カーボンニュートラルやSDGsという持続可能な未来にむけた社会課題の解決に、日本の森や木が大きく貢献できるのではないか――。
そんな想いから始動した、国産材の可能性を生み出すクリエイティブプロジェクト「WOOD CHANGE CHALLENGE」が、国産材を活用するアイデアアワード「WOOD CHANGE AWARD」の受賞作品を発表した。
今回の WOOD CHANGE AWARD には、普段から木材を活用する職業者だけでなく、グラフィックデザイナーや映像作家、アニメーター、学生、主婦などさまざまな人たちからのアイデアが集まり、応募作品は100を超えた。
また、異分野のクリエイターたちが集結し、新しい国産材の活用を試みたクリエイティブセッション「WOOD CHANGE CAMP」では、オンラインでの活動を中心に3チームに分かれ、アイデアのプロトタイプを制作した。
3月5日には授賞式やプレゼンを You Tube でライブ配信
こうした「WOOD CHANGE AWARD」受賞作品や「WOOD CHANGE CAMP」作品を、3月5~18日の14日間、東京・代官山 蔦屋書店で展示。タブレット端末やパネルなどで受賞作品をチェックできる。
また、3月5日には You Tube で授賞式をライブ配信。「WOOD CHANGE CAMP」のプレゼン大会も開催し、3チームのなかから一般投票による BEST CAMP 賞もここで決定する。
今回の「WOOD CHANGE AWARD」について審査員たちは、「受賞作品は、想像力が掻き立てられるもの、身近な体験をアイデアにした共感性のあるもの」 (建築家・永山祐子)、「未来的・WEB的な発想を感じ、面白かった」(アートディレクター/プランナー・佐藤ねじ)といったコメントが寄せられている。
「WOOD CHANGE AWARD」受賞作品
◆ゴールド「もりのがっこう(仮)」
足立成亮、陣内雄、神輝哉、 金内智美、木野哲也、 SHIN sasaki、野中穂
◆シルバー「Hygrosensitive Shape-Shifting Facade」
Zhenfang Chen(研究者)
◆ブロンズ「戻り苗」
奥川季花、西来路(協力:中川、樹木医:大谷栄徳)
◆#MATERIALITY賞「木雲」
齋藤拓海(大学院生)
◆#ACTIVITY賞「ICE TREEM」
田嶋千寛(大学生)
◆#STORYTELLING賞「触れると思わず前に進みたくなる、音を奏でる木の手すり」
MATHRAX〔久世祥三+坂本茉里子〕(アートユニット)