実は意外と知られてない事実。

牛乳の需要は、コロナ禍の2021年をピークに、その後の物価高騰や製品価格の値上げなどを背景に減少している。

近年、生乳生産が増加する中、コロナ禍による業務用需要の停滞が重なり、乳製品工場の処理能力を上回って生乳が供給され、生乳余りが問題化している。

―――こうした課題を打破すべく、Jミルク、中央酪農会議、日本乳業協会、全国農業協同組合連合会、全国酪農業協同組合連合会、全国農協乳業協会、全国乳業協同組合連合会、全国牛乳流通改善協会が、「酪農家や乳業メーカーなどが今後も安定的に国産の牛乳・乳製品を供給し続けるためには、安定的な消費に向けた需要拡大への取り組みが不可欠」とし、業界を挙げた国産牛乳乳製品の需要拡大活動「牛乳でスマイルプロジェクト」を加速させる。

その具体的な策について、Jミルク 渡辺裕一郎 専務理事、中央酪農会議 菊池淳志 専務理事、日本乳業協会 宮崎淑夫 専務理事、全国農業協同組合連合会 服部岳 酪農部部長、全国酪農業協同組合連合会 常務理事 全国農協乳業協会 佐藤弘 業務担当理事、全国乳業協同組合連合会 川崎浩 専務理事、全国牛乳流通改善協会 等々力康友 事務局長が説明した。

まず注目のイベントが↓↓↓
https://milkfes2025.jp/

11/15 東京 豊洲公園「ミルクフェスin豊洲」開催

酪農経営の安定と、牛乳・乳製品の安定供給により、国民の健康的な食生活に貢献すべく、さらなる牛乳乳製品の消費拡大に取り組む「牛乳でスマイルプロジェクト」のキックオフイベントが 11月15日 東京・豊洲公園で開催する「ミルクフェスin豊洲」。

Jミルク主催「ミルクフェスin豊洲」(11/15 東京・豊洲公園)は、「本物の牛の親子が登場し、酪農家と直接会話できる交流エリア」、全国各地の酪農乳業関係者が選んだ「47都道府県の牛乳&ヨーグルト飲み食べ比べ」コーナーに注目。

しかも全国各地の牛乳・ヨーグルトが勢ぞろい。

全国各地域の乳業メーカーこだわり牛乳乳製品を試飲・試食して、まだまだ全国各地の知らない牛乳やヨーグルトの魅力を発見したり、給食のときの思い出の牛乳に出会えたりと、“牛乳まわり”の楽しいことがいっぱい。

ここからは、Jミルク主催「ミルクフェスin豊洲」(11/15 東京・豊洲公園)の見どころをチェックしていこう↓↓↓

牛乳でスマイルプロジェクト メンバーブース出展

牛乳乳製品の試食・販売や牛&ミルクグッズの販売、牛乳乳製品とペアリング商品などのサンプリング、牛乳販売店宅配カーの展示、骨密度測定、スキムミルクを使ったパンづくりが体験できるコーナーなどが登場。

牛さん親子に会える! 酪農家とお話ができるエリア

酪農家によるていねいな解説つきで、本物の牛さん親子を目の前で見ることができる。

47都道府県の牛乳&ヨーグルト飲み食べ比べ

各地域の味の違いや魅力を飲み食べ比べできるコーナー。

全国各地の酪農乳業関係者が選んだ「47都道府県の牛乳とヨーグルト」が豊洲に大集結!

通常の試飲や試食は牛乳・ヨーグルトともに1回につき2地域各1種を並んで選ぶスタイル。時間帯によっては混雑するかも。

みんなで楽しむミニステージ企画も

ミニステージでは、「牛乳でスマイルプロジェクト」メンバーとともに、牛乳や酪農にまつわる多彩なプログラムもあるから要チェック。

―――さらに「牛乳でスマイルプロジェクト」は、公式ポータルサイトも 11/25 公開予定だから、全国の牛乳乳製品の価値や魅力、おいしさ、酪農乳業理解につながるイベント、キャンペーン、コンクール、酪農体験、工場見学、新商品・レシピ、食育情報などをチェックするなら、このサイトへ。

