間美柚さんは、並々ならぬ苦労があったことを明かしました。
「商品自体が落合シェフの代表作ですから、失敗はできないですよね。シェフに細かくアドバイスをいただきながら作っていました。ご病気をされて休まれていたときもお電話をいただき、試作品をお送りし、密にコミュニケーションをとり、長い時間をかけて商品化に至りました」と語り、まさに執念ともいえる開発秘話が披露されました。
完成した商品のパッケージには、「ラ・ベットラ人気No.1メニュー」のアイコンが印字され、落合シェフも「24年前の発売当初のパッケージからどんどんセンスがよくなっていて、エスビーさんは素晴らしいです」と太鼓判を押しました。
新商品「うにのクリームソース」で特にこだわったのは、ミョウバン不使用のうにを使用し、濃厚な生クリームを使っている点だそうです。落合シェフからは「ソースがぬるいと、うにの香りが立ちません。きちんと温めてもらうといいと思います」と、より美味しく味わうためのアドバイスも送られました。
落合シェフ直伝!ラ・ベットラ流「うにのクリームソース」アレンジレシピを実演
発表会では、落合シェフ自ら「うにのクリームソース」を使ったラ・ベットラ流アレンジレシピを調理実演。軽快なトークを交えながら、自宅でも簡単に本格的な味わいを楽しめる秘訣を披露しました。
パスタを茹でる際のこだわりについては、「お湯に対して1.2%の塩を入れると、『私、パスタがこんなうまく作れるんだ』とびっくりすると思います。麺に塩味が付くだけで、本当に味が違うんです。お客様からは『あんなにお塩を入れて!』と驚かれることがあります。でも、別にこのお湯をそのまま飲むわけじゃないから大丈夫なんですよ(笑)」と力説。
パスタを炒めない理由については、「イタリア人はソースを作ってパスタを入れて、混ぜるだけですぐ盛り付けるんです。僕は当時『なぜ塩コショウをしないの!?』と驚きました。とにかく、彼らはパスタを炒めないんですよ。塩もコショウもしないし、手抜きだと思いました。でも、実際に食べてみたらすごくおいしくて。あれはびっくりしましたね。パスタにしっかり塩味をつけるので、塩コショウが必要ないんです。きちんと塩味のついたパスタに、ソースを和えるだけで十分。そこで、ジャーッと炒めちゃうとソースの水分が蒸発しちゃいますからね」と、本場の調理法を交えながら丁寧に解説しました。
そして、今回の新商品アレンジとして、パスタとソースを混ぜる際に少量のバターを加え、最後に小ネギをトッピングするアイデアを提案。
「僕たちもたまにやるのですが、常温の無塩バターをちょっと入れるとコクが出ます。無塩がなければ有塩でも大丈夫ですよ。あと、最後にネギをあしらうと色合いも出ていいですね。白いネギでも構いませんよ。もしもスーパーで安いうにが売っていたら、この上に乗せてみてください。超豪華になりますよ」と語り、ちょっとした工夫でレストランのような一皿が完成することを示しました。このアレンジレシピは、新商品のパッケージ裏面にも掲載されているとのことです。
25周年への想いと、変わらずに進化し続けるブランドの哲学
イベントの最後には、改めて商品にかけるそれぞれの想いが語られました。
風間さんは「商品化に際しては、落合シェフの味を大切にしつつも、商品として落とし込む大変さがありましたので、無事に作り上げることができてうれしく思います。本シリーズは24年目になりますが、来年25周年を迎えるので、もっと多くの方にお届けできる商品にしていきたいです」と、今後の展望を述べました。
落合シェフは「ひとつの商品を生み出すのにも、いろいろな苦労がある。僕はあまり苦労を感じていませんでしたが(笑)今度はあれを作ろう、これを作ろうという気持ちをエスビーさんが持っていらっしゃる。それで24年続けてこられました」と、エスビー食品への感謝を口にしました。
質疑応答では、25周年に向けた抱負を問われた落合シェフが、「とりあえず生きていないといけないですね(笑)。僕はもう77歳なので。でも、僕としては125歳まで生きるつもりでいるんですよ」とユーモアを交えつつ、「料理は一回作ってそれでいいというのではなく、昨日より今日の方がもっとおいしく作ろう、明日はもっとおいしく作ろうというもの。でも、僕が一番嬉しいのは『あなたのお店はいつ来ても変わらないね』と言ってもらえることです。これは大変ありがたい褒め言葉だと思っています。みんながそれぞれ少しずつ努力を重ね、もっとおいしくしようという気持ちで作るからこそ、いつ来ても同じ味が作り続けられるのだと思います」と料理哲学を披露。
25年という長期にわたりロングセラーを続ける中で「変えてきたこと、変えなかったこと」について、風間さんは「25年の年月のなかで、使っていた原料や素材が終売してしまい、それにより味が変わってしまうことがありました。でも、落合シェフの味づくりの根幹をぶらさずに、どのように素材を見直せば近付けることができるかということを常に試行錯誤していました」と、その苦労を明かしました。
落合シェフはこれに対し、「エスビーさんとやらせていただいて24年。実質26年ほど前からご一緒しており、当時から『本当に変わらない料理を作るためには変わらなきゃいけない』という話をしてきました。変わらない味を守るためには、少しずつ変えていかないとお客様に進化が伝わらないのです。それをきちんと守っていただいているのがありがたいですね」と笑顔でコメントし、長年にわたるパートナーシップへの信頼を示しました。
試食会で味わう、ラ・ベットラの「うにのクリームソース」
発表会後には試食会が開催されました。8種の前菜盛り合わせの中でも特に目を引いたのは、「ブラッターチーズとトマトのカプレーゼ キャビアのせ」。糖度の高いトマトとまろやかなブラッターチーズの相性が抜群で、大粒のキャビアがふんだんに盛り付けられ、上品な塩味がトマトの甘みを一層引き立てていました。
メインの「予約でいっぱいの店 THE PREMIUM うにのクリームソース」は、アルデンテに茹でられた細めの麺に濃厚なソースがよく絡み、一口食べた瞬間にうにの豊かな風味が口いっぱいに広がります。しっかりとした塩味がありながらもクリーミーな味わいで、誰もが「おいしい」と感じる、まさに名店の味をご家庭で楽しめる逸品だと感じました。
デザートには、ボリューム満点なカスタードプリンやティラミスが登場。落合シェフいわく、「イタリア人に『一口くれ』と言われると全部食べられてしまうので、多めに作るようにしている」とのこと。サービス精神旺盛でユニークな落合シェフの人柄に、会場は終始笑顔に包まれました。
商品情報
「予約でいっぱいの店 THE PREMIUM うにのクリームソース」は、希望小売価格330円(税別)。2025年8月11日(月)より発売されます。
「予約でいっぱいの店 THE PREMIUM」シリーズは、厳選した素材と落合シェフの味作りを追求したプレミアムブランドで、この「うにのクリームソース」のほか、牛挽肉100%のボロネーゼ、北海道産生クリームのクリーミーボロネーゼなど、全8種類のラインアップを展開しています。
パッケージ裏には、落合シェフ監修のアレンジレシピも掲載されており、ご家庭でプロの味をさらに引き出すことができます。ぜひこの機会に、ご家庭で「ラ・ベットラ」の味をご堪能ください。
関連情報
「予約でいっぱいの店 THE PREMIUM」ブランドサイト
https://www.sbfoods.co.jp/yoyaku/
LA BETTOLA da Ochiai公式サイト:
http://www.la-bettola.co.jp/