すごい。第5世代移動通信システム 5G って、こんなことができちゃうんだ!

―――この画像と映像、子どもたちが夢中になってHIPHOPダンスを踊ってるっていうワンシーンだけじゃない。

渋谷と広島のダンス現場が、NTTドコモの第5世代移動通信システム 5G でつながって、映像と音声をリアルタイムに共有しながら完璧なHIPHOPをめざして練習し、本番に挑んだっていう図。

渋谷未来デザイン、広島県、NTTドコモの3者は、2020年春から順次サービス展開させる第5世代移動通信システム 5G で東京・渋谷と広島市のスタジオを接続し、渋谷区の中学生と広島県の中学生が遠隔でダンスレッスンを受講。「5Gでつながって、みんなで遅延や中断なくリアルタイムにいっしょに踊れる」を実証した。

流れはこう。スタジオにいる中学生は、4D動画のストリーミング映像配信ソリューション「Free View Point Tube」を見ながらダンスを練習。しかもこの Free View Point Tube のダンスレッスン動画は、画面で動く先生を指でなぞると、自分の好きな角度に変えられる。

リアルタイムに動いている動画を、指でなぞって360度全方位に視点を変えられるところが、第5世代移動通信システム 5G 配信動画のすごいところ。一回もフリーズやカクカクせず、なめらかに止まらず動画がすすむ。

その4D動画ストリーミング映像配信ソリューション「Free View Point Tube」の指でなぞって角度を変える映像がこれ↓↓↓

動く動画を全方位、自由な視点で見える 5G のすごさ

テレビ番組用の大規模中継機材などがなくても、遠く離れた地の間をリアルタイム動画でつなげられる―――そんなところも第5世代移動通信システム 5G のすごいところ。

この『渋谷×広島 5G 遠隔ダンスレッスン』イベントには、広島県出身の Shingo Okamoto や、NTTドコモ ICT推進室 小林朗 担当、渋谷区 長谷部健 区長らが登壇。

渋谷と広島、5G でつながった現場でダンス指導した Singo Okamoto は「ほんまに同じ場所におるみたい。リンクしててすばらしい! でもちょっと気になるところがある」と2つの拠点それぞれの立ち位置や、目線、渋谷パートから広島パートへと移るつなぎの動きなどを広島弁できめ細かく指導。

「表情をもっとつけて楽しんで。目線も大事。目の前に1万人の観客がおると妄想して! そこに全力でパワーをむけて踊って! 気持ちって内側から出るけん、それを意識して踊ろう」

で、完成したダンスが、一番上の画像・動画ってわけ。

教育向上や地域活性の現場に、5Gが距離を縮める

広島の子どもたちが「東京はわたしたちには遠いけれど、いっしょの場所でレッスンできてるみたいで新鮮な気持ち」と伝えれば、渋谷側は「広島もわたしたちからは遠いので、いっしょに授業が受けられている気持ちになれて楽しかった。今後もこうやって全国の仲間たちと授業がうけられたらいいな」と伝えあった。

Singo Okamoto も「遠い場所で同時にダンスを共感するって初めて。ぼくも本当に興奮したし、生徒たちの楽しそうな反応もリアルにみえて感激」と話した。

渋谷と広島、遠く離れた地で子どもたちのダンスが 5G でつながるイベントに駆けつけた渋谷区 長谷部健 区長は、「先端技術を活用して社会課題の解決を図ることは、これからの行政運営で新しい可能性を感じている。5G が今後普及することで、教育分野に限らず、社会全体の課題に応用されると期待している」と伝えた。

ドコモ 小林朗 担当は、「人材不足が予測される学校現場でも、遠隔地の学校間交流や、専門家を交えた質の高い学びに 5G が活かされるはず。今後は 5G を活用し、地域活性化や新たな学びのかたちを検討していきたい」と話していた。

tokyochips編集部

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