フレッシュネスのハンバーガーチェーン「フレッシュネスバーガー」では、2024年12月4日(水)から五代目となる「神戸牛バーガー」を発売する。チーズ入りも含め、1,000円前後で提供する。

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しかし、今回は「神戸牛バーガー」だけではない。フレッシュネスは「グラフォア」を使用した「神戸牛グラフォアバーガー」を発売する。

グラフォアは誤解を恐れずに言えば、「フォアグラの代用品」だ。

「鶏レバーでフォアグラを越える」というかつてないチャレンジに挑んだのは日本ハム。とろり濃厚な舌触りとフォアグラ以上の調理の手軽さが売りで、2023年の発売以来、飲食店で使用されるほか、スーパーマーケットなどでも販売される。

日本ハム ハム・ソーセージ開発研究課の上野瑞成氏によると、冬場は鶏レバーの需要が少なく、食用ではなく飼料用としても使われる現状があるという。

またフォアグラの生産にはガチョウやアヒルを肥育させる必要があるため、アニマルウェルフェアの観点からは問題を指摘されている。2024年冬、フォアグラの値段は高騰しており、とてもではないが価格帯を抑えたハンバーガーには使えない高級食材と化しているのだ。

では、鶏レバーを使い、しかもフォアグラの食文化を失わないためにはどうすればいいか――

そんな問題意識から生み出されたのが「グラフォア」だ。

日本ハム独自の油脂の分散技術を使い、口溶けのなめらかさとフォアグラらしい食感の両立を図った。

冷凍庫で保存でき、解凍後は油をひかずに温めたフライパンで1分焼くだけで調理が完了する。そうした手軽さもあって、SNS上などでも徐々に人気が高まっている。「グラフォア」の名は、限りある資源を有効活用したものから世界三大珍味の一つであるフォアグラを目指す、という“フォアグラの常識を覆す”発想に因んだ。

フレッシュネスバーガーでは、このグラフォアを神戸牛バーガーに乗せることができる。神戸牛バーガー950円/神戸牛チーズバーガー1,050円に対し、「神戸牛グラフォアバーガー」はなんと1,250円。グラフォアの参考小売価格は30g×2枚×2袋にシェフ特製ソース50g×2袋を付けて3,218円(税込)だから、追加分の値上げ幅を300円程度に抑えているのは破格と言っていいだろう。

では実際に「神戸牛バーガー」にグラフォアを追加するとどうなるのか。フォアグラのような濃厚な味わいとなめらかな口溶けが加わった結果、ただの「神戸牛バーガー」とは一線を画す仕上がりになっている。

ややあっさり、大人の味でまとめられた神戸牛バーガーの脂の旨味・香りとグラフォアのトロリと濃厚な味わいが加わるとまさに絶品だ。一般に鶏レバーから想像される臭みや、ねっとりとした食感とは無縁で、食べ飽きない。この新感覚、ぜひ自身の舌で確かめてほしい。

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