「予測可能な世界を創る。地球上のあらゆる事象をとらえる技術革新と、既成概念を超えていく自由な発想で、未来予測のNo.1メタバースカンパニーをめざします」
―――そう宣言し、デジタル地図や人流ビッグデータ、位置情報を用いた未来予測で新たな世界市場を開拓していくと説明したのが、ジオテクノロジーズの杉原博茂 代表取締役社長 CEO。
ジオテクノロジーズは、1日10億件を超える人の移動を知るダイナミックデータを日々蓄積し、これらのデータを組み合わせ解析することで、さまざまな条件下での人々の動きを読む、未来予測をめざしている企業。
このジオテクノロジーズの未来予測事業で、地球(Geo)と先端技術・テクノロジーを融合し、予測(Prediction)可能な「Geo-Prediction」(ジオプリディクション)を実現し、メタバースをリードしていくという。
―――そんなジオテクノロジーズは6月16日、東京・恵比寿のウェスティンホテル東京で会見を開き、急成長が見込まれる「Geo-Prediction」市場の早期獲得をめざし、新たなパートナー戦略である「GPPE:ジオプリディクション・パートナーエコシステム」をスタートさせると発表した。
「Geo-Prediction と生成AIとの組み合わせは無限大の可能性」
Geo-Prediction は、ジオテクノロジーズのデジタル地図や人流ビッグデータ、位置情報を用いた未来予測。
この未来予測を支援するプラットフォームのことを「GPP: Geo-Prediction Platform」と呼び、これらが提供する情報にもとづいた新たな市場領域を「Geo-Prediction 市場」と同社は定義する。
Geo-Prediction の要素となる屋外位置情報や、地図情報を活用したビジネスの市場規模は、2025年には1900億円達する(矢野経済研究所)と見込まれ、ジオテクノロジーズ 杉原代表はこう伝えた。
「Geo-Prediction と生成AIとの組み合わせは無限大の可能性をもたらす。少なくとも、30~40%以上の年平均成長率(27年には1兆円規模)を見込んでいる」
共同でソリューション、多様な社会課題や企業課題の解決めざす
今回、、ジオテクノロジーズが開始する「ジオプリディクション・パートナーエコシステム」は、ジオテクノロジーズのデジタル地図や人流ビッグデータ、位置情報を提供する「GPP: Geo-Prediction」に、さまざまな業種業態のパートナー企業の知見を組み合わせ、共同でソリューションを組み上げ、多様な社会課題や企業課題を解決していくための取り組みをより一層強化する新たなパートナープログラム。
従来の販売代理や組み込み販売の仕組みを大幅に刷新し、さまざまな業態のパートナーによる巨大な生態圏を形成し、それぞれが速やかに顧客課題を解決することが狙いという。
Geo-Prediction 市場参入パートナーのメリット
ジオテクノロジーズはすでに70社を超えるパートナーと協業中。同社はさらに Geo-Prediction 市場に参入する新たなパートナーをむかえ、初年度100社の参画をめざし、そのメリットについて次の3つをあげている。
◆ Geo-Prediction市場の多様な顧客ニーズに柔軟に応えるソリューションをすばやく構築できる
◆ Geo-Prediction市場における自社製品の認知度を向上できる
◆ Geo-Prediction市場において新たなビジネスモデルを創出できる
また、「GPPE:ジオプリディクション・パートナーエコシステム」がもつ3つの特徴について、こう伝えていた。
GPPEの特徴1:4種類のパートナー種別を設ける
4種類のパートナーがそれぞれ連携することで速やかにかつ柔軟に顧客課題を解決させるという。
◆ 販売パートナー(ジオテクノロジーズ製品の再販パートナー)
◆ OEMパートナー(ジオテクノロジーズ製品をパートナーブランドで展開する販売パートナー)
◆ トリマ再販パートナー(ジオテクノロジーズが提供する「トリマ」ブランドの再販パートナー)
◆ コンサルティングパートナー(ジオテクノロジーズ製品の活用を提案するコンサルティングパートナー)
