気分が落ち込みやすい…

曇りの日や雨が降ると体調をくずしやすい…

水分をよく摂るわりにトイレの回数が少ない…

お腹を触ると冷たい、お腹がちゃぷちゃぷする…

夕方になると足がむくみ、ふくらはぎを親指で押したらへこんで戻らない…

靴下のゴム跡はクッキリと残る…

―――そんな症状を感じたら、気象病かも。

漢方薬を中心とした一般用医薬品と医療用医薬品を販売するクラシエ薬品は、気象病のこの実態調査を実施し、現状を伝える説明会を実施。

クラシエ製薬 副社長執行役員 兼 薬品経営企画室長 草柳徹哉 取締役、クラシエ薬品 ヘルスケア事業部 学術部 中医学士 山本政春 課長、同部 矢嶋浩平 係長らが登壇し、気象病におすすめの食材・ツボ・漢方薬などについて説明した。

約5割の人が気象病を経験

気象病は、気候や天気の変化が原因でおこる身体の不調の総称。

気候変化の激しい、季節の変わり目や梅雨の時期、また台風が多い時期などにとくにおこりやすいといわれている。

近年の研究によって、気象病は内耳・前庭器官が気圧の変化を感知することで起こると示唆されている。

クラシエ薬品が行った調査では、約5割の人が気象により身体に不調を感じたことがあると回答し、さらに男女別では女性が52%と多く、近年注目が集まっている病気のひとつ。

具体的には、めまい・頭痛・疲労感・吐き気・首や肩の凝り・低血圧・関節痛・古傷が痛む・手足のしびれ・うつ(気分の落ち込み)・喘息発作が出やすくなる・狭心症の悪化といった症状がある。

身体の水の巡りが滞る「水滞」の状態に注意

クラシエ薬品による今回の説明会では漢方の基礎についても説明。漢方は、気候による体調の崩れをとても重要視し、身体が受ける気候からの悪影響を大きく6つの邪気にわけているという。

とくに梅雨の時期などは、気候の変化や低気圧による雨の影響が大きく、過剰な”湿気”による「湿邪」(しつじゃ)が原因で身体に不調をおよぼしていると考えている。

漢方では、人の身体は気(き)血(けつ)水(すい)の3つで構成されていると考えられ、この3つがバランスよく巡っていることで心身の健康が保たれるといわれている。

湿邪により、身体の水の巡りが滞り、「水滞」(すいたい)の状態になってしまうと、頭を締めつけられるような頭痛や頭重感、重だるい倦怠感など、まさに気象病と同様の症状が起こりやすくなると考えられている。

冒頭の症状が複数あてはまる人は、湿気をためこんでしまっている水滞の状態かも。その不調、実は湿気からきているものかも……。

気象病や湿邪対策には、苓桂朮甘湯や五苓散を

クラシエ薬品は「水滞症状にはしっかりとしたケアが必要」ということで、こうした湿邪に用いる漢方薬として、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)や、五苓散(ごれいさん)を紹介。

「漢方は、一時的な対処療法ではなく、原因の根本から改善し、身体のバランスを整えていくことを目的としている」

「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)は、季節の変動による自律神経の乱れや、頭痛、めまいや立ちくらみ、ふらつき、動悸、息切れなど、上半身の症状でお悩みの方におすすめの漢方薬」

「これらの症状は、漢方では体内に水分がたまることによって起こると考えられ、苓桂朮甘湯は身体の余分な水分を尿として排出させる処方から、滞った水の巡りを改善でき、身体のバランスを整えてくれる効果がある」(クラシエ薬品)

―――同社はまた、水の巡りをよくする食材として、海藻類(あおさ・昆布・海苔・わかめなど)、瓜類(きゅうり・しろうり・にがうりなど)、豆類(小豆・黒豆・緑豆・春雨など)、はと麦、西瓜、すもも、ぶどうなどを紹介。

さらに同社は、湿邪対策の心得として「水分の取り過ぎには注意」「食物繊維に富んだ食事を」「甘いもの・油分の多いものは取り過ぎないように」ともアドバイスしていた。

◆クラシエ 漢方セラピー「からだかがみ」
https://www.kracie.co.jp/ph/k-therapy/karadakagami/

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