島根県 松江市 東出雲町 揖屋(いや)。出雲の國 神話の世界への旅は、ここ山陰線 揖屋駅から旅してもいい―――。

ここは、古事記の神話で「黄泉の国(死者の国)と現世の境目」として登場する、黄泉比良坂。そう。ここが「あの世とこの世の境界」。

いまこの黄泉比良坂を訪れる人の姿をみかけるようになり、NHK「キュメント72時間」で「島根・黄泉比良坂 あの世との境界で」と題してその3日間が映し出されて注目を集めた、最古で最新のパワースポット。

黄泉の国(死者の国)と現世の境目―――黄泉比良坂へ

古事記の神話に、黄泉の国(死者の国)と現世の境目として登場するのが、黄泉比良坂。

場所は、山陰線 揖屋駅から歩いて25分。揖屋駅 駅舎内にある「東出雲まちの駅 女寅(めとら)」のレンタサイクルを使えばすぐ。

松江市東出雲町の国道9号から、緩やかな坂を約300mほど上がった場所にその伝承地がある。

静かな木立の中に、黄泉の国(死者の国)への入口をふさいだ岩を思わせるような大きな岩が並び、神秘的な雰囲気……。

神話では、イザナギ命が先立った最愛の妻イザナミ命を慕い、黄泉比良坂を通って黄泉の国を訪ねる……ところが変わり果てたイザナミ命の姿に驚いたイザナギ命は、黄泉の軍勢を振り切り、命からがら現世に戻ってくる……そのときイザナギ命が黄泉の国への入口をふさいだのが、千引の岩(ちびきのいわ)だった……といわれている。

特急やくもを安来駅でおりて、出雲市駅まで各駅を旅する―――これおすすめ!

出雲の國 神話の世界はここ「最古で最新のパワースポット」から旅してもいい。

たとえば東京・大阪・岡山・広島、そのほか各地から特急やくも に乗って“島根入り”するならば、ここ黄泉比良坂から“しまね旅”をスタートさせてもいい。

黄泉比良坂の最寄り駅は、山陰線 揖屋駅。揖屋には特急やくも はとまらないから、その手前の安来か米子でおりて、揖屋へ。

揖屋駅には、「東出雲まちの駅 女寅(めとら)」のレンタサイクルもあるし、東出雲コミュニティバスも出てるから、チェックして行ってみて。

黄泉比良坂から、やきとり大吉 東出雲店へ!?

時間に余裕があれば、鉄道好きは、黄泉比良坂から やきとり大吉 東出雲店へ。

ここに、国鉄時代の貨車、ワムがいる。

形式や製造番号はみた感じ不明。「昭和54年 日本車輌」という銘板があるから、日本車輌製造が昭和54年につくった貨車か。

そこから中海の海風や、キャベツ畑で深呼吸してもいい

そして、黄泉比良坂から2km北にある、中海の意東海岸へ行くのもおすすめ。途中には、こんなに美しいキャベツ畑のなかにも浸れて。

中海は、島根県 松江市・安来市と鳥取県 境港市・米子市にまたがる湖。日本海に開いた湾の入口が、砂州によって塞がれてできた湖(潟湖)で、東は境水道を通じて日本海(美保湾)と、西は大橋川を通じて宍道湖とつながっている。

そのおだやかな水面のなかで、深呼吸。先には鳥取の名峰、大山(だいせん)がみえる。左をみると、三保半島の山々。美しいし、心が洗われる気分。

―――ワムに敬礼しながら、中海の水面とキャベツ畑がおりなす松江の美しい景色をめでて、山陰線の次の旅先をめざしてもいい。たとえば……↓↓↓

神の湯と呼ばれる美肌の聖地、松江市 玉造温泉へ

島根県には「日本三大美肌の湯」「日本三美人の湯」をはじめとした良質な温泉が60か所以上も!

奈良時代に開湯した日本最古の温泉のひとつ、松江市 玉造温泉へ。保湿効果の硫酸塩泉と、潤いをキープする塩化物泉のカクテル温泉が人気。足湯や、パワースポットなど温泉街巡りも楽しんで。

日本三美人の湯、出雲市 湯の川温泉

出雲空港近くの好立地で、出雲神話に登場する女神ゆかりの温泉。この硫酸塩泉が、肌をしっとりさせ、乾燥を防いでくれる。湯上りは吸い付くようなしっとり肌に。

ひなびた温泉ランキング1位、美郷町 千原温泉

三瓶山の麓に湧く秘湯で、足元から湯が湧き、ぷくぷくと体を包む炭酸ガスで血行を促進してくれる。温度はぬる目で、冬は五右衛門風呂で温まってみて。

豊かな自然に抱かれた奥出雲町 亀嵩温泉

自然豊かな奥出雲の温泉。アルカリ性で、お肌スベスベのクレンジング作用もある。身体の芯まで温めるセラミックサンドバスも。

―――しまね観光ナビでは、肌のお悩み別に温泉を探すこともできるから、肌にあわせて、目的にあわせて、各温泉をチェックしてみて↓↓↓
https://www.kankou-shimane.com/spa/index

日本酒で肌も心も満たされる

“日本酒発祥の地”ともいわれる島根県。県内には30の酒蔵があり、日本酒に含まれるアミノ酸は肌の保湿効果を高め、麹の発酵過程で生み出されるコウジ酸は、メラニンの生成を抑える働きがあるなど、日本酒には美肌にうれしい成分がたっぷり。

島根を旅しながらご当地美食に地酒を合わせ、美味しく、肌にもごほうびをってことで、いま話題の日本酒を紹介。

◆ラベルから漂う特別感「國暉 -西陣織 帯シリーズ-」
明治7年創業の「國暉酒造」。伝統的な技法で日本酒を作り続ける老舗酒造が着物の帯から着想を得た「帯ラベル」が登場。

◆島根の地酒と地ビールのコラボ!「おろち2021」
毎年、県内の地酒と地ビールがコラボしてつくられるどぶろくビール。日本酒の原材料である米麹と清酒酵母を使用して、各酒蔵の美味しさをビールの中に表現したという。

第74代内閣総理大臣 竹下登の生家「竹下本店」雲南市

慶応2年(1866)創業。第74代内閣総理大臣 竹下登の生家としても知られる。

敷地内に「かけや酒蔵資料館」を併設し、年中日本酒醸造の工程について説明を受けられる。竹下登の孫 DAIGO の写真がラベルになった商品シリーズもあり、土産にもおすすめ。

伝統食材 酒粕でで美肌、津和野町の冬の酒蔵鍋

寒さ厳しい津和野町の冬のおもてなし料理。民宿 原田屋(津和野町)の酒蔵鍋は、肉や魚、野菜、キノコなどを地元の酒蔵の酒粕と味噌で煮込んだ鍋料理。津和野の地酒といっしょにどうぞ。

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