「SDGsをテーマとする大阪・関西万博では、SDGsの17ゴールのうち、日本が不得意とする『SDGsゴール5 ジェンダー平等を実現しよう』と『SDGs12:つくる責任 つかう責任』の2つの分野にフォーカスしたパビリオンを展開する」
―――そう語るのは、建築家 永山祐子氏。
カルティエ ジャパンは、2025年日本国際博覧会協会、内閣府、経済産業省との共催によるプレスカンファレンスで、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の「ウーマンズ パビリオン」の名称やコンセプト、建築デザイン、そして「WA by Cartier」と題した関連トークイベントの継続的な開催を発表。
そのキーマンとなる建築家 永山祐子氏が登壇し、その展示に込めた想いなどを語った。
「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」に込めた想い
#カルティエ
— bored (@tetsudo546) March 10, 2023
国際女性デーに2025年 #大阪・関西万博
パビリオン出展を発表! pic.twitter.com/Bw7sNuKqEo
この「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」は、「When women thrive, humanity thrives ~ともに⽣き、ともに輝く未来へ~」をコンセプトに掲げ、すべての人々が真に平等に生き、尊敬し合い、ともに歩みながら、それぞれの能力を発揮できる世界をつくるきっかけを生みだすことをめざす。
同パビリオンではまた、世界中の女性に寄り添い、女性たちの体験や視点を通して、公平で持続可能な未来を志すことを来場者に呼びかける。
今回は、2020年ドバイ国際博覧会の「ウーマンズ パビリオン」の名前と強い意志を引き継ぎ、2025年日本国際博覧会でも同パビリオンは社会における女性の貢献に光を当てている点も注目。
より持続可能な社会に女性のエンパワーメントがいかに重要か
そして、1851年の万博創設以来初の女性デザイナーとして、2020年ドバイ万博の英国パビリオンを担当するなど、第一線で活躍するアーティスト――エズ・デヴリン氏がグローバル アーティスティック リードに就任。建築家の永山祐子氏がリード アーキテクトに就任したのもニュース。
「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」パビリオンでは、永山氏が設計した2020年ドバイ国際博覧会の日本館で使用したファサード資材を大林組の協力によりリユースする点にも注目だ。
そのプレスカンファレンスには、カルティエ ジャパン プレジデント宮地純CEO、2025年日本国際博覧会協会事務総長の石毛博行氏、永山祐子氏らが登壇。
カルティエ インターナショナル プレジデント&CEOのシリル・ヴィニュロンは、次の万博にも「ウーマンズ パビリオン」を設け、より持続可能な社会に女性のエンパワーメントがいかに重要であるかを伝えた。
「女性一人ひとりに、生活に欠かせない基本的なニーズの充足とアクセスを保証し、女性たちが平等な権利をもち、機会を与えられ、尊厳と経済力をもって生きられる世界を実現することが鍵となります。
あらゆる年齢の来場者が自分のコミュニティから変えていくチェンジメイカーになるよう、影響を与えることが重要です」(カルティエ インターナショナル プレジデント&CEOのシリル・ヴィニュロン)
「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」 (C) Cartier