ユーザー向け Webサイト や ECサイト を構築・運用するなかで、ログイン、新商品追加、新機能追加、決済、ユーザビリティ、アジリティといった各フェーズでテストするさいに手間と時間がかかるうえに、人手も足りないという課題に、企業は直面している。
そんな課題を、AIと品質保証のプロがテスト自動化・効率化し、開発の生産性を向上させるツールが、AIを用いたノーコードテスト自動化ツール「Autify」(オーティファイ)。
この Autify を2022年から導入し、マルチブラウザテストやリグレッションテストを自動化してきたオリックス生命保険は、「約4年をかけターゲットとしたシステムのテスト自動化を完了し、今後はさらなる成熟度向上をめざすフェーズに入った」という。
250分→30分 圧倒的時短
より価値の高い作業に集中
オリックス生命保険の契約者向けウェブサービスでは、入院・手術をした人の請求や住所変更の手続きをウェブで完結できたり、さらに病気やケガで入院・手術したユーザーには、いち早く給付金を届ける必要があった。
また、新しい保険商品をより早く市場にリリースすることも重視するいっぽうで、新商品開発における工数の5割程度はテスト工程でかかり、エンドツーエンドテストを対象とし、そのなかでもテスト自動化に適してかつ手動で実施すると時間と労力がかかるという課題を抱えていたことから、マルチブラウザテストとリグレッションテストを Autify (オーティファイ)で自動化することに。
そして Autify を導入した結果、拘束時間 250分 から 30分にまで短縮し、余った時間をより価値の高い作業(要件定義、テスト分析)に活かせるようになったという。
テスト設計の自動化も検討
人力によるバラつきも解消へ
オリックス生命保険は今後、生成AIを活用し、従来のテスト自動化範囲だけではなくテスト設計の自動化も実現できないかを検討していく。
このテスト設計の自動化が実現できればテストケース作成に要していた時間を短縮でき、テスト担当者はより高度な作業に注力することで、さらなる品質改善につながると見込む。
また、人によるテスト分析・テスト設計の“バラつき”もおさえることができると考えている。
Autify Genesis
オーティファイが手がける「Autify Genesis」は、テスト計画・設計プロセスを生成AIの力で効率化し、要求仕様からテスト自動化コードまで変換してくれるツール。
テストカバレッジの向上、テストケース作成時間の飛躍的な短縮、ばらつきの少ないテストケース作成が実現する。
Autify NoCode
AIを用いたノーコードテスト自動化ツール「Autify NoCode」は、Webアプリ・モバイルネイティブアプリのテスト自動化に対応し、直感的な操作で誰でもかんたんに自動テストを作成できるツール。
オーティファイは、この Autify Genesis と Autify NoCode で、ソフトウェアテストのプロセスを一貫して支援することで、「全社横断・複数チーム展開でより大きな成果をめざしている企業に選ばれている」という。
登壇者画像はオリックス生命保険 ITプロダクトマネジメント部 松井康浩 上級アプリケーションデザイナーとオーティファイ 近澤良 CEO