GPPEの特徴2:パートナーのビジネス規模に応じた統一ルールとベネフィット
上記の4種類のパートナーを、事業規模別に5段階のレベルを設け、レベルごとに共通のルールを設けることで、新たなビジネスモデルを創出するための的確な提案や、ソリューションを素早く構築するための迅速なコミュニケーションを実現。
共通ルールの例は、「共同戦略プランニング」「共同マーケティング」「営業支援、実機検証」「SE支援とサポート強化」「戦略価格/ファンドの提供」など。
GPPEの特徴3:パートナーの支援体制の拡充
パートナーを支援する専任チームを設け、パートナー向けにトレーニングカリキュラムやサポート体制を拡充。ビジネスの推進を加速させる。
―――こうしたメリットや特長をもつ「GPPE:ジオプリディクションパートナーエコシステム」の開始にむけて、パートナー10社(企業名50音順)はこんな期待を寄せる。
◆アドソル日進 大西元 常務取締役
アドソル日進はジオテクノロジーズ社の「ジオプリディクション・パートナーエコシステム」の発表を心より歓迎いたします。
私たちアドソル日進は、今般発表した新・中期経営計画において「デジタル社会の“あした”をリードするイノベーションカンパニー」をスローガンに掲げ、スマートシティ、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを進めています。
今後、本パートナーエコシステムの一員として、地理空間情報を活用したソリューションをさらに強化し、利用シーンを広げてまいります。人々の豊かな暮らし、サステナブルな社会の実現に貢献できるよう、両社のシナジーを発揮していきたいと考えています。
◆ESRIジャパン 正木千陽 代表取締役会長兼社長
ESRIジャパンは、「ジオプリディクション・パートナーエコシステム」の発表を心より歓迎いたします。
私共は設立以来、「お客様サポート第一主義」を掲げ、お客様の課題解決や成功の支援に尽力するとともに、お客様同士が成果を共有し活用していただける“GISコミュニティ作り”にも取組んでまいりました。
今回、ジオテクノロジーズ社のパートナーエコシステムに加わることで、これからも地理空間情報を誰もが簡単かつ多目的に利用できる GISプラットフォーム(基盤)を提供し、日本の社会の発展や人々の豊かな暮らしを支えていくことができると確信しております。今後とも末永い協力体制の構築をよろしくお願い申し上げます。
◆NECソリューションイノベータ 千葉慎也 プロフェッショナル
NECソリューションイノベータは、「ジオプリディクション・パートナーエコシステム」の発表を心から歓迎申し上げます。私たちは、技術力や知見を進化させるとともに、人や社会の未来を描き、まだ見ぬサービスや新たな価値の創造に挑戦しています。
今回のパートナーエコシステムによって、従来より連携し開発している3D-GIS搭載の「GISAp Cities」を、地図や人流データによる未来の予測などを取り入れた、より先進的なデジタルツイン基盤としての価値を高め、さらなる社会課題を解決できるものと確信しております。
今後とも、末永い協力体制の構築を宜しくお願い申し上げます。
◆NTTデータ ビジネスソリューション事業本部 デジタルビジネスソリューション事業部 溝渕敬司 事業部長
NTTデータは、「ジオプリディクション・パートナーエコシステム」に関する発表を心より歓迎いたします。
私たちNTTデータグループは、「将来にわたるビジネス革新を、技術の活用により、ともに実現するパートナーになる」という思いを込め、グループビジョン「Trusted Global Innovator」を掲げています。
今回のジオテクノロジーズ社のパートナーエコシステムは、これまで築きあげてきた信頼を礎に、デジタルを活用した新たな市場の創出、世界中に広がるNTTデータグループの力を結集したより質の高いサービスの提供を実現できるものと確信しております。両社の協力と、この度の新しいパートナー戦略による支援に期待しています。
◆国際航業 土方聡 代表取締役社長 兼 執行役員COO
国際航業は、「ジオプリディクション・パートナーエコシステム」に関する発表を心より歓迎いたします。
