第一三共ヘルスケア株式会社が発売するH2ブロッカー胃腸薬「ガスター10®」が14年ぶりに俳優の西村まさ彦を起用してラジオCMを制作、3月8日からTokyoFM・J-WAVE・interfmで展開中だ。同氏が出演する「ガスター10®」シリーズのCMは1997〜2010年の14年間、にわたり放映されたので覚えている方もいるだろう。西村さんの軽妙かつ畳み掛けるような説明と上着を開くとロゴが飛び出すシーンはもちろん、“ガスター10!”というセリフは、何気なくTVを眺めていても耳に残りやすいフレーズだったので、多くの人の記憶に残るところだろう。
「ガスター10®」は出過ぎる胃酸を速攻でコントロールし、胃粘膜を守ることで胃の不快な症状を改善するH2ブロッカー胃腸薬だ。発売は1997年。発売時からCMに出演していたのが西村雅彦(現まさ彦)だった。
胃痛に ガスター10【第1類医薬品】
今回のラジオCMは14年ぶりに西村さんの起用となるが、独特の声と口調はもちろん“ガスター10!”というキャッチフレーズも健在だ。ラジオCMだけあって、かつてのTVCMで印象的だった「使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って正しくお使いください」を音声だけで彷彿とさせる演出にこだわっている。
制作にあたって、かつてのTVCMと同じクリエイターが担当したという。西村さんも、気心が知れた制作陣だったこともあって、昔話に花を咲かせるリラックスした雰囲気で収録に臨んだ。スタッフによると、収録ブースに入った西村さんがお馴染みの“ガスター10!”の第一声を発した瞬間、まるでタイムスリップしたような雰囲気になったという。相変わらずの存在感や演技力には圧倒されつつ、明るくユーモアに溢れる西村さんのおかげで、和やかに収録を終えた。
今回のラジオCMの1つ「胃の痛みに」篇(20秒)では、西村さんの「ガスター10!バッ!てやると、胸から文字が飛び出てくる胃薬のCM覚えてますか?」というかつてのTVCMでおなじみだったシーンを想起させるセリフから始まる。「ああ、そういえばそんなCMがあったな…」と思い出す人も多いのではないだろうか。
他にも山頂で西村さんのよく通る声で告知する「こだま」篇、ニュースキャスター役に扮した西村さんが当時のTVCMがどの年代の記憶にあるのかを街頭調査する「インタビュー」篇など、合計7作品が制作された。
今回、十数年ぶりに「ガスター10®」のCM収録に挑んだ西村さんも、長年出演していたCMだけに思い入れの深い仕事だったようで、「今回、久しぶりにガスター10のCMに出演させていただき、とても嬉しく思っています。私の声を通じて、この商品が一人でも多くの胃のもたれやむかつきに悩む人に届き、症状が改善されることを願っています。日々の疲れなどで胃の調子が悪い時は、私の声で“ガスター10!”を思い出してくださいね」と語ってくれた。
当時の映像が目に浮かぶ圧巻の滑舌での“ガスター10!”のフレーズと懐かしさも感じる軽妙なメッセージに注目したい。