酷暑と熱帯夜で熱中症警戒アラートが連日発出されているニッポン列島。

今年の夏は、外出自粛の運動不足とコロナ対策のストレス、例年以上の酷暑で、「特に夏バテへの警戒が必要」と医師も警鐘をならす。
この危険レベルの厳しい暑さが続くなか、夏バテ防止に有効といわれる「夏みそ汁」がいま注目を集めている。

ミソドは、夏バテの専門医・管理栄養士・料理研究家に監修を依頼し、「夏バテ」対策に有効な「夏みそ汁」レシピを開発。
さらに今年はニューノーマルの生活に欠かせないマスクによる肌荒れなどの美容対策におすすめのレシピも公開している。

今回の「夏みそ汁」レシピは、夏バテ・熱中症の専門医の谷口英喜氏、管理栄養士の北嶋佳奈氏、料理研究家のMizuki氏が監修を行っている。

夏バテの原因とみそ汁の予防効果

まず、夏バテの原因はおもに4つ。みそ汁はこれら、それぞれの予防に効果を期待できるとのことだ。管理栄養士の北嶋佳奈氏は、こう説明する。

腸内環境の改善―――夏場は室内外の温度差が大きいことで、腸内環境が悪化し、自律神経の乱れにつながります。味噌に含まれている善玉菌や具材に含まれる食物繊維の働きで、腸内環境が整います。

栄養の偏りの解消―――味噌は、麹由来の酵素で大豆や米等の原料が分解されているため消化吸収がよい上、みそ汁の場合は、さまざまな具材の栄養素もいっしょに摂れるため、夏バテ予防の効果を期待できます。

睡眠不足の解消―――良質な睡眠には、メラトニンという神経伝達物質を、夜しっかりと分泌させることが大切です。メラトニンの素になるセロトニンはほとんどが腸内でつくられているため、腸内環境を整えてくれるみそ汁は睡眠不足解消の効果が期待できます。

適度な水と塩分の補給―――発汗によって失われるミネラルや代謝によって失われるビタミンを摂取することで夏バテの原因にもなる脱水症状を予防する効果が期待できます。

北嶋佳奈(管理栄養士・フードコーディネーター・株式会社Sunny and代表取締役)
料理本出版、レシピ・メニュー開発、コラム執筆、イベント・各種メディア出演など幅広く活躍中。

さらに、夏バテの専門医である谷口医師は、夏バテ予防においてみそ汁の一番の利点は「食材から一度に豊富な栄養素を摂取できること」と話す。

「スポーツドリンクの水分摂取とは違い、豆腐などたんぱく質も摂れる点や、必要な栄養素に応じて何でも具材を入れられるのもみそ汁ならではの魅力です。発汗で失われた水分と塩分、カリウムを同時に補給することができたり、大豆に含まれるビタミンB1がエネルギー代謝を促しバテにくい身体づくりをサポートしてくれます。特に食欲が落ちがちな夏には、ひんやりとして食欲をそそる冷やし『夏みそ汁』がおススメですよ。」と谷口氏

谷口英喜(済生会横浜市東部病院 患者支援センター長/栄養部部長)
脱水症・熱中症の専門家。「教えて!『かくれ脱水』委員会」副委員長も務める。著書「熱中症・脱水症に役立つ 経口補水療法ハンドブック改訂版」「イラストでやさしく解説!「脱水症」と「経口補水液」のすべてがわかる本」など多数。

なるほど、みそ汁が夏バテ予防におすすめの理由が分かったところで、早速レシピの方を見ていこう。夏バテ予防におすすめの「夏みそ汁」レシピがこれだ↓↓↓

火を使わずかんたん時短、夏バテ対策「夏みそ汁」レシピ

かぼちゃと赤パプリカの冷やしみそ汁

▼材料(2人分)
かぼちゃ…70g
油揚げ(油抜き不要のもの)…1/2枚
赤パプリカ…1/2個
水…200ml
顆粒だし…小1/2
味噌…大1
氷水…200ml

▼作り方

1.かぼちゃはワタと種を除いて5㎜幅の薄切りにし、食べやすい大きさに切る。油揚げは5㎜幅に切る。パプリカは縦薄切りにする。

2.耐熱ボウルに1、水、顆粒だしを入れる。ふんわりラップをかけ、600Wのレンジで6分加熱する。

3.味噌を溶き入れ、氷水を加えて混ぜ、器に注ぐ。

夏バテにも美容にもいい夏みそ汁に、いま注目!

さらに、北嶋氏によれば、みそ汁はシミ、肌荒れ、たるみなどのお肌の悩みまで解決が期待できるので、美容対策にも効果的なんだとか。

北嶋氏はこう説明する。

シミ対策―――味噌には「メラノイジン」をはじめとして紫外線のダメージをケアする抗酸化作用のある成分が多く含まれています。さらに、抗酸化に有効なビタミンA,C,E、ポリフェノール、リコピンを多く含む食材と合わせて食べることで肌の老化を防ぐことが期待できます。

肌荒れ対策―――味噌に含まれるビタミンEが肌のターンオーバーを促進し、肌荒れ改善の効果を期待できます。
また、麹に含まれるグルコシルセラミドが、肌のうるおいを保つとの研究結果もあります。さらに、肌の老化を防ぐ働きがあるリコピンを豊富に含んだトマトなどを具材に入れるとより効果的です。

たるみ対策―――味噌に含まれる善玉菌と具材の食物繊維の効果によって腸内環境の改善が期待できます。腸内環境の改善によって、栄養の吸収効率が良くなり血液量が増えることで血行が改善、代謝がUPし、たるみの予防に繋がります。

ということで、美容対策におすすめの「夏みそ汁」レシピがこれだ↓↓↓

トマトとちりめんじゃこと豆腐の冷やしみそ汁

▼材料(2人分)
トマト…1個
絹ごし豆腐…150g
乾燥わかめ…2g
ちりめんじゃこ…15g
水…200ml
顆粒だし…小1/2
味噌…大1
氷水…200ml

▼作り方

1.トマトは8等分のくし形に切る。

2.耐熱ボウルに乾燥わかめ、水、顆粒だしを入れる。ふんわりラップをかけ、600Wのレンジで1分加熱する。

3.味噌を溶き入れ、トマト、氷水、豆腐をスプーンですくい入れて混ぜる。

4.器に注ぎ、ちりめんじゃこをトッピングする。

今回のレシピは、火を使わずに簡単・時短で調理できるのが特徴。
また、便利な顆粒だしを積極的に活用している点もポイントとのことだ。

「顆粒だしは料理をかんたんにしてくれるだけでなく、だしを効かせることで風味やコクが増し、料理が美味しく仕上がります。食欲を増してくれるので、夏バテ対策にも◎!」とMizuki氏。

Mizuki(料理ブロガー・料理研究家・スイーツコンシェルジュ)
レシピブログアワード3年連続総合グランプリ受賞。LINE OF THE YEAR 2018 話題賞受賞。企業のレシピ開発、TV、雑誌、
WEBメディアで活動中。簡単・時短・節約をコンセプトにレシピを制作している。

夏バテ予防にも美容対策にも、もってこいの「夏みそ汁」ぜひご家庭で試してみてはいかがだろうか。

その他のレシピはミソドの公式サイトで紹介されているのでぜひ、のぞいてみて欲しい。

今年の「夏バテ対策」「美容対策」には医師、管理栄養士も奨める「夏みそ汁」

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