弊社は、「空間情報で未来に引き継ぐ世界をつくる」をミッションに掲げ、データ取得、解析、分析等の空間計測とデータの利活用、 計画、設計等の建設コンサルティングを両輪として、創業以来75年にわたり “はかる” 技術を進化させ続けてきました。
今回のジオテクノロジーズ社のパートナーエコシステムは、デジタル地図・人流ビッグデータや位置情報を活用した新たな市場の創出を実現できるものと期待しております。末永い協力体制の構築に向け、今後ともよろしくお願い申し上げます。
◆ジール 岡部貴弘 代表取締役社長
ジールは、「ジオプリディクション・パートナーエコシステム」の発表を心より歓迎いたします。 ジールは、経営を支えるデータ基盤やデータドリブン人材育成、データ予測・活用領域の事業に力を入れ、企業のDX実現を伴走支援しています。
今回のジオテクノロジーズ社のジオプリディクション・パートナーエコシステムは、各社が築き上げてきた技術やノウハウの結集を可能にし、これまで実現できなかったお客様課題や社会課題を解決に導くものと確信しております。
今後もジールは、ジオテクノロジーズ様との強力な連携によりこれから起こる未来をもふまえたソリューションを提供し、お客様や社会課題の解決に取り組んでまいります。
◆パスコ 高橋識光 取締役兼上席執行役員
パスコは、このたびの発表を心より歓迎いたします。
パスコは、「地球をはかり未来を創る」を経営ビジョンに掲げ、人と自然が共生した未来社会の構築を目指して空間情報事業を展開しております。ジオテクノロジーズ様とは、20年以上にわたり協業関係にあり、公共分野やロジスティクス・エリアマーケティング・不動産・ITSなどの民間分野で協力してまいりました。
このたびの「ジオプリディクション・パートナーエコシステム」は、両社の関係性を更に強固にするものと確信しております。今後も、協力体制を維持し、互いに事業を発展させるとともに、社会の課題解決に貢献していきたいと考えております。
◆HERE Japan 枝隆志 代表取締役社長
HERE Technologiesは、「ジオプリディクション・パートナーエコシステム」の発表を心から歓迎します。
HEREは、世界をリードする位置情報データとテクノロジープラットフォームを提供しております。ジオテクノロジーズ社のこの新しいパートナーエコシステムは、日本において共に築き上げてきた信頼関係を基盤に、より良いサービスを日本はもちろん世界中のお客様に提供し、デジタル化による新しい市場の創出に一役買うものと確信しております。
さらなる協力関係の強化と、新しいパートナー戦略を通じて、共に成長していくことを期待しております。これからも一層の支援と協力を賜りますようお願い申し上げます。
◆マップル 大日方祐樹 代表取締役社長
マップルは、この度の「ジオプリディクション・パートナーエコシステム」の発表を心より歓迎いたします。私たちは、いつの時代も地図を活用して世の中に必要な「新しい価値」を提供し続けることが使命と考えており、「地図がえがく、その先へ」をスローガンに、人々の安心で豊かな暮らしをサポートする事業を展開しております。
「地球を喜びで満たそう」というミッションを掲げられているジオテクノロジーズ社のパートナーエコシステムと共に歩むことで、私どもだけでは成しえないより多くの課題解決を実現しうるものと確信しており、 当社社員一同さらなるチャレンジを続けて事業を磨いていきたいと考えております。
両社の協力と、この度の新しいパートナー戦略による支援に、大いに期待しております。
◆ONE COMPATH 早川礼 代表取締役社長CEO
このたびの「ジオプリディクション・パートナーエコシステム」の発表、誠におめでとうございます。
弊社は「ワンマイル・イノベーション・カンパニー」を企業ビジョンに掲げ、身近な暮らしのシーンで、デジタル地図を活用したソリューションやサービスをたくさんのお客様にご愛用いただいております。
ジオテクノロジーズ社にはこれまでにもご支援をいただいてきましたが、今後も新たな価値創出や顧客に寄り添った課題解決を進める上で、本パートナー戦略による体制が大きな価値を発揮することを期待しております。