普段の職場を離れ、リゾート地や観光地で「働きながら休暇をとる」、ワークとバケーションを組み合わせたワーケーションがいま注目を集めている。
温泉宿と企業をワーケーションでつなぐサイト「ONSEN WORK」を展開中のビッグローブ(BIGLOBE)は、全国の企業人1000人を調査したところ、「ワーケーションしてみたい場所は温泉宿が1位」「温泉地でワーケーションは『休憩がてらの温泉入浴が魅力』が約7割」といった結果を得た。
ビッグローブは、こうした調査結果をもとに、九州・大分県 別府にワーケーション研究拠点「BIGLOBEワーケーションスペース」を設置し、宿泊費をBIGLOBEが負担するワーケーション実証実験「TRY ONSEN WORKATION プログラム」別府体験プログラムをスタート。その参加企業を募集している。
宇宙ビジネスワークショップと地獄蒸しヘルシー食体験
宿泊費をビッグローブが負担する「TRY ONSEN WORKATIONプログラム」のなかの別府体験プログラムは、「宇宙ビジネスワークショップ」と「地獄蒸しによるヘルシー食体験」をセットに。
大分空港がアジア初の宇宙港になることから、宇宙港を開港して宇宙関連産業の振興を推進する Space Port Japan の協力を得て、宇宙ビジネスのワークショップを実証実験の参加企業を対象にBIGLOBEと合同開催。
また、別府で宇宙ビジネスに関心のある企業もワークショップに参加し、企業間交流を促進させる。
さらに、温泉の蒸気を利用した調理法である「地獄蒸し料理」を体験。素材のうまみが凝縮され、余分な脂を落とすことで、おいしくてヘルシーな食を体感。事前に食と健康をテーマに栄養士によるレクチャーも実施する。
別府体験プログラムの応募期間は5月17日まで。実施期限は7月30日まで。同プログラムへの参加条件や、参加者への協力依頼内容などの詳細は、「TRY ONSEN WORKATIONプログラム」公式ページ内「別府温泉(大分)」をクリック↓↓↓
https://workation.biglobe.ne.jp/onsen/try/
別府モデルから各温泉地との連携をさらに拡大
ビッグローブは3月23日、別府温泉 山田別荘で温泉ワーケーション発表イベントを開催。ビッグローブ 有泉健 代表取締役社長、同社長室 芳賀康平 担当、別府市 長野恭紘 市長、損害保険ジャパン リテール商品業務部 奥谷彦樹氏・久野俊彦氏、タレント 三原勇希、温泉オタク 永井千晴氏らが登壇。それぞれがワーケーションの意義や魅力、可能性を伝えた。
「平日や閑散期にこうしたワーケーションを活かして、観光需要の平準化が達成できればいい。地方には大きな可能性があるんだということを、ワーケーションを通して全国の人たちに知ってもらえる絶好機会」(別府市 長野恭紘 市長)
伊豆・伊東温泉を皮切りに、温泉地と連携した地域活性化に取り組んでいるビッグローブ。同社はこの別府ワーケーション研究拠点「BIGLOBEワーケーションスペース」の実績をふまえ、山陰の湯村温泉、伊豆 熱川温泉、湯河原温泉、東北わたり温泉など、各温泉地との連携をさらに拡大させていくという。