2年連続トップに選ばれた「川口」 イメージ写真:アルヒ

住宅ローンのアルヒによる「本当に住みやすい街大賞2021」では、埼玉県川口(JR京浜東北線)が2年連続で1位に選ばれた。東京都と神奈川、埼玉県、千葉の3県の鉄道駅を対象として、同社の顧客データを基に実際にその街で生活するという視点で、不動産の専門家が選定した。

2位以下は、2位大泉学園(西武池袋線)、3位辻堂(JR東海道本線)、4位有明テニスの森(ゆりかもめ)、5位大井町(JR京浜東北線)、6位たまプラーザ(東急田園都市線)、7位小岩(JR総武線)、8位花小金井(西武新宿線)、9位千葉ニュータウン中央(北総鉄道)、10位浦和美園(埼玉高速鉄道)。

東京都心のJR山手線内は1駅もなく、辻堂や千葉ニュータウン中央といった都心への通勤に1時間前後掛かる駅もランクインした。2020年は新型コロナの影響で、リモートワークや在宅勤務など生活スタイルが大きく変化して郊外へ移住する人が増え、そうした社会変化も反映された。

川口は「東京にアクセスしやすく、住宅価格が抑えられるコストパフォーマンスの良さと、駅前開発が進む発展性を評価した」(選定委員を務めた住宅評論家の櫻井幸雄さん)。2位の大泉学園は大正時代から開発が始まった歴史や商業立地の良さ、3位の辻堂は駅直結の商業施設「テラスモール」が街のイメージを高めた。

項目別で、交通の利便性は星5つで評価。ベストスリーの駅では川口と大泉学園が星4つ、辻堂が星3つだった。

アルヒは、50歳以上を対象にしたシニア編ランキングも発表。1位武蔵小山(東急目黒線)、2位南大沢(京王相模原線)、3位平塚(JR東海道線)で、武蔵小山は買い物が便利で医療機関に通院しやすい点を買われた。

文:上里夏生

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