カニの水揚げ量や消費量など、五つの項目で日本一を誇る鳥取県――そんな「強み」をPRするイベントがいま、東京都港区の新橋駅そばにあるアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」で行われている。

2023年11月18日(土)から11月30日(木)の期間限定で「鳥取県のカニ」が当たる超豪華なカプセルトイが設置されているのだ。

1日30回限定でガチャガチャが引ける。この日の分は開店後まもなく終了になってしまったそうだ

そのラインナップが、これ。

1等 「松葉がに」+「ベニズワイガニ」セット(各1杯)
2等 かに鍋(1人前)
3等 カニカクテル
4等 カニプリン
末等 1階ショップお買い物券500円分

カプセルトイは1日限定30個。1回500円で挑戦できる。1等のかにセットは25,000円相当(※後日郵送)だし、末等のお買い物券でも500円分ということで、完全に引き得になる。

担当者によれば、休日は人も多いということで、30回分は開店直後に終了することがある。チャンスは平日朝だが、テレビで放映されたこともあり、取材当日は11時時点ですでに終了していた。

1階で500円支払いメダルと交換。その専用メダルを投入し……

ガチャを回してみると……

カプセルが1つ排出される

なんと1等が当たった!取材でなければ引き換えられたのに、と少々悔しい気持ちも……

なお、カプセルトイは11月30日までだが、2階のレストラン「ももてなし家」では12月17日(日)までグルメフェアも行っている。2等~4等のメニューもレストランで引き換え可能だ。ただし「ももてなし家」は11時開店なので、10時にガチャを引いたらしばらく待つ必要がある。1階でおみやげを物色して時間を潰すのも良いし、担当者によれば、当たってから後日引き換えに来る方もいらっしゃるそうだ。

グルメフェアのメニューはいずれも値段に見合う美味しさ。リーズナブルにしっかり味わいたいなら「紅ずわい蟹重」がおススメだが、個人的には「カニカクテル」(3,000円)がイチオシ。

リーズナブルでしっかりカニを堪能できる「紅ずわい蟹重」

カニだけでなく飛子入りのカニみそマヨネーズも美味しい「カニカクテル」(3,000円)

たくさんのカニの足を食べられるのもさることながら、小鉢に盛られたかに味噌マヨネーズが美味しい。混ぜられた飛子で食感もカバーし、大満足の一品となっている。

今年で10年目、「鳥取県=カニ」をPR

鳥取県は2014年に県名を「蟹取県」を名乗り、「蟹取県ウェルカニキャンペーン」を毎年開催してきた。

2013年はキャンペーン10年目の節目にあたることから、「カニバーサリー(カニ+アニバーサリー)」と称してキャンペーンを実施している。

蟹取県シーズンに県内で宿泊された方から応募を募り、抽選で毎月100名の方にカニが当たるキャンペーンや、鳥取旅行券が当たるアンケートキャンペーンなど、様々なプレゼント企画を行っている。

記事の冒頭でも触れたように、鳥取県はカニの水揚げ量や消費量などが日本一という「知られざるカニ王国」だ。たとえばカニの水揚げ量で比較すると、「ずわいがに」などの合計は二位の北海道の約2倍で、全体に占める割合は約34.1%に上る。

鳥取市民のカニ消費量は大阪市民の3倍、東京都民の5倍にあたり、カニを丸ごと一匹給食で提供する中学校も存在するという。

高品質の松葉がには平成27年度漁期からトップブランド化された。5つの基準を満たした「特選とっとり松葉がに五輝星」の出現率は0.01~0.05%と極めて稀だ。過去の落札価格は令和元年度の初競りで1枚500万円(ギネス記録)、今年も280万円を記録している。

石川県の加能ガニ、福井県の越前がに、京都府の間人がにや舞鶴かになどブランドがには枚挙に暇がないが、鳥取県のかにも決して引けを取らない。「かにと言えば鳥取県」のイメージが今後定着していくか、注目したい。

アンテナショップ内ではカニ以外の名産品も多数取り揃えている

白バラコーヒーなどは特に人気の商品だ

鳥取県の強力米を使った地酒も揃う

※2023年11月24日……最新の資料にあわせ水揚げ量等の数字を一部修正しました。

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