通勤、送り迎え、買い物、旅行……日ごろ使ってるクルマ。
日々のガソリン残量や、2年ごとにやってくる車検は気になるけど、「1か月に1回、チェックしてほしい」といわれているタイヤの点検は、忘れがち。
「月に一度は、タイヤの空気圧のチェックを」
そう呼びかけているのは、一般社団法人 日本自動車タイヤ協会(JATMA)。
実はきょう4月8日は「タイヤの日」。日本自動車タイヤ協会は、全国各地の高速道路サービスエリア・パーキングエリアで、「タイヤの空気圧点検」「日常点検・整備」の重要性をドライバーに伝えるタイヤ無料診断イベントを実施。
じゃあなぜ月に一度のタイヤ点検が必要か、だ。そこには衝撃的な事実が……。
タイヤ空気圧は1か月で5%減少する!
実は自動車タイヤの空気圧は、1か月に5%も減少している。
単純に2か月で10%、仮に半年で30%減ってしまったとすると……怖い。事故につながる危険性がある。
タイヤ空気圧が低下すると、走行安定性・操縦性が低下し、燃費が落ちる。ひいては環境にも悪影響をおよぼすと……いいことなし。
だから、いつも適切な空気圧で走るのがベスト。だけど、実は国内の乗用車の4台に1台が空気圧不足のまま走ってるんだとか。
さらに、日本自動車タイヤ協会 浅井研一さん・藤田英明さんは、こんなことも教えてくれた。
「いま流行りの扁平率の低いタイヤ(薄いタイヤ)は、見た目も体感的にも空気圧の変化に気づきにくい。思い込みや過信ではなく、適切な空気圧を数値でしっかりチェックしてほしい」
そこで、タイヤ空気圧のチェック方法
まず、「出発前や出発直後、タイヤが冷えてるときにチェックを」。
いまはガソリンスタンドなどにタイヤ空気圧チェッカー(エアゲージ)や空気入れ(エアポンプ)が置いてあるので、長距離ドライブ前はもちろん、給油するときにあわせてタイヤ空気圧をチェック!
次に、そのクルマの指定空気圧をチェック。適正な空気圧は、クルマの取扱説明書をはじめ、運転席ドアを開けたときに現れるドア継ぎ目などにステッカーなどで貼ってあるはず。
その指定空気圧と、タイヤ空気圧チェッカーや空気入れの示す圧が違っていたら、エアポンプで空気を調整する……という具合。
適正なタイヤ空気圧を確認したら、次は外傷やタイヤ溝のチェック。サイドのひび割れなどがないか、タイヤ溝がしっかりあるかも、ひととおりチェック。
―――タイヤはクルマと路面が接する、大事なところ。クルマは、ベストなタイヤコンディションで走ることが必要条件。この「タイヤの日」を機に、愛車のタイヤ空気圧をもっと意識して、安全に快適にドライブを。
◆日本自動車タイヤ協会による今後のタイヤ点検(無料診断)
4月10日 10:00~12:00 山陽自動車道 宮島SA 下り線
4月15日 10:00~12:00 山陽自動車道 三木SA 上り線
4月20日 11:00~12:00 中国自動車道 美東SA 下り線
◆日本自動車タイヤ協会 公式ホームページ