2020年9月2日(水)にグランドオープンする所沢駅直結の商業施設「グランエミオ所沢」第Ⅱ期では、西武鉄道沿線・所沢エリア初出店の店舗が多数登場します。
たとえば「ISETAN MiRROR Make & Cosmetics」「L’OCCITANE」「3COINS」「ルピシア」「Eggs’n Things Coffee」「コメダ珈琲店」「ゴーゴーカレー」……どこかで聞いたことのある有名店がぞろぞろ、挙げていけばきりがありません。
グランドオープンに先駆けて実施されたメディア向け内覧会でも、そうした沿線・エリア初出店のお店が目を引きましたが、気になるお店はそれだけではありませんでした。本稿では特に注目度の高かった店舗を記者の独断でご紹介いたします。
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埼玉西武ライオンズ初プロデュースのレストラン、出店の狙いは新規層開拓
「グランエミオ所沢」第Ⅱ期で最も注目度が高かったのはやはり「LIONS DINER BIGFLAG」――埼玉西武ライオンズが初めてプロデュースするレストランです。
もともとは「LIONS BUFFET BIG DINING」という名称でビュッフェスタイルのレストランとして開業予定でしたが、新型コロナウイルスの影響によりビュッフェでの営業が危ぶまれ延期に。業態そのものやメニューについても練り直しとなりました。現時点ではまだ具体的な開業の日付などは決まっていません。
入って左側のスペースはライオンズファン向けの装飾が施されており、店内に13台あるというモニターでは野球中継が放映されていました。なるほどライオンズファン向けのお店……と思い取材してみたところ、どうもそうではなさそうです。
埼玉西武ライオンズ広報部の服部友一さんによれば、ライオンズファンのボリュームゾーンと想定される30代~40代の男性もターゲットではあるものの、ファンだけに絞るつもりはないようです。
「ファミリー層や女性層、ライオンズになじみのない層にも入りやすい雰囲気を作ろうと思っています」
これまでライオンズに興味のなかった方々――たとえば「グランエミオ所沢」を利用するファミリー層、女性層にもアプローチしたい。「こうしたお店をフックにライオンズに興味をもってもらい、球場へ足を運んでもらいたい」といった思いから、どちらも呼び込めるような形でメニュー開発を続けています。
店舗の内装も、たとえば入口正面から見える座席は現在「ライオンズ」仕様の装飾が施されていますが、野球中継のない日などは装飾を取り払い、女性客がスイーツや食事を楽しめるような雰囲気にしたいとのこと。
所沢ならライオンズファンだけでも全席埋め尽くせるかもしれませんが、それでは新規層の開拓にはつながりません。ファンを増やすためにどのような層にアプローチするべきか、そのためのメニュー開発は、新型コロナ対策と両立させられるか……そうした課題を片付けた果てにどのような店舗として登場するのか、楽しみに待ちたいと思います。
蔵書18万冊の大型書店――TSUTAYA BOOKSTORE グランエミオ所沢
もう一つの注目店舗は「TSUTAYA BOOKSTORE グランエミオ所沢」です。「所沢市の知のオアシス・知的好奇心をはぐくむ書店」をコンセプトとしており、CDやDVDのレンタルなどは行わず、様々な書籍や文具・雑貨などを取り揃えます。店舗面積は358坪(うち、カフェ30坪)、在庫冊数は18万冊と地域最大級の大型書店に(TSUTAYAとしては中型~大型規模)。
広報担当者によれば「地域のみなさんに自分の書店と思ってもらいたい」という思いから店舗内に置く本のジャンルは少しビジネスが厚い程度で、あまり色を付けていません。店内の通路もベビーカーを押して通れるよう広めにとられており、所沢エリアの利用者層が伺えるつくりになっています。
またTSUTAYA店内の併設店舗として「マザーリーフティースタイル グランエミオ所沢店」も出店。「マザーリーフティースタイル」で飲み物を、TSUTAYAで本をそれぞれ購入すれば、TSUTAYA店頭のテラス席でゆっくり本を読みながら優雅な時間を堪能できます。また「マザーリーフティースタイル」店舗内の区画では、飲み物を購入すればTSUTAYA店舗内の本を2冊まで持ち込んで「購入前の書籍をゆっくり読む」ことも可能です。持ち込める本には制限がありますので、気になる方は店員さんに使い方を聞いてみてくださいね。
その他にも、仙台の牛たんを心行くまで堪能できる「牛たん炭焼き 利久」や、1971年創業の老舗中国料理店「北京飯店」、伝統的な韓国家庭料理と厳選された黒毛和牛を提供する「焼肉名菜 福寿」など、お腹一杯ご飯を食べたい人向けの飲食店も充実しており、もう所沢で食に悩むことはあっても困ることはなさそうです。全店舗の詳細な情報は「グランエミオ所沢」公式サイトをどうぞ。
文/写真:一橋正浩