「全4戦なので2戦目が重要になると思って準備し、その成果がすごく出たレースになった」
空のF1レース、Red Bull Air Race World Championship 2019 (レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ)2019年シーズン第2戦の決勝が、6月16日、ロシアのカザンで行われた。
日本から唯一出場する2017シーズンワールドチャンピオンの室屋義秀は、開幕戦アブダビ大会に続き、カザンでも初優勝。
2連勝を達成し、今季で終了が決定したレッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ最後の年間王者にむけ、また一歩前進した。
室屋は、3回のフリープラクティスすべてでトップタイム(唯一、すべてを1分02秒台でフライト)を記録。
開幕戦から4か月以上経ったにもかかわらず、機体、本人、チームがともに好調を維持した状態で15日予選、16日決勝をむかえた。
予選では今大会最速の1分01秒431のタイムを叩き出す選手が現れるなか、時間が経つとともに徐々に風が強まり、後になるほどタイムが出にくくなる状況。
そうしたなか、室屋は予選ポイントがギリギリ獲得できない4位に。最後に飛んだにもかかわらず、予選で今大会自己ベストの1分01秒944を叩き出し、手ごたえを持って決勝に挑んだ。
「全4戦なので2戦目が重要になると思って準備を進め、その成果がすごく出たレースになった。4戦中で2戦優勝できたので大きなアドバンテージになる」
「勝ったのは非常にうれしい。チャンピオンシップでリードを広げられたこともうれしい。まだ2位との差が十分ではないので、次のバラトン湖レースが非常に重要。バラトン湖で勝てるようにあすから準備をすすめていきたい」
レッドブル・エアレースは残り2戦でシーズン終了をむかえる。第3戦は初開催の地、バラトン湖(ハンガリー)で7月13・14日に開催。そして最後の最後、最終戦が9月7・8日、千葉・幕張海浜公園で行われる。