↑↑↑この2枚の画像、どこにでもあるようなダンスアート作品のようにみえるけど、実はものすごい技術とハードウェアの進歩がなし得た映像。

上の画像は、マンションの通路に5メートル以上のソーシャルディスタンスを置いて音楽にあわせて踊るダンサーたち。

下の画像は、それをプログラムによって合成した画像。ソーシャルディスタンスを最新デジタル技術でぶち壊して、接近させたという画。

これ、最新第11世代インテルCoreプロセッサー・ファミリーがつくりだす新たな世界を、クリエイティブ領域で描いた作品。

手がけたのは、Perfume や BABYMETAL などの振付・ライブ演出で知られる MIKIKO 率いる「ELEVENPLAY」と、デジタルクリエイティブ制作集団「Rhizomatiks」。その映像がこれ↓↓↓

ELEVENPLAY x Rhizomatiks “S.P.A.C.E.” (2020)

この動画「ELEVENPLAY x Rhizomatiks “S.P.A.C.E.” (2020)」は、ソーシャル・ディスタンスを保ちながら踊るダンサーを、12K超高解像度カメラで一発撮りし、インテルCoreプロセッサー搭載ハイスペックPCで画像処理した「新たな身体表現」動画作品。

これまで、12K超高解像度カメラでとらえた映像を、現在の一般的なPCスペック編集するのは至難の業だった。

そこを、インテルCoreプロセッサーや最新鋭GPUを搭載したハイスペックPCを使うことで、直感的に合成・編集できたという。

しかも、モーションキャプチャ専用スーツやグリーンバックなどを使わず、リアルな背景をそのまま入れた一発撮りで、だ。

各ダンサーがどれぐらいの幅・高さで動いていて、どう動いているかをPCがリアルタイムで解析。

その解析データをもとに自動で合成し、↑↑↑の動画の12分07秒後付近のような合成が実現できる。

「このCPUがなければできない仕事」

クリエイティブ・テクニカルディレクターを務めたアーティスト・DJ・プログラマー真鍋大度(Rhizomatiks)は、この作品についてこう振り返る。

「インテルCoreプロセッサーCPUがなければできない仕事。CPUは、10年前とは比べ物にならないぐらい進化し、高速でいろいろなことができるようになった。いまでしかつくれない作品が、思い通りにつくれる」

「いちばんの肝は、人のポーズをどうやってカメラのみで解析するか。しかも9人を同時に。9人は別々のダンスを踊ってるし、グリーバックなどもない」

「リアルなマンションの背景を活かしているなかでの解析が、いちばん難しいポイントでしたね」(真鍋大度)

また、ダンスカンパニー ELEVENPLAY を主宰する演出振付家の MIKIKO は、今回の「S.P.A.C.E.」という作品を経てこうコメントした。

「テクノロジーの進化によって演習の幅が広がった。演出や表現を深める時間が増えたことがすばらしいこと」

――― ダンサーの身体構造と動きによってつくられる身体情報を、さまざまなプログラムルールを使って分解し再構築し、身体そのものだけでは描けない幾何学的世界を生み出した「S.P.A.C.E.」。

そこにかけるクリエーターたちの想いと、衝撃的な作品の一部始終は、動画でチェックしてみて。

インテル PC FES 2020
https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/now/pc-fes-2020.html

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