女性の生涯発達をテーマに、女子大ならではの科目を共通教育科目へ―――。
愛知県名古屋市。金城学院大学は、女性の生涯にかかわる各時期のこころとからだの健康、心理的・心理的・社会的危機などを、オリジナル映像教材とともに学ぶ共通教育科目「女性みらい」を展開する。
同大学は、2018年から女性みらい研究センターを本格稼働。同大学 特命副学長で、宗方比佐子センター長は、この全学必修科目「女性みらい」についてこう語る。
「大学すべての学生が、女性としての人生を生涯にわたり、心身ともに健康に過ごせるよう、多くの女性が遭遇すると予想される、ライフステージごとの心理的危機と身体的課題について理解を深めることを目標にしている」
「女性のライフステージとは、青年期、妊娠、出産期、育児期、中年期、老年期など。授業では、前半に各ライフステージの心身に関する専門家の講義を映像教材で。後半は、受講者による討論やレポート作成を実施する」
この共通教育科目「女性みらい」では、とくに大学生が直面する青年期の心身と健康について時間を割く。「青年期にかかりやすい精神障害について専門教員から学ぶ時間を設定。たとえば摂食障害、パニック障害、うつ症状などの精神疾患の基礎を学べる回にする」と宗方比佐子センター長。
今回の映像教材には、同大学 国際情報学部 国際情報学科の学生が撮影・編集を担当。学外2名・同大学5名の専門家が映像教材に登場する。