「最初は週1回の活動で楽だからいいかなーと思って入部した」

―――そう笑う高校生たちが、本気で取り組んだSDGsデザインが、なんと商品化されて、全国販売へ。

神奈川県横浜市に本社をおくファンケルは、SDGsへの目標達成にむけたメッセージをボトル容器とパッケージにデザイン化した「洗顔パウダー <SDGsを身近に>」(50g 1320円)を、通信販売と直営店舗で数量限定で1月17日から発売する。

このパッケージデザインを手がけたのが、冒頭の高校生たち。横浜市立東高校サステイナブル研究部(サス研)のみんな。

高校生のSDGsへの想いを伝える限定デザインに

ボトル容器とパッケージに「SDGsへの目標達成に大切だと思うこと」「サステイナブル研究部が伝えたいこと」「サステイナブル研究部らしさ」を表現したデザインに。ファンケルが学生といっしょにパッケージデザインを開発した、初のケース。

このデザインには、横浜市立東高校サス研の高校生たちの「SDGsは身近なところから気軽に始められ、個々の活動が地球のためにつながることを知ってほしい」という想いが込められている。

上から順に、「手のひらの上に地球」「生物多様性を示す動物のイラスト」「エコバッグなどでSDGsは身近に散り組めること」「ジェンダーや多様性をさまざまな手で表現」「エコ視点でCO2排出の少ない乗り物を」「ペットボトルのリサイクルで服やシューズへと再生されること」などが描かれている。

また、パッケージは下から上に向かって身近なところからつながっていることや、一筆書きで結ぶことでSDGsの活動が地球につながっていることを表現している。

「SDGsは楽しいもの、かんたんに取り組める、自分にお得」

そして彼らのメッセージ「地球に、ちょっといいこと。みんなの未来のために、小さなことからはじめませんか」もパッケージに印字した。

「自分たちで伝える内容やデザインを決めていく過程の中で、環境問題だけでなく、多様性や人権なども含め、生活者へSDGsに対する意識を高める方法を、同時に考えながら完成させたデザインとメッセージ」(ファンケル)という。

こうした取り組みは、2021年度から開催している「ファンケル神奈川SDGs講座」の一環で、ファンケルの本社がある横浜にむけた地域貢献活動のひとつ。

横浜市立東高等学校サステイナブル研究部は、今回のSDGsデザインに、こんな想いを込めている。

「SDGsは、ひとりひとりが小さなことでも行動に移して取り組むことが大切だと考えています。わたしたちの目的は商品のPRではなく、SDGsをひとりでも多くの人たちに伝えて、興味をもってもらい、自分ごと化してもらうことです」

「SDGsは楽しいもの、かんたんに取り組める、自分にお得、協力し合うこと…そんな想いをこのパッケージデザインに込めました」

―――そんなサス研高校生とファンケルの活動は、ファンケル神奈川SDGs講座 公式サイトで公開しているから、気になる人はチェックしてみて↓↓↓
https://fancl-kanagawa-sdgs.jp/choki/kaihatu.html

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