
「山梨の豊かな自然、多彩な観光資源、地域の皆さまの温かさ、そして地元に根ざした食文化の素晴らしさを実感した。
今後はSNSを通じて山梨の魅力を海外に発信し、文化やマナーへの理解促進にもつなげながら、地域の皆さまに歓迎される旅行者を増やしていきたい」
―――そう語るのは、人気中国人インフルエンサー 付玉蒙 & 小花醤鴨 。
「秩序ある」個人旅行者の増加によるインバウンド観光の質的向上と、持続可能な地域づくりの実現に向けて、前進した瞬間だ。
甲州 笛吹 甲府 といえば ワイン 温泉 絶景

「秩序あるインバウンド観光推進委員会」(運営:公共政策調査機構)は、11月28・29日の2日間、山梨県甲州市・笛吹市・甲府市「山梨県プロジェクト」を開催。
インバウンド観光分野に詳しい佐藤文浩 XM 代表取締役社長をアドバイザーとして迎え、山梨県 観光文化・スポーツ部の協力を得て、地域関係者と連携しながら甲州市・笛吹市・甲府市の各施設・店舗を、中国語圏インフルエンサーの視点から取材した。
今回の舞台、甲州市・笛吹市・甲府市は、東京・新宿と山梨・長野をJR中央線で結ぶ特急 あずさ などで、新宿~甲府は90〜100分。
首都圏からのアクセスに優れた人気観光エリアで、ワイン文化、豊かな自然景観、温泉など、多彩な観光資源が集積している地として知られる。
地域と調和した個人旅行の促進 新たな訪日需要の喚起

甲州市・笛吹市・甲府市は、首都圏に近接しながら、ぶどう産地としての歴史や日本ワイン発祥の地というストーリー、四季折々の自然景観など、体験型観光に適した多様な資源をもつエリア。
甲州市勝沼エリアのワイナリー群やぶどう畑、果樹園や自然をいかした観光資源が充実する笛吹市、さらに甲府市内の歴史・文化施設など、多様な旅の目的に応えられるポテンシャルを備えた地域として、多くの観光客を惹きつける。
「秩序あるインバウンド観光推進委員会」(運営:公共政策調査機構)は、こうしたエリアの魅力をインフルエンサーが実際に訪れ、体験にもとづくコンテンツとして中国語で発信することで、地域と調和した個人旅行の促進と、新たな訪日需要の喚起を図った。
今回の「山梨県プロジェクト」は、同委員会が掲げる「秩序あるインバウンド観光」の理念に基づく啓発活動の一環で、第1弾の秩父エリア、第2弾の那須エリアに続く第3弾。
11/28 甲州 甲府_ワイン文化 歴史 グルメを取材

中国語圏インフルエンサーは、JR特急 かいじ で勝沼ぶどう郷駅に到着後、甲州市「ぶどうの丘」にて富士の国やまなし観光キャラバン隊長「武田菱丸」の歓迎を受け、取材を開始。
「ぶどうの丘」では、自然に囲まれた「展望ワインレストラン」にて地元食材を生かした料理を紹介し、併設の地下ワインカーブで100銘柄以上のワインが並ぶ貯蔵空間へ。
午後は、JR中央線の旧施設を利活用した「大日影トンネル遊歩道」や「勝沼トンネルワインカーブ」を巡ったほか、国指定重要文化財「旧高野家住宅 甘草屋敷」を訪れ、地域に受け継がれる歴史・文化を学んだ。
夕食では「炭・肉と旬野菜 Kazan」を訪れ、甲州牛・甲州ワインビーフ・甲州地鶏や旬の県産野菜を炭火で調理する料理の魅力を紹介した。
11/29 笛吹_人気体験コンテンツと食文化を取材

2日目は「桔梗信玄餅工場テーマパーク」を訪れ、人気の桔梗信玄餅詰め放題を体験。
袋が破れないよう詰める工夫を楽しみながら、製造工程や地域ブランドが育まれてきた背景について取材。
続いて、マルサマルシェ笛吹店では、季節のフルーツを使ったオリジナルパフェづくりに加え、蜜蝋(みつろう)やアーモンドオイルといった天然素材を使ったリップ&ハンドクリームづくりを体験。
フルーツとクラフトを組み合わせた地域ならではの体験プログラムを紹介した。
その後、「長寿村 権六」を訪れ、山梨の郷土料理であるかぼちゃほうとうを取材し、地域に受け継がれる食文化に触れて……。
最後は、山梨県立博物館内の「Museum café Sweets lab 葡萄屋 kofu」にて、旬の果実を使ったスイーツを試食し、地元食材の魅力を生かしたメニューを紹介した。
草の根レベルで情報発信 ルールやマナーへの理解促進 質の高いインバウンド観光のモデルケースへ

「近年、訪日外国人観光客数は増加を続けるいっぽうで、マナーや文化の違いに起因するトラブルや、地域住民とのすれ違いも課題となっています。
「秩序あるインバウンド観光推進委員会」では、観光客数の拡大だけでなく、「地域に歓迎される個人旅行者」を増やすことを重視し、インフルエンサーによる草の根レベルの情報発信を通じて、ルールやマナーへの理解促進を図っています。
第3弾となる山梨県プロジェクトでは、ワイン文化や食、自然、歴史・文化体験など多様なコンテンツを、中国語圏インフルエンサーの視点から取材・発信することで、質の高いインバウンド観光のモデルケースとなることを目指しました」(秩序あるインバウンド観光推進委員会)
公共政策調査機構「秩序あるインバウンド観光推進委員会」

特定非営利活動法人 公共政策調査機構(略称RIPP)は、東京都港区に事務局を置くNPO法人でシンクタンク(政策調査・研究)機能と社会開発機能(政策の実践)を兼ね備えた非営利組織。
2018年12月に設立され、2019年3月に特定非営利活動法人として認証された。
設立以来、池田健三郎 経済アナリストが理事長を務め、公共政策に関する調査研究やその実践を通じて、真にゆたかな日本をつくるための政策目標の達成に寄与し、社会の健全な発展に貢献することを目的として活動中。
その活動は、公共政策の研究及び実践や、人材育成、政策系人材の交流推進など多岐にわたる。
また、同機構が運営する「秩序あるインバウンド観光推進委員会」は、RIPP理事会の下で個別の事業目的を達成するための実践組織として設けられた委員会。
2025年度の特定非営利活動の一環として、活況を呈する海外インバウンド観光について、その質的向上の重要性に鑑み、日本の各観光地において、“秩序ある”インバウンド観光を推進する情報発信を通じた啓発を図り、来訪外国人の地域理解の深化および円滑な人的交流の実現を企図。
インバウンド・ツーリズムの課題解決(情報不足や慣習のギャップに起因するトラブルの未然防止等)に寄与することで、円滑な国際交流と持続可能な地域社会の確立を目指している。
取材・発信 中国語圏インフルエンサー

付玉蒙_もと中国江西テレビ局アナウンサー、日本旅行情報を中心に発信するインフルエンサー

小花醤鴨_日本の美容・ライフスタイル・ファッション・旅行情報などを中国語で発信するインフルエンサー
