天台宗総本山 比叡山延暦寺の開祖伝教大師 最澄が灯明をかかげて以来、1200年もの間、絶えることなく輝き続けている仏の光「不滅の法灯」。
その灯りを、「歌舞伎を世界に、そして世界平和を」と願う市川海老蔵が平安神宮へと運び、その灯りによって照らされた特設ステージで特別記念公演を開催した。
題して「京都平安大使就任記念 市川海老蔵 平安神宮特別記念公演」。
チケットは発売してすぐに完売し、当日は、比叡山延暦寺世界平和祈願~藤波源信大阿闍梨護摩祈祷、「不滅の法灯」点灯式、市川海老蔵特別記念公演をこの目に焼き付けようという3000人を超える観客が、平安神宮に駆けつけた。
コロナ収束を願い、平安神宮と比叡山延暦寺が世界の安寧を祈願
11月6日には、平安神宮にて、コロナ収束を願い、京都から日本・世界に希望を届けるべく、「京都平安大使就任記念 市川海老蔵 平安神宮特別記念公演」を開催。
第一部では、平安神宮と比叡山延暦寺の合同で、一刻も早い世界の安寧を祈願し、千日回峰行者 藤波源信大阿闍梨による特別護摩祈祷を実施。来場者はその炎一点ををみつめて、祈った。
その後、比叡山延暦寺から分灯され、市川海老蔵が運んだ「不滅の法灯」が灯り、平安神宮初の秋ライトアップ「きぼうのあかり」点灯式を開催。
この瞬間、比叡山延暦寺・平安神宮・市川海老蔵が、「希望の光を世界に届けた」という歴史を刻んだ―――。
市川海老蔵「コロナ禍の前かのような景色」
点灯式を終えた市川海老蔵は、「京都平安大使に任命していただき、昨日比叡山延暦寺様より不滅の法灯を分灯させていただきまして、平安神宮様に本日灯火が照らされましたことを本当にありがたく思います」と来場者に伝え、こう続けた。
「コロナ禍の中で、なかなか明るい世の中が見えませんが、この灯火が希望や元気の活力となることを願って、昨日今日と行事に参加させていただいたこと、そしていまこのように、お寒い中みなさまの前で点灯できましたこと、このようなありがたいことはございません」
「本日、多くの方々が久しぶりに京都・平安神宮にお集まりいただき、こちらからはコロナ禍の前かのような景色でございます。京都から日本、または世界へ希望を発信できるような関係であれるよう精進して参りたい」
「このようなところで、皆様とわずかな時間ではございますが、そして、お寒いとは思いますが、寒さを感じられないように一生懸命努めたい」
歌舞伎発祥の地・京都で親子3人が共演
市川海老蔵が「コロナ禍の前かのような景色」という観客たちを前に華麗な舞をみせた特別記念公演では、長女・市川ぼたん、長男・堀越勸玄も出演。
市川海老蔵は「三番叟」を、長女・市川ぼたんは舞踊の名作「藤娘」を、長男・堀越勸玄は、弁慶と牛若丸の出会いを描いた「橋弁慶」を父・海老蔵と親子共演。
また、人間国宝・藤舎名生と田中傳次郎による「一調一管」の演奏も行われ、比叡山「不滅の法灯」が灯る平安神宮特設ステージは拍手喝采。
同公演は、市川海老蔵の長女・市川ぼたんの京都初お披露目と同時に、歌舞伎発祥の地・京都で親子3人が共演するという、初めてづくしの舞台となった。
◆京都平安大使就任記念 市川海老蔵 平安神宮特別記念公演
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