ことし2021年から、音楽学科、アート・デザイン学科、演劇・舞踊学科という3つの新学科体制に刷新し、新しいスタートを切る玉川大学 芸術学部。
これまでと同様、演奏・創作、音楽教育、メディア表現、美術教育、身体表現、舞台創造、芸術応用といった他学科の分野も学ぶことができ、刷新後はプロデュース力やビジネスクリエイティビティ養成の分野も強化していく。
玉川大学 芸術学部(現パフォーミング・アーツ学科)に在学中の2~4年生は、自分が通う大学についてどう思っているか。今回は、玉川大学 芸術学部 4年 玉川光起さん、3年 中丸咲希さん、石川菜々美さん、2年 佐藤玲那さんに聞いた。
わたしたちが玉川大学を選んだ理由
まず4人が玉川大学に進学した理由について。
玉川光起さんは、中学校3年生時にミュージカルに出会って衝撃を受け、ミュージカルや宝塚に夢中で観るようになって、玉川大学 芸術学部へ。
石川菜々美さんは中学・高校と6年間、合唱部に所属し劇団四季ミュージカル『天使にラブ・ソングを』を模した舞台でヒロインのデロリス役を演じミュージカルにのめり込み、玉川大学 芸術学部へ。
中丸咲希さんは、小さいころから経験してきたクラシックバレエのプログラムがある玉川大学 芸術学部が気になり、ダンスやミュージカル、音楽のほか、総合大学の幅広い分野を学べるということで、玉川大学に決めた。
佐藤玲那さんは、体育大学付属高校の3年間、創作ダンス部に所属。全国大会にも出場し、そのまま大学へ進学も考えたが、創作性や表現の幅をもっと試せるという理由で玉川大学 芸術学部に。
―――ではさっそく、玉川大学 芸術学部のいいところ、ここにしかない魅力を。
プロの舞台と同レベルで実習、プロ界に直結
玉川大学 芸術学部 4年 玉川光起さん、3年 中丸咲希さん、石川菜々美さん、2年 佐藤玲那さんは、「ここにしかない、いいところ」をこう教えてくれた。
「右も左もわからないミュージカル大好きな学生を、プロの舞台に立つ先生たちが、向き合って教えてくれる。劇団四季などで活躍した久保田彩佳先生も、授業外でもいろいろアドバイスしてくれる。厳しいですけど(笑)」
「演劇でもミュージカルでも、プロの現場の人になんでも聞ける環境がある。それからプロの世界をそのまま共有できる。それが玉川大学 芸術学部のいいところですね」(玉川光起さん)
「講師陣がパワフルな人ばかり。プロの世界で活躍している人が、ここで真正面から向き合ってくれるのがうれしいですね」
「そして環境。この University Concert Hall 2016 (クラシック専用ホール)をはじめ、レッスン室や演習室が充実している点が、ほかにはない魅力のひとつですね。学んだことをすぐにこうしたステージで体現できる。実践できる。そこが玉川大学のいいところ」(中丸咲希さん)
「学生時代に、こうしたプロの舞台と同じ空間・ステージで学べる時間は貴重ですよね。舞台俳優を目指す人だけじゃなくて、社会人になってプレゼンテーションや講演のシーンでも、必ずこの経験が役立つと思います」(玉川光起さん)
総合大学としての強み、ワンキャンパスの魅力
「美大や音大と違って、専門科目以外のたとえば他学科の授業や、文化・語学などを学べる点も、総合系大学のいいところですよね」
「それから、分校などがない広大なワンキャンパスで、四季折々の自然のなかで学べる点がいいと思います」(石川菜々美さん)
「美大や音大と違って、玉川大学には教育学部・文学部・経営学部・観光学部・リベラルアーツ学部・農学部・工学部といった、他学部の学生もいます。そんな違う夢をもった他学部の人とたちと同じ時間を共有できるのも、刺激的です」(佐藤玲那さん)
「これまでずっとプロバレエダンサーになりたかった。でもこの玉川大学 芸術学部で音楽に出会って、ミュージカル俳優になりたい!って気づいて、いまその夢に向けてがんばっています」(中丸咲希さん)
