なんて「いかにもメディアっぽい」な題をつけたけど、近年のBMWをみてきて思うのは、そのデザインのうつりかわり。
もちろんいまの8シリーズもめちゃめちゃかっこいい。どのシリーズもいい。もちろん。
でもそのなかでも、自分が所有してるからとかそんな気持ちではなく思うのは、3シリーズの変遷。
4枚ドア、前にエンジン、後ろにトランク、まんなかに駆動軸をつけて、前のエンジンをまわしてうしろのタイヤを回すというFRの、スポーツセダンのベンチマークとしてずっとリードしてきた。
E36と、E90を保有してきた側からいうと、国産車とは違うエンジンのまわりかたと、骨格の緻密さがいいってのはわかる。
みんなが思ってる以上に、よくエラーがでる。むかつくほどにエラーがでる。それはOBDでわかるエラーもあるし、外見診断からのエラーもある。
ほんとにむかつく。国産車ならこんなことはないっておもうエラーが続出する。
ディーラーに持っていくと、修理費用がうんじゅう万円になる。ふざけんなとなる。
でも、それでもその走りと、右へ左へ、舵をきったときの挙動は、あっBMWじゃんって思う。
で、修理がいっぱい重なってるE90。その話題はあとにして、クリスバングルと永島譲二のデザイン。
当時のE90のデザインで、個人的に傑作なのは、ホフマイスター・キンクなる前進ライン。
そのラインを忠実に、後席ドア、前席ドアのきれいに切り取ったラインは、おそらくE90が最も美しいホフマイスター。
横からみればいっぱつ。いまの8シリーズなどはその約束をみごとに打ち破ってる。それがいいかわるいかは関係ない。
ルーフからタイヤハウスへ、前へとむかうホフマイスターから続くラインが、BMWそのものだった。
とにかくE90のドアの切れるラインはかっこいい。かっこいくみえない? オレだけ?
だから、画像みたいにAピラーからきれいにつながるドアヒンジラインができるのは、E90がいちばんきれいなモデルだったよね。
BMWがベンチマークする4ドアセダン、3シリーズの、ホフマイスターのラインがピチッと出てるのは、E90じゃないかな!
FもGも、いまはそのこだわりは感じない。
でも、マジでこわれるけどね。いろいろ。E90って。