牛めしでおなじみの「松屋」が世界各国の料理を松屋流にアレンジして提供する「外交メニュー」シリーズ。新作「コムタム風ポークライス」は、ベトナムの伝統料理「コムタム」に着想を得て開発された一皿だ。2025年8月26日からおよそ3週間にわたり、全国の店舗で発売される。値段は880円、ビールセットは通常1,370円のところ1,280円で提供する。
決め手は大使館協力の本格「ヌクマムソース」
「コムタム」はベトナム語で「砕け米」の意味。ワンプレートに米と肉類・野菜類を載せて提供する国民食だ。
日本人の口に合うようアレンジした「コムタム風ポークライス」では、ジューシーに焼き上げた厚切りの豚肉に目玉焼き、生野菜やピクルスを合わせ、特製の「ヌクマムソース」を添えた。
最大のこだわりはこの「ヌクマムソース」。ベトナム大使館の協力を得て開発されたという本格派だ。魚醤(ヌクマム)ならではの奥深いコクと香りをベースに、刻んだ玉ねぎの甘みと青唐辛子のピリッとした辛さが絶妙なアクセントを加えている。
松屋は2025年8月時点でベトナムに4店舗展開しており、日本国内の工場や店舗では約3,800人のベトナム人が働いている。26日に都内で開かれた試食会では、本メニューが日本・ベトナムで同時発売となることも明かされた。日越の懸け橋となる一品というわけだ。
※ベトナム社会主義共和国 特命全権大使 ファム・クアン・ヒエウ閣下(写真左)、ベトナム大使館 タ・ドク・ミン商務参事官(写真右) 写真提供:松屋フーズ
とろ〜り目玉焼きで「味変」!一度で二度おいしい楽しみ方
食べ方に関しては、特にこれといった決まりがあるわけではない。豚肉や野菜類を都度ヌクマムソースに浸けても良いし、最初にソースを回しがけしてかき込んでもいい。全ての具材をぐちゃぐちゃに混ぜて食べても美味しい。
一つ注意したいのはヌクマムソースの辛さ。実際に試食してみたところ、ソースを半分ほど使ったら味が濃過ぎるように感じられた。魚醤のクセは抑えられていたが、それでも好みが分かれる調味料であることに変わりはない。最初は慎重に使い、物足りなければ足していくのが良いだろう。
美味しく食べるコツは半熟の目玉焼きにある。そのまま食べ進めていいが、途中で黄身を崩せばとろりとした濃厚な黄身がピリ辛のヌクマムソースと豚肉に絡み、全体の味わいが一気にまろやかになる。コクと深みが増し、一杯で二度おいしい「味変」が楽しめる。
残暑が厳しいこの季節、食欲を刺激する松屋の本格アジアンメニューで、手軽にベトナム旅行気分を味わってみよう。
発売から1週間限定!モバイルクーポンで50円引き
ちょっとおトクな情報も。新発売を記念し、26日から来月2日まで、松屋フーズ公式アプリのモバイルクーポンを利用すると、「コムタム風ポークライス」が50円引きになるキャンペーンが実施される。このお得な機会に、新作の味を試してみよう。
記事:一橋正浩