従来のFRP(繊維強化プラスチック)製マネキンを革新し、茨城県常陸大宮市の無形文化財 西ノ内和紙(那須楮100%)採用で重量80%減で超軽量、有機溶剤不使用で労働環境も改善できる和紙マネキン「Waltz」(ワルツ)。

業界内外で注目を集める最新マネキン「Waltz」(ワルツ)を手がけるトーマネ(東京都中央区)は、脱プラスチック化を達成させた和紙マネキンWaltz(ワルツ)のライフサイクル・アセスメントを、ゼロック監修のもと、ISO 14044 を参考に算定。

その結果、和紙マネキン Waltz は、従来のプラスチック製マネキンと比べて、ライフサイクル全体における温室効果ガス排出量を60%削減できることが確認できた。

全国の大手百貨店やファッション関係などの企業の SDGs 活動に貢献

ライフサイクルアセスメント(LCA:Life Cycle Assessment)とは、ある製品・サービスのライフサイクル全体(資源採取・原料生産・製品生産・流通・消費・廃棄・リサイクル)または、その特定段階における環境負荷を定量的に評価する手法。

この和紙マネキン Waltz(ワルツ)は、天然素材で耐久性に優れた無形文化財 西ノ内和紙 を採用し、従来FRP(繊維強化プラスチック)製マネキンと比較して圧倒的な軽量化を実現。

トーマネは今回、和紙マネキンと従来FRPマネキンのマネキンレンタルサービスにおける環境影響評価比較を行い、約60%の温室効果ガス排出量削減が確認できた。

この調査結果により、全国の大手百貨店やファッション関係などの企業の SDGs活動の貢献が見込める。

原材料調達に必要な素材を削減、レンタル輸送にともなう環境負荷を低減

今回のライフサイクルアセスメント算定の結果、和紙マネキンと従来FRP(繊維強化プラスチック)製FRPマネキンのレンタルサービスによる温室効果ガス排出量は、レンタル1回あたり和紙マネキンが 9.5kg-CO2eq、FRPマネキンが 23.7kg-CO2eq となり、和紙マネキンは従来FRPマネキンに対し、約60%の温室効果ガス排出量の削減をしていることが明らかに。

これは、和紙マネキン本体の重量が約80%軽量化されたことで、原材料調達に必要な素材が削減されたこと、またレンタル輸送にともなう環境負荷を低減できたことが大きく寄与した結果になる。

また本体軽量化にともない、マネキンを支えるベース・スタンドの合計重量についても約50%軽量化できたことも環境負荷低減につながった。

レンタルサービス回数増で1回あたり温室効果ガス排出量が低減

また、和紙マネキン・FRPマネキンともに、レンタルサービスの回数が多くなると、1回あたりの温室効果ガス排出量は低減していくことも明らかに。

和紙マネキンにおいては、レンタル回数1回の場合の温室効果ガス排出量が 24.3kg-CO2eq/回 であるのに対し、レンタル回数10回の場合は 7.6kg-CO2eq/回 と、約69%の温室効果ガス排出量が低減する。

さらに、どのレンタル回数の場合においても、和紙マネキンはFRPマネキンに対し環境負荷は低くなり、約53~71%の温室効果ガス排出量が削減されていることもわかった。

大手百貨店や海外ファッション展示会で和紙マネキン Waltz(ワルツ)を展示

トーマネは、今回の算定結果を受け、「すでに全国の大手百貨店や海外ファッション展示会で実際に和紙マネキンが展示されており、お客様の確かな需要を感じています」という。

「トーマネは、今回の LCA算定結果を弊社製品のさらなる環境負荷低減に活用するとともに、和紙マネキン Waltz(ワルツ)を国内外に普及させることで、カーボンニュートラルに寄与する活動を続けてまいります」(トーマネ)

マネキンだけじゃない、さまざまな立体を成形できる!

トーマネは現在、Waltz 製造に手漉き和紙という供給とのバランスも調整する必要があることから、問い合わせ客に対して、受注生産を予定している。

トーマネ和紙マネキン Waltz(ワルツ)は紳士型、婦人型のマネキンのほか、新たに動物型マネキンのブルドッグ型・ネコ型を新たにラインナップ。

今後は量産体制を整え、Waltz の生産数増加をめざすトーマネは、和紙造形技術で特許を取得していることから、「弊社技術と型があれば、さまざまな形の造形制作が可能なため、マネキン人形に限らず、さまざまな形の製品を開発していく」というから、詳細は公式サイトをチェック↓↓↓
https://www.tomane.co.jp/

◆レンタル価格
短期レンタル:2.5万円/月/@ 別途消費税
受注生産:50万円 別途 消費税・配送料
※搬出入費が別途発生(ネコ・ブルドック 含)
※量産ペースやロット数により変動

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