自動運転バス開発にむけて「埼玉県スマートモビリティ実証補助金」に2年連続で採択され、従来の市販車に後付け自動運転システムを載せ、“生きる教材”として自動運転化へむけた研究・開発を続ける埼玉工業大学。

埼玉県深谷市にキャンパスをおく埼玉工業大学が産官学で開発する自動運転バスは、まず日野リエッセIIベースの自動運転AIバスで全国各地の実験舞台を走破。

さらにことし2021年からは、路線バス(中型)タイプの日野レインボーII(画像)をベースに自動運転AIバスを開発。

渋沢栄一の生まれ故郷である深谷市で、地元企業の深谷観光バスと協働で営業路線の一部区間を自動運転レベル2で走ってみせた。

この日野レインボーII(画像)ベースの自動運転AIバスは、自動運転レベル3で定められた停留所を自動で発着し、法定速度内で自動で走るうえ、自動と手動を適切なタイミングで切り替えられる点も特徴。

また、営業用車の緑ナンバー(一般貨物自動車運送事業許可)を取得し、道路運送法「21条許可」の認可を受け、路線バスルートを走る点も、全国の各業界から注目を集めた。

そんな日野リエッセIIベースと日野レインボーIIベース、2台の自動運転AIバスは2020年度、全国の実証実験で自動運転で走った距離は、なんと年間約2970km。

この3000kmに迫る走行距離は、東京~大阪 3往復ぶんに相当し、「国内の大学で開発する自動運転バスとしてはトップクラスの走行実績」という。

ローカルから内閣府実証実験まで、産官学で実用化へむけて加速

前年度の652kmを約4倍も上回る長距離を自動運転で走った埼玉工業大学の自動運転AIバスは、2020年4月から2021年3月末までの1年間、地元・深谷市の公道走行をはじめ、内閣府政策・戦略的イノベーション創造プログラム SIP 第2期「自動運転(システムとサービスの拡張)」(SIP自動運転)、塩尻MaaSプロジェクト(長野県塩尻市)、さらには兵庫県・愛知県など、国内各地の自動運転実証実験に参画。

埼玉工業大学が独自開発する自動運転用ソフトウェアのプログラム・アルゴリズムは、同大の学生や教員を中心に走るごとに更新。

さらにミクニライフ&オートをはじめとする民間企業による自動運転ハードウェアや技術協力を得ながら、自動運転システム全体の開発を産学官で連携しながら加速させてきた。

「埼玉工業大学は現在、自動運転の研究・開発に積極的に取り組む大学と評価されています」と話すのは、埼玉工業大学 工学部情報システム学科 渡部大志教授(埼玉工業大学自動運転技術開発センター長)。

生きた教材を学生たちがリアル&遠隔で共有

「また、ITbook ホールディングスが代表を務め、日本財団と共同ですすめる『水陸両用無人運転技術の開発 ~八ッ場スマートモビリティ~』プロジェクトにもメンバーとして参加し、水陸両用バスの自動運転・運航システム開発をITbook テクノロジーと共同で着手しました」

「ここまでの走行距離を自動運転バスで実現することができたのは、ひとえに実証実験の機会をくださった関係府省庁、関係自治体、関係機関、関係各社、そして近隣住民の人々の温かいご支援とお力添えがあったからこそ」(渡部大志教授)

―――“生きた教材”として日々進化し続ける埼玉工業大学 自動運転AIバス。

「自動運転システム開発の研究現場で力を試したい」という学生たちの注目も集め、路線バスの営業運転につく日野レインボーII自動運転AIバスの自動運転状況をリアルタイムに学生たちが遠隔共有できるシステムも開発中という。

◆埼玉工業大学 自動運転テクノロジー
http://saikocar.sit.ac.jp/

◆埼玉工業大学 全学部がオンライン授業開始! ICT教育とAI人材育成で先手、全科目の9割を遠隔同時双方向型に
https://tetsudo-ch.com/10385146.html

◆AI人材育成で先行する埼玉工業大学、2学部5学科のトレンドを体感できる「WEB OPEN CAMPUS」9/19開催
https://tetsudo-ch.com/10654405.html

◆埼玉工業大学とアーキテクトが癒やし空間開発で連携「ドームハウスによるリラクゼーションシステム」を共同研究
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◆埼玉工業大学で始まったレドックスフロー電池の可能性実証、再生可能エネルギー有効活用と電力自給自足を実現
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https://tetsudo-ch.com/10918104.html

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