Jミルクの活動

Jミルクは、全国の酪農乳業関係者や「牛乳でスマイルプロジェクト」のメンバーと連携し、以下のような需要拡大に向けた取り組みを推進。

冬から春先などの「ヨーグルトの需要拡大活動」として、メディア広告やSNS、スーパーなどでの販売促進などを通じて、科学的根拠に基づく健康価値を発信中。

また、「給食のない日」の牛乳消費を促す「土日ミルク」については、高校・大学生や SNS 漫画家などとの共創による動画・漫画を通じた活動を展開している。

さらに、全国各地の牛乳に光をあて、その価値や魅力を紹介する Webコンテンツ「ニッポンミルクガイド」を年度内に公開予定。

料理に牛乳を組み合わせた、減塩効果のある「乳和食」についても、新たなレシピなどの利用を広げるべく、SNS も含めて関係者とも連携した普及活動を展開していく。

中央酪農会議の活動

中央酪農会議は、生乳の需要拡大や酪農・牛乳、乳製品に関する消費者への理解促進を目的としたイベント実施時に「牛乳でスマイルプロジェクト」のロゴを積極的に使用。

また、直近では JA全農の協力のもと、群馬県Aコープで店頭キャンペーンを実施しているほか、イオンモールの子ども向け施設「ちきゅうのにわ」でも展開中。2025年度内に3会場で実施を予定している。

さらに先月には、ミルククラブ読者24名を千葉県の酪農家に招いた酪農体験も同プロジェクトの一環として実施した。

日本乳業協会の活動

日本乳業協会は、生乳生産基盤の維持と安定供給のために国産牛乳・乳製品の需要拡大が不可欠とし、2022年度より「牛乳でスマイルプロジェクト」に賛同して活動。現在、会員企業の40社以上が参画している。

同プロジェクトの共通ロゴは、今後作成するリーフレットなどでも活用予定。

11月15日の「ミルクフェスin豊洲」では、日本スナック・シリアルフーズ協会とコラボし、ブース出展やステージ企画を展開する。

今後も異業種との連携を強化し、需要拡大に努めていくという。

全国農業協同組合連合会の活動

全国農業協同組合連合会は、牛乳でスマイルプロジェクトメンバーとのコラボ企画を開催予定。

異業種、業界内との積極的なコラボを通じ、牛乳の魅力を広め需要拡大につなげていく。

また、忘・新年会シーズン、飲食業界との連携として「日比谷Bar」(9店舗)で農協牛乳を使ったオリジナルカクテルを期間限定で提供するイベントを開催。

今夏リソルホテルズと連携し宿泊者向けに牛乳を無料提供する「ウェルカムミルクスタンド」を実施。

さらに首都圏(6ホテル)での好評を得て、年末年始には同ホテルチェーンで全国拡大(20ホテル)して開催予定。

全農が運営する産地直送通販サイト「JAタウン」では、12月にお客様送料負担なしの「酪農家応援キャンペーン」をホクレンショップと同時開催。

そして2026年3月に向け、全農とメーカー・販売先が連携し、国産農畜産物のPRやキャンペーンを共に展開、商品を通じて全国の産地や生産者を応援する「ニッポンエールプロジェクト」も進行中。

全国酪農業協同組合連合会の活動

全国酪農業協同組合連合会では、酪農青年女性会議(酪青女)の活動として、酪農家自らが牛乳乳製品の需要拡大につながる活動として、全国各地で「父の日に牛乳を贈ろうキャンペーン」や新宿西口での理解醸成活動を展開し、今後もこの活動は継続して実施。

全国農協乳業協会でも酪青女と連携し、「高校牛乳自販機導入プロジェクト」を推進するなかで、自販機設置校に酪農家が出向き高校生に出前授業を実施する計画を今年度に3校ほど予定している。

また、若年層へのアプローチ施策として、業界内でも連携した取り組みを広げていきたいという。

全国乳業協同組合連合会の活動

全国乳業協同組合連合会では、地域と密接にかかわる中小乳業の会員とともに、子どもたちの栄養にとって欠かすことのできない給食用牛乳の供給日数を確保していく要請を、10月以降に各自治体などに行っている。

これは牛乳の供給量拡大にもつながり重要な取り組みとして位置づけている。

あわせて、牛乳の飲用習慣定着化のため「給食のない日」にも牛乳を飲む、「土日ミルク」などの活動も続けていく。

全国牛乳流通改善協会の活動

全国牛乳流通改善協会では、Jミルクと連携し、牛乳乳製品の栄養面での価値訴求や酪農理解につながるリーフレット120万部を制作。

11月から全国の牛乳販売店より、既存顧客層向けキャンペーンほか、新たに子育て層などに販売店から販促活動として活かしていく。

また、ミルク料理を掲載した「ミルクカレンダー」を制作し、2026年度版は約95万部を発行。

牛乳でスマイルプロジェクトのロゴを掲載し、加盟店を通じて消費者に直接配布。

年末年始などの不需要期に向けた牛乳消費拡大の一環としても実施していくという。

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