中国で初めて量産可能なスマートドライビング(自動運転)ソリューションを開発し、自動運転技術の先駆けとして注目を集める中国発 AI企業 DeepRoute.ai(本拠地:中国 広東省 深せん市)。

この DeepRoute.ai Co., Ltd. が、オートモーティブワールド2025 自動運転EXPO(1/22~24@東京ビッグサイト)に出展、Maxwell Zhou CEO が、テクニカルセッションに登壇し、「E2E(エンドツーエンド)モデルによって実現される自動運転のパラダイムシフト」について語り、DeepRoute.ai の先進的技術ビジョンを日本の自動車業界関係者に向けて初めて発表した。

2025年に向けてスマートドライビング市場を席巻

DeepRoute.ai は、Mercedes-Benz AG と 吉利汽車集団 の折半出資会社『智馬達汽車』(Smart Automobile)や、中国の大手多国籍コングロマリットなど、複数のパートナーシップを獲得。

また、2024年9~12月のわずか4か月間で、中国国内の都市部における NOA (Navigate on Autopilot) 市場の10%のシェアを獲得し、DeepRoute.ai は他のスマートドライビングソリューションプロバイダーの中でもトップクラスの地位を確立してきた。

DeepRoute IO が10車種以上に搭載される予定

いっぽう、DeepRoute.ai のスマートドライビングプラットフォーム「DeepRoute IO(ディープルート アイオー)」は、SUV、MPV、オフロード車など10車種以上に搭載される予定という。

さらに、このプラットフォームを搭載した車両の総数は20万台を超えると予想され、消費者市場に大きな影響を与える可能性がある。

「DeepRoute.ai はスマートドライビングソリューション分野でのリーダーシップを確立し、自動車産業の未来を形作る重要な役割を果たすことになるでしょう」(Maxwell Zhou CEO)

自動車メーカーとの Win-Win な関係性

自動車メーカーとのパートナーシップによるベストセラーモデルの開発に取り組む DeepRoute.ai は、DeepRoute IO 搭載モデルがスマートドライビング非搭載モデルの3倍の販売を達成し、そのクラスでベストセラーへと押し上げた。

ドイツにオフィスを設立、グローバルでの顧客基盤と展開を拡大

そして DeepRoute.ai はことし、自社のスマートドライビング技術をグローバル展開させるべく、ドイツにオフィスを設立し、グローバルな路上テストを開始する。

2025年半ばに革新的 VLAモデルを展開予定

さらに、DeepRoute.ai は、VLAモデル(Vision視覚-Language言語-Action行動:視覚情報+言語情報+統合AIモデル)を消費者向け車両に初めて展開し、スマートな運転判断をより透明で理解しやすく、信頼できるものをめざしていくという。

「DeepRoute IO 採用拡大、リーダーシップを強化」

「オートモーティブワールド2025に参加し、技術の進歩について紹介できることをとても光栄に思います。

この展示会は、日本のパートナーとつながり、将来の協力を探る素晴らしい機会です。

2025年、DeepRoute.ai は、最先端の VLAモデル展開とスマートドライビングプラットフォーム「DeepRoute IO」の採用拡大によってリーダーシップを強化することに取り組んでいます。

我々は ADAS における選ばれるプロバイダーとなる態勢を整え、グローバルな自動車メーカーと協力して世界中にスマートドライビング車両をもたらすことを楽しみにしています」(Maxwell Zhou CEO)

◆ DeepRoute.ai
https://www.deeproute.ai/cn/index.html

DeepRoute.ai Maxwell Zhou(周 光) CEO:中国 清華大学を卒業後、アメリカのテキサス大学ダラス校で人工知能とロボット工学の分野で博士号を取得。学位取得後、グローバルな半導体企業テキサス・インスツルメンツ(TI)が設立した研究開発センター、Kilbyラボに入社。そこでIoTプロジェクトに携わり、その後 Baidu USA で自動運転技術の開発に従事。2019年2月18日、DeepRoute.ai を設立し、CEOに就任。

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