「キッチンは人のためにどんな価値を生み出せるか」

そんな視点から「次世代キッチン」を創造する「未来キッチンプロジェクト」が走り出し、そのプロトタイプが公開された。

この画像のなかに、その画期的次世代キッチンがあるんだけど、どれがそれか、わかる?

これが、次世代キッチンプロトタイプ「モビリティキッチン」

これが、次世代キッチンプロトタイプ「モビリティキッチン」。

手がけたのは、あのクリナップ。

クリナップは、武蔵野美術大学との産学共同研究で、キッチンを通じて生活・社会・地球が豊かになることを目指して「未来キッチンプロジェクト」を始動し、次世代キッチンとして開発した「モビリティキッチン」プロトタイプを公開。

循環ろ過器で水確保、バッテリー電源で加熱

このモビリティキッチンプロトタイプは、移動できるという新しい機能を持ちながらも、メインキッチンとして使用できる性能を持ち合わせた画期的アイテム。

シンクは水道設備のない場所でも繰り返し水を供給できるよう、循環ろ過器を搭載。

加熱機器はバッテリー電源により、場所を選ばず調理できる。

小型車両でも屋外に持ち運べるサイズ

また家の中のあらゆる場所になじむよう、曲線のやわらかいラインとファブリック調のテクスチャで、家中どこでも使いたくなるデザインが特長。

積み重ねることでコンパクトにもでき、小型車両でも屋外に持ち運べるサイズである点もうれしい。

また、災害時には各家庭や企業で使用している「モビリティキッチン」を持ち寄って食の支援をする未来を想定している点もポイント。

「今後も商品化に向けてデザインと機能を進化させ、2030年までに事業として新しいライフスタイルの創出と災害支援に貢献することを目指します」とクリナップはいう。

「循環ろ過装置」を搭載したシンク

シンクユニットにはセラミック製フィルターを使用した「ろ過装置」を内蔵。

シンク内で水をろ過することで、浄水が繰り返し吐水されるため、災害時等には限られた水でも調理できる。

また、ろ過装置には水を逆流させることでフィルターを自動で洗浄する「逆洗浄機能」を搭載し、長期間性能を落とさず使える。

モビリティ性能と使用感を両立させる設計

ユニットのサイズは持ち運びと調理を両立できる幅600mm×奥行き480mm。高さは200mmに設定し、ダイニングテーブルに置くと通常の調理で使いやすい高さに。

コンパクト設計で一人で持ち運べ、小型の車両に積むことも可能。さらに調理ユニットには充分な作業スペースと収納を確保した。

キッチンと生活空間を融合させる新しいデザイン

インテリアになじませるために、ファブリック調や天然木をあしらうことで家具のような柔らかい印象に。

単品で置いても美しく、キッチンの存在を感じさせない生活空間を実現させている。

ビジョン研究から始まった「モビリティキッチン」

クリナップは2019年から武蔵野美術大学造形構想学部クリエイティブイノベーション学科 井口博美 教授と同ソーシャルクリエイティブ研究所の山﨑和彦特別研究員を中心に産学共同で「キッチンの未来ビジョンづくり」をスタートさせ、「個人」「家族」「社会」の各シーンにおいてキッチンが貢献できる未来像を描いてきた。

2023年2月「未来キッチンプロジェクト」発足時にはコロナパンデミックによってライフスタイルの多様化が加速した事と、近年の自然災害増加によって食を通じた助け合いがより重要になる事の2点に着目。

2023年の2月の「未来キッチンプロジェクト」発足時には、LDKのなかで固定されたキッチンをもっと自由にすることで、未来のライフシフト対応や災害支援に貢献できると考え、プロジェクトリーダーであるクリナップ 竹内宏 社長が「脱LDK」を最初の開発テーマとして宣言し、その後の研究開発を推進してきた。

この未来キッチンプロジェクトの最新情報は、公式サイトで公開されている↓↓↓
https://cleanup.jp/miraikitchen/

クリナップ 開発戦略部 近岡咲 デザイナーが語る、モビリティキッチンの可能性

「今回のプロトタイプは日常的なキッチンの移動にフォーカスしましたが、モビリティキッチンがもたらす価値はそれだけではありません。

「引っ越しで持っていける」「気軽に交換ができる」「家族の変化に合わせて増減させる」「お祝いでプレゼントする」など、人とキッチンの関係性を一変させます。

キッチンの役割自体を変えていくことで、いままで以上に人と密接に関わり、広い範囲での価値を提供します。

キッチンは人の為にどんな価値を生み出せるか―――。

次世代キッチンは「モビリティキッチン」以外の切り口でも研究開発を進めており、人の生き方や社会の在り方など、いままでのキッチンでは結び付かないようなシーンに向けてのアプローチが重要だと考えます。

今後も幅広い視野で “キッチンは人の為にどんな価値を生み出せるか “について、真摯に向き合い、次世代キッチンの開発に取り組んでいきます」(クリナップ 開発戦略部 近岡咲 デザイナー)

―――いよいよ動き出した、クリナップ「未来キッチンプロジェクト」。その最新情報は公式サイトに随時アップされるから、気になる人はチェックしてみて↓↓↓
https://cleanup.jp/miraikitchen/

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