各地で気温40度を超え、連日酷暑が続くと予想されていることしの夏。
この酷暑を記録する日が続くなか、誰もが経験し不快感や不安を抱いているのが、夏場のマスク着用で高まる熱中症リスク。
漢方薬を中心とした一般用医薬品と医療用医薬品を販売するクラシエ薬品は、「暑さによる症状のうち、25.5%の人が「めまい、立ちくらみ」を経験したことがある。ひどいときには意識を失ってしまうこともあり、軽視できない症状のひとつ」と警告している。
ちぐさ東洋クリニック 川越宏文先生による漢方流 熱中症対策方法
「マスクをつけていると熱が余計にこもりやすくなり、このこもりすぎた熱と水分不足が「熱中症」などのトラブルを引き起こしてしまいます」と話すのは、ちぐさ東洋クリニック 川越宏文先生。
「「舌の色」と「尿」で、カラダにこもっている熱の状態を漢方流で、熱中症セルフチェックしてみましょう。
ビタミン剤を服用中の方は、成分の影響によって尿が濃い黄色になることがあります。尿が透明の場合、カラダを冷やしすぎているかもしれないので要注意です。舌が常に白色の場合、カラダが冷えすぎているかもしれないので要注意です
漢方流 熱中症対策の一番のカギは、汗をかけるカラダづくり。人は汗腺を使い、カラダにこもりすぎた熱を発散させます。
空調の整った環境や運動不足により、汗腺を動かすことが減少することによって起こる「汗腺のなまり」や、老化による体力低下とともに、汗腺を開閉する力も低下することによって起こる「汗腺の老化」などの「汗腺の衰え」は、カラダにとって危険な状態なのです。
毎日湯舟につかったり、軽い運動を続けてみたりと、ご自分に合った方法で定期的に継続していき、汗をかくクセをつけて汗腺を鍛えましょう。食材も、カラダを冷やす食べ物を積極的にとるように心がけて、カラダにこもった余計な熱を発散させるようにしましょう」(川越先生)
漢方流 熱中症対策でおすすめの飲み物&食べ物、生活習慣は?
熱中症対策には食事や飲み物、そして日常の生活習慣から心がけてみるのも大切ということで、ここで漢方流 熱中症対策でおすすめの飲み物&食べ物、生活習慣を紹介。
まずおすすめの飲み物。漢方では、麦茶や緑茶にはカラダにこもりすぎた熱を冷ます性質があると考えられ、適度に少しずつ、こまめな水分補給をこころがけよう。
次におすすめの食べ物。漢方では、苦みのある食材にはカラダの熱を冷ます性質があるとされている。ゴーヤ・セロリなど、苦みのある食べ物をなるべくとるようにしよう。
そして、おすすめの生活習慣は、しっかり汗をかけるカラダになることを目標にし、汗をかくことを心がけることがポイント。
入浴は半身浴で。運動も軽いものから始めて、水分をこまめにとりながら行いましょう。大切なのは、無理のない範囲で定期的に続けていくこと。
軽度の熱中症症状に「サマレスゼリー 竹葉石膏湯」
サマレスゼリー〔竹葉石膏湯(ちくようせっこうとう)〕は、軽い熱中症の症状におすすめの漢方薬。
7種類の生薬が含まれている漢方処方「竹葉石膏湯」を配合し、身体にこもりすぎた熱を下げ、熱により不足した潤いを補う処方なので、軽い熱中症や口渇などの症状を改善させてくれる。
サマレスゼリー[4包]
https://www.kracie.co.jp/products/ph/10167515_2220.html
【第2類医薬品】
希望小売価格:1,100円(税込)
効能:体力虚弱で、かぜが治りきらず、たんが切れにくく、ときに熱感、強いせきこみ、口が渇くものの次の諸症:からぜき、気管支炎、気管支ぜんそく、口渇、軽い熱中症
めまい・立ちくらみに「苓桂朮甘湯」(りょうけいじゅつかんとう)
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)は、水分摂取過多の方におすすめの漢方薬。
一般的に、体内の水分バランスのくずれ「水毒」によっておこる神経症や頭痛、ふらつき、めまい、息切れ、動悸などの諸症状の改善に使われる代表的な処方。
身体の中にたまりすぎた水分を取り除いてくれる効果がある。
<漢方セラピー>
「クラシエ」漢方苓桂朮甘湯エキス顆粒[24包]
https://www.kracie.co.jp/products/ph/10097814_2220.html
【第2類医薬品】
希望小売価格:1,980円(税込)
効能:体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの次の諸症:立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏
―――熱中症対策には食事や飲み物、そして日常の生活習慣から心がけてみるのも大切。こうした漢方といっしょに、熱中症知らずのカラダをめざしてみて。