
「KAiGO PRiDE のロゴにある小文字の i は、『一人ひとりが主役』という意味なんです。
介護の魅力を発信するうえで、いつも中心にいるのは“現場の人”。
今回の映画も、その想いをどう伝えられるかをいちばん大事にしました」
―――そう語るのは、YouTube で11月11日から公開が始まった、24分ムービー『もう一歩』を制作指揮した KAiGO PRiDE マンジョット・ベディ 代表理事。
その公開前日の11月10日、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場で完成披露試写会及+介護の魅力と未来を語るトークセッションが開催され、マンジョット監督のほか、KAiGO PRiDE 石本淳也 代表理事(日本介護福祉士会前会長/熊本県介護福祉士会会長)、広島県 KAiGO PRiDE 古森正和 アンバサダー、東京都 KAiGO PRiDE 並木裕太郎 アンバサダーらと介護の知られざる魅力を語り合った。
“もう一歩”を踏み出す勇気と優しさを描いて
映画『もう一歩』は、全国の介護現場で働くケアラーたちの実際の体験や声をもとに生まれたヒューマンドラマ。
「寄り添う」「支える」という仕事のさらに奥にある、“もう一歩”を踏み出す勇気と優しさを描き、人が人を思うことの本質を問う作品。
伊勢神宮の記録映像やトヨタなどのグローバルキャンペーンを手がけ、社会的テーマを独自の美学で映像化してきたマンジョット・ベディ監督が、実際の介護現場での取材や所作監修を経て、リアリティと叙情性が交錯する作品に仕上げた24分ムービー。
厚生労働省「介護のしごと魅力発信等事業」の補助を受けて制作した映画で、介護に携わる人々の誇りと希望を、映像を通じて社会へ発信していく。
公開前日試写会には、厚生労働省 社会援護局 福祉基盤課 福祉人材確保対策室 金山峰之 介護人材定着促進専門官も登壇し、こう伝えた。
介護の現場から生まれる誇りと魅力を社会に伝える取り組み

「介護は“きつい・汚い・給料が安い”という旧来のイメージから、コロナ禍を経て“なくてはならないエッセンシャルワーク”として社会的注目が高まっています。
ICT の導入や職場環境の改善も進み、近年では離職率が全産業平均を下回るなど、着実な変化が見られています。
KAiGO PRiDE が制作した映画『もう一歩』は、介護の現場から生まれる誇りと魅力を社会に伝える象徴的な取り組みです」
―――そして、KAiGO PRiDE の4人が語り合ったトークには、こんな印象的な言葉も。
誰かの“もう一歩”が誰かを幸せにし笑顔にする その連鎖こそが介護という仕事の本質

「父が亡くなる前、私自身、もしかしたら“言いすぎてしまった瞬間”があったかもしれません。
でも介護職の皆さんは、どんなときも最後の最後まで、笑顔で向き合い、話をして、寄り添っていました。
その姿に、“本当のもう一歩”があると感じたんです。
KAiGO PRiDE を立ち上げて 6年、映像やコンテンツを通じて介護の価値を発信してきました。
この映画は、ずっと構想していた “介護を誇る物語” であり、今年 2月に企画を具体化し、約 5か月をかけて制作しました。
これは、全国の介護職一人ひとりの思いを映した物語です。
この作品は、監督一人の視点ではなく、全国の介護職 = KAiGO PRiDE アンバサダーたちとの共同制作によって誕生しました。
誰かの “もう一歩” が、誰かを幸せにし、笑顔にする。その連鎖こそが、介護という仕事の本質なのだと思います」(マンジョット監督)
日常の“あるある”に私たち人の温かさや尊厳が詰まっている 介護職の根源的な価値を伝える作品に

「KAiGO PRiDE を立ち上げた当初から、介護の魅力を“内側から発信する”ことを目指してきました。
現場には日常の“あるある”がたくさんあって、そこに人の温かさや尊厳が詰まっています。
この映画は、そんな“あるあるなんですよね”という瞬間をしっかり映し出してくれた作品でした」(石本代表)
「現場で働く介護職のリアルな温度や、そこにある“人の存在の意味”がていねいに描かれている。
この映画は、私たち介護職の根源的な価値を伝える作品になったと思います」(古森 Amb.)
「ちょっとした動作や声かけで、利用者の表情が変わっていく。
その積み重ねが介護の価値であり、誇りなんだと感じました」(並木 Amb.)
介護の魅力を伝える新ツール フリーに使える社会的教材として発信

―――そしてこの映画『もう一歩 』は、介護の魅力を伝えるフリー素材として存在価値があると、登壇者全員が強調した。
「もう自由に使ってほしいし、いろいろなところで無限の活かし方があると思う。
この映画は “使える・使えない” ではなく、“どう活かすか”なんです。
現場の介護職の方はもちろん、介護を学ぶ学生や一般の方、さらには海外から来て働く介護職の方にも観てほしい。
字幕を付けて、多くの人に届けられる作品だと思います。
息子や娘の立場、介護のプロの立場、どちらの気持ちもわかる。
だからこそ、あの感情をより多くの人に感じてほしい。
介護職は “人を支える存在” であることを、あらためて伝えられる作品になりました」(石本代表)
高齢社会は課題ではなく可能性に満ちた時代


「私がデザインしたいのは、形ではなく、人の考え方や生き方、時間の使い方です。
クリエイティブには人の心を動かす力があります。
年齢を重ねていく中で、どう自分らしく生きるか。
高齢社会は課題ではなく、可能性に満ちた時代です。
クリエイティブを通して社会の新しい価値を生み出していく。
それが私にとっての “もう一歩” だとも思います」(マンジョット監督)
KAiGOの未来を創るすべての人へ 介護×テック×投資が交差する超共創フェス『International KAiGO Festival 2026』 2026/2/25-27 東京ビッグサイト開催

KAiGO PRiDE は、介護・医療・ヘルスケアの最前線を伝えてきた Care Show Japan とコラボし、「International KAiGO Festival 2026」を2026年2月25-27日の3日間にわたり東京ビッグサイトを会場に開催。
注目のプログラムが、これだ↓↓↓
◆KAiGO DESIGN AWARD 2026: 介護・ヘルスケア分野の革新的なプロダクトやアイデアを称えるアワード。東京ビッグサイトでは、決勝ピッチコンテストと表彰式を実施。
◆TALK SESSION: 業界トッププレイヤーが本音で語る対談企画。KAiGO PRiDEのプロデュースで「認識が変わって行動も変わる」テーマをお届け。
◆SHORT MOVIE × Real Talk: KAiGO PRiDE 制作の"介護職の声から生まれた"短編映画に、現役介護職のトークショーをプラスした特別上映企画。
◆LiNK WALK×Performance: 高齢者と介護職が主役のファッションショー「LiNK WALK」が再登場。世界的パフォーマーとともに、会場に笑顔と感動を届ける。
その詳細は公式サイトをチェックして、介護の世界の“いま”を体感してみて↓↓↓

