「事業アイディアはあるのに、製品がつくれない」
「⼈のつながりがほしいけど、東京の⼈は冷たそう」
「役所にサポートしてほしいけど、零細企業は相⼿にされないかも」
東京で起業・創業しよう思っているスタートアップ志向の人、移住・移転しようとしている東京志向の人たちのこうした悩みを「江戸時代からスタートアップの風情がある街」が積極支援に出た。
そこは―――東京都 墨田区!
墨田区は、墨田区内で創業、または墨田区へ移転・移住するだけで受け放題になる人情サブスクリプションサービス、墨田区「サブス区」プロジェクトを9月29日に始動した。
――― ってなんのこっちゃ? 公式サイト(https://subs-ku.jp/)の最終行には、こう記してある。
「本サイトでは、区が提供する行政サービスをサブスクリプションサービスに見立て、パロディとして表現しています。実際に定額利用料金が発生するものではありません」
要は、「墨田区は、区内で起業・創業しようとしている人、移住・移転しようとしている人を、積極的にサポートしますよ」と。サポート対象条件は、「夢を持つ」「墨田区ではじめる」「住民税を納める」の3つ。そこから人情サポートが始まるという。
そのサポートの柱は3つ↓↓↓
1
⼈情でお⼿伝い! ものづくりサポート
MONOZUKURI ON DEMAND
モノヅクリ・オン・デマンド
2
⼈情から⽣まれる!⼈のつながり
SNS (SHITAMACHI NETWORKING SERVICE)
シタマチ・ネットワーキング・サービス
3
⼈情あふれる!経営⽀援サービス
SHACHO CARE PROGRAM
シャチョー・ケア・プログラム
――― では、この3つのサポートについて詳しくみていこう。
⼈情でお⼿伝い! ものづくりサポート
東京でもっとも製造業者が密集している街―――墨田区。
ものづくり愛にあふれた、さまざまな業種の町工場がある墨田区は、スタートアップ志向の人たちが抱える課題を解決できる企業や職人との接点をサポート。
また、ものづくりスタートアップ企業が集まるコワーキングスペースやコラボレーションスペースといった、ものづくり環境もそろう。その詳細を公式サイト(https://subs-ku.jp/)で紹介中。
↑↑↑の画像はその一例、企画から試作・量産までを一貫して開発支援する拠点「Garage Sumida」の人たち。ものづくりのノウハウを基盤に、スタートアップをはじめ国内外のハードウェアに関わる新規事業や研究開発の課題を解決している人たちが、ここ墨田区にいる。
⼈情から⽣まれる!⼈のつながり
墨田区には、「墨田区ではたらき、墨田区を愛す、人情あふれる」という人ばかり。
人に出会い、人情にふれ、ネットワークができていくのが、下町の魅力。
センパイ経営者や腕利きの職人、熱意あふれる区の職員など、ビジネスのよき相談相手も、思いがけない場所で見つかるかもしれない……そんなケースを公式サイトで紹介中。
⼈情あふれる!経営⽀援サービス
墨田区は、経営をサポートする充実のケアサービスを用意。
自身のビジネスがまだ小さくても、経営セミナーや産業コーディネーターの相談窓口、さらに低利で利用できる融資あっせんサービスまで、スタートアップ企業にやさしいサポートを充実。
公式サイト(https://subs-ku.jp/)には、すみだビジネスサポートセンターやフロンティアすみだ塾、中小企業融資あっせん制度などが紹介されている。
たとえば、すみだビジネスサポートセンターでは、無料で何度でも相談できるサービスも充実。製造業、卸売業、小売業、サービス業など、幅広い業種の企業を対象に、さまざまな経営課題や技術課題をワンストップで支援。また、測定・試験機器や3Dプリンタなどの設備も、安価な料金で利用できる。
リアルな体験者の声や、スペシャルインタビューも掲載
また、リアルな体験者の対談企画や、スペシャルインタビューも公式サイトに掲載中。
「町工場の技術と人情が支えた、風力発電スタートアップの挑戦」と題した対談企画では、人情の提供者 金岡裕之さん(浜野製作所 専務取締役)と、人情の体験者 清水敦史さん(チャレナジー代表取締役CEO)の対談を掲載。
「墨田区には、いろんな要素がそろってます。23区なのに古き良き昭和が残っていて、毎日銭湯で疲れを取れる。かと思えばスカイツリーがあり、大きな商業施設もあり、でも生活コストは比較的安い」
「とくに便利だと思うのは、羽田も成田も一本で行けるところ。それに、休日はすごく静かで、路地を子どもが駆け回っている。スタートアップは仕事のストレスが溜まりやすいですから、心地よい生活環境はどんな人にとっても大事だと思います」(清水敦史さん)
このほか、日本人だからこそつくれる和ショコラ「ショコラティエ川路」を墨田区にオープンした、ショコラティエ川路 川路さとみ代表取締役や、墨田区の工場アパート「テクネットすみだ」で自走式3Dプリンティング・ロボットの開発・実験を行っている東京大学学内ベンチャー「Archileon」(アーキレオン)の平山雄太さんのインタビューも紹介中。
――― どう? 「自分の夢、墨田区で実現させるか!」って思った人も、まだリサーチ中の人も、墨田区『サブス区』プロジェクト公式サイトを、チェックしてみて。
https://subs-ku.jp/
「人情サブスクリプションに費用はかかりません。それが人情ですから」