「データの民主化」は、どんな話題が議論されていて、どこへむかうか―――。

ブロックチェーンとIoTを組み合わせ、GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)とは違う新しいIoTプラットフォーム構築をめざすジャスミーは7月27日、「ジャスミー アイデアソン」(Jasmy IDEATHON Vol.01)を開催。

東京・霞が関の会場には、学生や若手エンジニア、経営者などが駆けつけ、「データの民主化」にむけた課題について語り合った。

プログラムの冒頭は、ジャスミー 佐藤一雅 代表取締役社長(写真左)が登壇。「みんなの知恵を集めて、GAFAとは違うIoTプラットフォームをどうつくっていくか。その第一歩が、このジャスミーアイデアソン」と佐藤社長。

「5D、IoT、自動運転、AI、society5.0、フィンテック、Industry4.0、ロボット……。明るい話だけじゃなくて、たとえばSNS上では差別や誹謗中傷もさまざまな話題が飛び交い、自殺者も出ている。そこに目をそらさず、課題としてとらえながら『データの民主化』を考えてみたい」(佐藤社長)

「きょうのテーマは、IoTとブロックチェーンシステム(非中央集権型)、そしてデータの民主化。GAFAのような大きな会社にデータが集まってもデータの民主化はできるという説もある。われわれはちょっと違う。まず最初に『個人のデータはまず個人にある』というのが前提。そのときにブロックチェーンが非常に有効であることを実感するはず」(佐藤社長)

長谷川愛研究員や岸上順一教授もゲスト登壇、アイデアソンのヒントを伝授

アイデアソンに入る前に、日本人唯一のW3Cボードメンバー 岸上順一 室蘭工業大学教授や、現代芸術家・デザイナー長谷川愛 東京大学特任研究員がゲスト登壇。「データの民主化」にむけたアイデアソンのヒントを伝えた。

「データの民主化という議論について、日本人にその重要性をわかってもらえるのかは心配な面もある。日本人がそういうレベルで議論がされるのかと」と語る長谷川氏は、今回の「データの民主化」をテーマにしたアイデアソンのコツについてこう語った。

「まずわたしはだいたい妄想から始める。どうしたら楽しいかなって。実現可能性とかはおいておき、こんなファンタジーなものって、テクノロジーで解決できるじゃんって気づいたりする」(長谷川氏)

また岸上教授は、「できない理由を自分で考えないこと。社会制度やいまある技術などはまず置いておいて、おもしろいからやろうってことから、なにかが突破できる」と参加者たちに伝えた。

―――このあと、いよいよ参加者たちが「データの民主化」についてアイデアを出し合う「ジャスミーアイデアソン」に挑む。

ジャスミー佐藤社長や、岸上教授、長谷川氏のことばでウォーミングアップした参加者たちは、どんな未来を描くか。

白熱したアイデアソンの現場については、別のレポートで。

<次回 Jasmy IDEATHON Vol.02>
https://jasmy.io/ideathon.html

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