松屋の新商品「ポーランド風ミエロニィハンバーグ」が2024年4月23日(火)登場。テスト販売時から話題を呼んでいたポーランドの味が楽しめるようになる。
販売に先立ち、松屋本社で試食会が行われた。ラードをたっぷりと使用し、牛・豚・鶏3種の肉のうまみを溶け込ませたクリーミーなきのこソースが特徴的だ。ヨーグルトの爽やかさも感じられ、しょうゆとほんのわずかなカレー粉で絶妙なスパイス感を出している。ごはんもコショウをかけたバターライスで提供する。
同社販売促進企画部の熊谷雄樹さんによれば、最初はソースを煮込み料理「ビゴス」に寄せていたという。しかしザワークラウトなどが入るため日本のご飯とはなかなか合わず、松屋流に仕上げることにした。
結果的には、ソースの美味さが米とマッチしており、知らない料理ながら「いつもの松屋の定食」らしい安定感が出ているように感じられた。
「ポーランド風ミエロニィハンバーグ定食」は930円、生野菜抜きの「ポーランド風ミエロニィハンバーグ」は830円で提供する。
ポーランド大使館職員も太鼓判
松屋は2020年のシュクメルリ(ジョージアの郷土料理)を皮切りに、世界の食文化を紹介するようなメニューを提供している。今回の「ミエロニィハンバーグ」については、ポーランド大使館から昨年「ポーランドの食文化を日本で広めたい」と打診されたのがきっかけで開発が始まった。
開発にはポーランド大使館職員も協力。試食の際に「ポーランドの家庭の味に近い」と評価を受け、「ミエロニィハンバーグ」の商品名を提案され、松屋もこれを採用した。「ミエロニィ」は「ひき肉」の意味。
提供は4週間を予定しており、販売目標は80万食。「シュクメルリ」の販売目標が70万食だった(SNSなどのバズにより最終的な販売数は90万食以上に伸びた)ことを考えると、かなり強気の目標設定だ。実際にミエロニィハンバーグのテスト販売時は普段の1.5倍ほどの売り上げがあったというから、期待がもてる。
なお、松屋が実際に他国とかかわりを持ちながらメニュー開発を行ったのはシュクメルリ以来初めてという。2024年4月現在、リトアニア、オーストリア、アルゼンチンのメニューも検討中だ。
記事:一橋正浩