健康診断で異常がなくても、細胞レベルでは老化が進んでいる―――。
この事実を知ると、年代・性別を問わず自分の「体内の老化度」を知り、さらなる健康に向けて生活改善や病気予防に役立てたいと思うはず。
この「体内の老化度」を測るカギが、染色体の末端にある「テロメア」。
テロメアは、細胞の寿命や老化の進行度を示す“老化偏差値”ともいわれ、その長さを測ることで“老化度”を科学的に可視化できるとして、注目を集めている。
テロメアテストで体内の老化度を知る
広島大学発のスタートアップ企業として設立し、見えない健康・病気を“見える化”すべく、血液などの体液から病気の兆候を調べる技術「リキッドバイオプシー」と「データサイエンス」を活用し、新たなソリューションを提供しているミルテル(広島県広島市)は、老化と健康リスクを見える化する「テロメアテスト」を展開↓↓↓
https://www.mirtel.co.jp/service/telomere/
20~30代女性の関心が高
ミルテルは今回、全国の20~60代の男女1,000人に、自身の「老化度」について科学的検査で知りたいかを聞いたところ、「老化度を知りたい」人は73.7%(「とても知りたい」32.3%、「やや知りたい」41.4%)と、関心が高いことがわかった。
このテロメアテストへの潜在的なニーズがあることに加え、注目すべきは性年代別の結果。
20~30代女性では「とても知りたい」が4割を超えた。
老化への不安は高くないはずなのに、健康意識が高いからか、“備え”の姿勢がみえてきた。
「テロメアテスト」で老化と健康リスクを見える化し“早めに備える”時代へ
ミルテル創業者で、広島大学 大学院 医系科学研究科 教授 の 田原栄俊 先生は、この調査結果を受けてこう説く。
「近年、運動や食事、睡眠など日常生活で健康を意識する方が非常に増えています。
しかし、実は多くの方が“体の中の老化”までは把握できていないのが現実です。
たとえば、健康診断で異常がなくても、細胞レベルでは老化が進んでいることがあります。
その“見えない老化”を科学的に可視化できるのが、染色体の末端にあるテロメアです。
テロメアは細胞が分裂するたびに短くなり、やがて細胞が分裂できなくなると“老化細胞”へと変化します。
これが、いわば身体の老化の起点。
さらに、テロメアの末端にある「Gテール」は、生活習慣の改善によって状態を良好に保つことが可能だと考えられています。
つまり、「テロメアテスト」は老化の進行度を把握し、病気の予兆に早く気づく“予防のための手段”ともいえます。
今回の調査では、73.1%の方が老化を実感し、「老化度を知りたい」という声も7割を超えました。
若年層の女性においては“早めに備える”という予防意識も見られますが、「テロメアテスト」はそのニーズに応える新たな選択肢です」(田原教授)
―――調査対象者の9割が健康を意識して行動をしていても、“体の中の状態”はノーチェックといういま、テロメアテストは健康診断の次の新たな“自分の身体のなかを知る検診”になる気配。
田原栄俊
ミルテル創業者
広島大学 大学院 医系科学研究科 教授
広島市出身1989年、東京薬科大学薬学部製薬学科卒業、広島大学で、博士(薬学)を取得、2006年から、広島大学 細胞分子生物学研究室 教授として、老化およびがんの研究を推進。世界オンリーワン技術のテロメアGテール長の開発に成功し、2012年に株式会社ミルテルを起業(大学発ベンチャー)しテロメアテストを実用化。老化の研究から、細胞老化に関わるマイクロRNAを同定して、抗がん剤としての核酸医薬の応用を進めている。その実用化のために、2021年には、新たに創薬ベンチャー 株式会社PURMX Therapeutics(パームエックス・セラピューティックス)を設立し、アスベストで発症する悪性胸膜中皮腫に対する核酸医薬治療薬を開発し、ヒトでのファーストインヒューマン医師主導治験を開始している。その他、2021年から広島大学 副学長に就任して、スタートアップエコシステム支援、ワクチン製造拠点プロジェクトなど、様々なスタートアップも含めた産学連携プロジェクトを立案している。