2024年7月、「肉のよいち」が上京した。

名古屋発、東海地方を中心に展開する焼肉チェーンだ。A4等級の国産牛やオリジナルブレンドの「よいち米」、愛知県産のブランド卵など、質の高い素材にこだわる。その美味しさやコスパの良さで高い人気を誇るという。

ランチは全てのメニューが炊き立ての釜炊きご飯付き。ディナーではSNS映えも間違いなしの「階段盛りコース」などもあり、舌だけでなく目でも味わえる焼肉の新勢力だ。

東京への出店は7月の御茶ノ水店が初となるが、8月下旬には中野にも出店している。SNSでの評判も上々ということで、御茶ノ水店を訪れることにした。

あまりにもコスパが良過ぎる

今回はランチメニューの「よいちまんぷく定食」を頼んでみた。

家族カルビ、トントロ、豚カルビ、鶏もも、ソーセージに加え、卵と副菜がつく。見た目からして大分高級そうだが、お値段は1,250円(税込)と控えめだ。

実際に運ばれてランチを見ると、結構な量がある。まずご飯は炊きたてで、少なく見積もってもお茶碗2杯分はある。肉もメニュー写真と違わずがっつりと盛られている。

びっくりしたのは生卵。なんとブランド鶏の「岡崎おうはん」だ。黄身がやや大きく、濃厚な旨味がぎっしりつまっている。すき焼き風にお肉につけてもいいけれど、今回は卵そのものの味を知りたかったので卵かけごはんで食べることにした。

卓上調味料も少し独特で、味付けには塩、肉のよいちオリジナルの秘伝の青唐だれ、自家製のよいちだれと複数用意されている。試しに自家製だれでいただいてみると……

うーん……美味い!

ただ肉が美味いだけでなく、釜炊きご飯が素晴らしいのだ。「焼肉で米を食うのはもったいない」という意見もあるだろうが、個人的には「美味い米をさらに美味しく食べさせてくれる焼肉」もいいものだと思う。

この釜炊きご飯の量がしっかり2杯分あるのも嬉しい。焼肉と一緒にかき込んでもまだ最後に卵かけご飯を食べられる程度の量が残っている。これに「岡崎おうはん」を溶いて、肉汁のタレなんかも少し混ぜちゃったりしていただく。

ランチに1,250円はなかなか手を出しづらいお値段ではあるものの、昨今の物価高やコスパを考えると質・量ともに非常に満足感が高い。焼肉のための米と米を美味しく食べられる肉、ブランド卵に味噌汁・副菜と揃えてこのお値段は人気が出るのも頷ける。

もし量が足りない場合は、「よいちのまかないカレー」や「ちょい足し」の焼肉類を頼むのも手だし、さらに質を求めるなら「【上】よいち定食」を選んでもいい。

「上質な肉を」「コスパ良く」「満足いくまで食べたい」のであれば、「肉のよいち」が絶対に足を運んでおくべきお店と言える。刺盛りや大将牛タン食べ比べなども人気のメニューだそうだし、次は夜に行ってみたいなぁ……。

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