◆約4割が「月に1回以上」のどの症状が出る

◆症状が出た時は「病院」より「市販薬」派。一方、薬を常備している人はわずか3

◆のどの症状に伴う悩み1位「不眠」2位「集中力の低下」3位「口臭」

本格的な花粉の季節。さらには季節の変わり目で、のどの調子が悪い人も多いのではないだろうか。
株式会社龍角散は、12月中旬に20代から50代のビジネスパーソン男女500名を対象に、「のどケア事情調査」を実施。

現れやすいのどの症状や出る頻度、症状が出た時の対処や症状に伴う悩みなど、のどの症状に対する意識やケアに関する実態に迫った。また、のどを守るために大切なことや予防策について、音声の専門医・渡邊雄介先生が解説。調査結果と共にチェックしていこう↓↓↓

約4割が「月に1回以上」のどの症状が出る

のどの症状といっても、咳、たん、声がれなど、様々なものがある。症状ごとに、どれくらいの頻度で現れるのかを調べたところ、現れやすい症状だったのは「のどの乾燥」(33.8%)だった。

これらののどの症状が現れるタイミングは、月に1回以上と回答した人が約4割に上った。
のどの不調を感じてから治るまでの日数を聞くと、約6割の人は3日のうちに治る傾向にあった一方で、1週間以上かかる人が約3割もいることが判明。中には「4週間以上」(5.8%)とかなり長引く人も見られた。

症状が出た時は「病院」派?「市販薬」派?

のどの症状が出た時の対応について聞くと、「市販薬を飲むことが多い」(44.6%)、「どちらもしない」(43.0%)という回答がそれぞれ4割以上で、「病院に行くことが多い」(12.4%)という回答を上回る結果に。病院に行くよりも、市販薬で済ます人が多数派な傾向が見て取れる。

一方、のどの症状に効く薬を常備しているかを聞くと、常備している人はわずか3割という結果に。市販薬頼りなのに、常備している人は少ないというのは意外な結果だ。

また、のどのケアをするタイミングは、「症状が出始めた時」(28.2%)が最多で、過半数の人は症状が出るまでケアをしないということが判明。「症状が出ても、のどのケアはしない」(24.0%)という人も2割以上いることが分かった。のどの症状を軽く見ている人が多いようだ。

のどの症状に伴って「不眠」に悩まされる人多数

のどの症状に伴う悩みがあるかを尋ねると、6割以上が「ある」(60.2%)と回答。悩みの1位は「不眠」(44.5%)、2位は「集中力の低下」(37.2%)、3位は「口臭」(31.2%)だった。特にビジネスパーソンにとって、不眠や集中力の低下は、仕事の効率が落ちる一因となりそうだ。

一方で、のどの不調で会社を休んだ経験があるかを聞くと、「よくある」「ある」と回答した人は14.4%とわずか。会社を休むほどではないと考えている人が多数派であることが分かった。

医師が解説!のどを守るポイントとは?

調査から、月に1回以上のどの症状が出る人が約4割と、高頻度でのどの症状が出る人が多数おり、症状が7日以上長引く人が約3割もいることが判明。一方で、日常的にケアしている人は少なく、症状が出てから市販薬を頼りにする人が多いことが明らかになった。

しかし、のどを守るためには、日ごろの対策や症状が重くなる前の早期のケアなど、自分の健康は自分で守るセルフメディケーションが欠かせない。特に花粉や体調が変わりやすい今の季節は、より一層気を付けたい。

では一体、のどを守るためにはどのようなことを心掛けたら良いのだろうか。具体的な予防策も併せて、音声の専門医・渡邊雄介先生に話を聞いた。

のどを守るために大切なのは「潤いを保つこと、線毛の働きを正常に保つこと」

のどのケアは予防や症状が重くなる前のセルフケアやセルフメディケーションも大切です。特に医療現場で咳止め薬などのどの不調に関する薬剤が不足している現状、日ごろのケアの重要性はより一層高まっています。のどを守るためには、のどが不調をきたす前から潤いを保つこと、線毛の働きを正常に保つことが大切です。

~線毛運動とは?~

のどには異物やウイルスの侵入を防ぐ「線毛運動」という防御機能が備わっています。のどの内壁には粘膜があり、「線毛」と呼ばれる特別な毛のついた細胞が敷きつめられています。吸い込んだ異物は、のどの粘膜を流れている粘液で捕らえられ、一定方向にビートをうつ線毛の運動によって粘液は流れ、異物は排出されていきます。

のどの乾燥を防ぐための予防策

「マスクをつけて眠ること、就寝時に加湿器を付ける、濡れタオルを部屋にかけておく」

調査でもよく起きる症状として上がっていますが、特に寒いこの時期に多いのは、乾燥によるのどの症状です。例えば、睡眠をとる時に、暖房をかけたまま寝てしまい翌朝のどがカラカラに乾燥している、という体験をした人も多いと思います。マスクをつけて眠ることや、就寝時できるだけ部屋を乾燥させないように、加湿器を付ける、濡れタオルを部屋にかけておくなどが対策として有効です。

のどの痛みや咳などの症状が出た時にやった方が良いこと・悪いこと

痛みや咳の症状は乾燥からくるものも多くあります。しっかり水分を摂るようにしましょう。医学的には健康な人の場合、一日1.5リットルは摂取するようにしてください。また、のどにイガイガ、カサカサなど違和感がある時に、大声を出す、かなり辛いものなど刺激的なものを飲食するとさらに悪化する可能性もあります。また、乾燥しているのどは線毛が正常に機能していないため、ウイルスが体内に入りやすい状況です。そのため、仕事で長時間話さなくてはいけない場面、水分をこまめに摂れない場面なども要注意です。

渡邊雄介先生 プロフィール

医療法人財団順和会 山王メディカルセンター副院長、国際医療福祉大学医学部教授、 山形大学医学部臨床教授、東京大学医科学研究所附属病院非常勤講師。
専門は音声言語医学、音声外科、音声治療、GERD(胃食道逆流症)、歌手の音声障害。音声の専門医として一般の方からプロフェッショナルまで幅広い支持を得ている。著書に『マスクをするなら「声筋」を鍛えなさい』ほか多数。近著は 『毎日10分 長生き風呂カラオケ』。

のどの症状を感じたタイミングで、のどの専門家である耳鼻咽喉科を受診するのがベストだが、自分で対策できる部分は取り入れていれていきたいところだ。

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