「玉川大学 芸術学部は、芝居、舞台、演出、俳優、音楽と、多彩な人たちが集まった学部なので、自分の専攻する分野でつまずいたとき、違った分野の学生に相談できるっていう点も強みですよね」(玉川光起さん)
卒業後のスタートが違う、玉川大学だけの履修スタイル
「玉川大学は、ほかの大学に比べてしっかり単位取得をチェックするので、他大学のように大学に行かない日が続くようなことはありません(笑)」
「大学1・2年で一気に単位を取得し、後半は自由な時間をつくるっていう他大学と違って、大学1~4年まで、バランスよく単位取得する設定になっている」
「だから卒業するまで単位取得のために大学にきっちり通う生活になります。それも、玉川大学のいいところといえば、いいところです(笑)」(中丸咲希さん)
「4年生になると、他大学の学生よりも“大学にいる時間”をすごく感じます」(玉川光起さん)
「コミュニケーションやマネジメントのスキルをアップさせて、企業で活躍する姿も描いています」と石川菜々美さんがいうように、芸術学部で音楽や舞台のスキルを身につけ、それを企業や団体で活かそうという学生も少なくない。
―――そして、現役ミュージカル俳優で玉川大学講師の久保田彩佳先生は、こう語る。
「大学4年生にもなると毎日登校しなくても卒業単位が取れるところが多く、大学から離れがちだが、玉川大学は、4年生後期でも授業がきちんと設定されているため、社会人になるギリギリまでしっかりサポートができる。卒業直後にオーディションがあったとしても、その直前まで大学で先生たちとトレーニングできる」
「また、『卒業してすぐに、わたしたちプロの俳優といっしょにオーディションに受けるんだよ』とアドバイスしながら、気持ちを共有できる。準備できる。そういった点が、玉川大学のアドバンテージですね」(久保田彩佳先生)
―――久保田彩佳先生は、東京芸術大学音楽学部声楽科を卒業し、劇団四季へ入団。プロの舞台に立ちながら、ここ玉川大学 芸術学部で、プロ目線で学生たちと向き合い、指導している。
―――久保田彩佳先生は、玉川大学 芸術学部のように、総合大学のなかのクリエイティブ系学部のメリットについて、こう教えてくれた。
「“天才肌気質”な学生たちが集まる音大・美大と違って、総合大学が育む適応力・即戦力が養える点はいいですよね」
「また玉川大学には専門性のある講師陣が各分野にいるので、自分の目指していた像とはまた違った、新しい学びと将来像がみつかる点も、“玉川らしさ”だと思います」(久保田彩佳先生)
「今後は、久保田先生のような、劇団四季を経てさらに自分の可能性に挑戦する舞台俳優をはじめ、プロダンサーや、演出家などの専門家を教員に招聘し、プロの舞台に直結した学び場へと進化させたい」と語るのは、玉川大学 芸術学部 長裕二教授。
また、玉川大学 芸術学部 学部長の小佐野圭教授は「総合大学の“幅広い学び”も拡充させながら、芸術学部はより専門性、プロの現場に直結した実践的なプログラムを進化させていきたいですね」とも話していた。
芸術人材の育成で進化する玉川大学 芸術学部に注目!
―――ワンキャンパスで学べる玉川大学。その芸術学部はことし2021年4月から、音楽学科、アート・デザイン学科、演劇・舞踊学科という3つの新学科体制へ。
従来の音大・美大といわれる芸術系大学ではなく、ワンキャンパスの総合大学で学ぶため、専門分野の芸術系科目のほか、教育学部・文学部・経営学部・観光学部・リベラルアーツ学部・農学部・工学部といった、他学部の幅広い学問を共有し学べる点も特長のひとつ。
特に、科学技術と芸術の融合を図る独自の「ESTEAM教育」を推進。農学、工学、芸術の学部の枠を超えた学際的な学びも始まっている。
既存コースも刷新し、技術と知識と感性をバランスよく兼ね備えた表現者養成、芸術力と教育力で社会に貢献できる実践力、上演芸術のよき理解者を創出していくという。
◆玉川大学 芸術学部2021から新学科体制
音楽学科、アート・デザイン科、演劇・舞踊学科
https://www.tamagawa.ac.jp/college_of_arts/