移住先としての人気が高まっている島根県。なんと2019年度は3700人もが島根に移住したというから、驚く。いまなぜ、移住希望者は島根をめざすか――。

埼玉県で生まれ育ち、東京でキャリアを積んだ女性移住者と、生まれも育ちも島根でいま老舗旅館を支える地元人の、双方からリアルな声を聞いた。

島根で生まれ育ち、老舗旅館を支える3人が感じる島根の魅力は?

「日本最古の美肌の湯」として伝わる玉造温泉。その老舗旅館「長楽園」を支える川崎祐嗣さん、桜井直美さん、高永佳明 支配人は、生まれも育ちもここ島根。

明治元年創業の長楽園は、日本最大の混浴大露天風呂「龍宮の湯」や、昭和天皇・皇后両陛下も宿泊した宿として知られる老舗旅館。

美肌温泉だけでなく、食事やエステをはじめ常に新たな体験やコンテンツを提供中。その高永支配人と接客課 桜井さんは、島根で生まれ育ち、長らく長楽園を支えるベテラン。

また長楽園の新たな食の癒し「美食膳」を手がける調理部 川崎さんは、玉湯町で生まれ育ち、京都の料亭で修行を積んだ後、ここ玉造温泉へUターンした人。

―――玉造温泉からすぐの地で育った3人、「美肌県しまね」の魅力は?

高永支配人:地元で教育を受けて、心身が育って、ここで暮らすことで自然に得られる感性だけで、オンもオフも素の自分でいられるんですよ。

高永支配人:とくに飾ることもなく、上からでも下からでもなく対等に、訪れてくれた人たちと接してるだけなんですね。

桜井さん:普段通りにお客さんと接して、お料理やお部屋の説明をするだけですけど、その間やお話を聞く姿などがゆったりとしているらしく、この点が「他県と違って島根だけ」といわれることもあります。

高永さん:島根の風土や教育が、初めてこの宿を訪れる人や、移住してくる人に対してそのまま伝わっている、そう感じますね。

川崎さん:松葉ガニやあんこう、いちじくなど、日本海・宍道湖・中国山地から集まる島根県のいい食材をふんだんに使った美食膳をお客さんに届けながら、島根の魅力を伝えたいですね。

川崎さん:美肌だけじゃなくて、島根の人・食・自然の美も体感できる時間を届けたい。

高永支配人:都会で疲れたら、長楽園でちょっと癒やしてもいいし、島根に移住していっしょに仕事しながら、自分らしくいるのもいいですし。ちょっと立ち止まったとき、島根を思い出してほしいですね。

島根に移住した女性の想い…暮らしや仕事、移住にむけたヒント

いっぽう、住み慣れた関東の暮らしからスパッと離脱し、島根へ移住した女性もいる。

埼玉県で生まれ育ち、東京都内の輸入商社に勤務していた桐山尚子さん。

日々の業務に忙殺されていたある日、旅行で訪れた島根・玉造温泉の宿で出てきた仁多米のごはんと宍道湖産シジミの味噌汁に心打たれ、「自分の暮らしも大切にした働き方をしたい」と考え始める―――。

その後東京で開催されていた「しまねUターンIターンフェア」や「松江市地域おこし協力隊募集イベント」で出会った島根の人たちに惹かれ、「いっしょに地域の未来をつくってみたい」と移住を決意。

2017年4月に松江に移住し、島根暮らしはことしで5年目をむかえる。

―――いまも島根が「いいな」と思うところは?

数年前の豪雨で山陽からの物流が止まったときも、生鮮品含め山陰内で自給できるんだという安心感を得たこともあります。

そして何といっても島根の人との関わりを魅力的に感じています。東京では人・物・事があふれるほどあってもつながりは希薄。

島根は心の距離が近いというか。おだやかな人が多いですし、顔が見える関係性もあたたかくて心地いいんです。

―――島根ではどんな仕事で生計を立ててる?

協力隊の任期中は、オーガニック茶の販売戦略やキャリア教育、築100年の古民家をリノベーションし「チャレンジの場」としてよみがえらせる「SUETUGU」プロジェクトなど、幅広く活動していました。

現在は個人事業主として、ひと月単位で報酬が決まっている松江市のシティープロモーション「Matsue10,000人プロジェクト」を担当するほか、SDGsの講師や島根創生「しまね移住PRムービー」の制作に関わるなど、パラレルワーク(複業)です。

―――これから島根へ移住を考えてる人にアドバイスは?

これから島根へ移住を考えてる人は、UIターンフェアなどで島根の人と本音で話をして、信頼関係を築くことをおすすめします。

いまここ島根でわたしは、肩書きではなく、等身大の「桐山尚子」として居られることがとても幸せです。これからも“しまね時間”を楽しみながら、仲間といっしょに自分と地域の未来をつくっていこうと思います。

3月4日には島根移住者によるオンライントークイベントを開催!

そんな桐山尚子さんや、東京出身の戸田耕一郎さん、大分出身の西嶋一泰さんが、3月4日、オンライントークイベント「いろいろあるけど何選ぶ?~ 副/複業、なりわい、生きる場所…「自分軸」ではたらく・暮らすには~」に登場。

定員は30名程度、Zoomによるオンライントークイベントで、開催時間は19:30~20:30。参加費無料。誰でも参加OK。

島根への移住を考えてる人、移住先の暮らしが気になる人は、下記URL専用フォームから申し込みを。
https://forms.gle/3WsZzqcRjxSHxND37

◆島根県への移住・定住の総合相談窓口
https://www.teiju.or.jp/
◆しまねUIターン総合サイト
https://www.kurashimanet.jp/
◆Craftsman’s Base Shimane
https://note.com/shimane_base
◆玉造温泉 湯之助の宿「長楽園」
https://www.choraku.co.jp/

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