東京・目黒。目黒川へと続く下り坂(目黒通り)沿い――――。
権之助坂商店街に、まったく新しい隠れ家の灯りがともった。
古くからある店舗を、モダンな立ち呑み&ダイニング空間に変えた、『SANKAKU』(サンカク)。
このほのかにともる灯りのなかで、なにが新しいかというと……。
厳選した自家製塩で、料理と酒を楽しむ
目黒 権之助坂商店街に灯る「SANKAKU」は、「厳選した自家製塩で、料理と酒を楽しむ」が新しい。
「SANKAKU」で使う塩はすべて、生命維持に重要な働きをみせるミネラルが豊富といわれている、天然塩。
食材や酒との組み合わせにで、無限の広がりをみせる『自家製合わせ塩』の料理と酒が体感できるという点が、新しいし、ここだけ。
さらに SANKAKU では、この天然塩をベースに、昆布塩、トリュフ塩、ダイナマイト塩、ワイン塩、ホタテ塩など、数十種種類の自家製塩を用意。
ここまでくると、SANKAKU のすすめるメニューは……?
独自のソルティドッグスタイルと和の逸品
SANKAKU が独自に豊富にそろえた自家製塩と組み合わせる酒といえば、そのものずばり。ソルティドッグ。
ソルティドッグは、ウォッカをグレープフルーツジュースで割り、グラスの端に塩をつけたカクテルのひとつ。
このソルティドッグにつける塩も、自分にぴったりくる自家製塩をチョイスできる。これが病みつきに……。
もちろん、グラスのまわりに塩を添えるもうひとつのカクテル、マルガリータもOK。
いくつも用意された SANKAKU の自家製塩と、自分好みのアルコールで組み合わせれば、その数は無限に広がる。
また、カウンターで“ナカの人”や隣り合わせた人とわいわい話しながらの立ち呑みスタイルのほか、店の奥に行くと隠れ家的な空間もある。
さらに急で小さな階段をのぼっていくと……そこはなんと大人6人ほどが足を伸ばして乾杯できる座敷&テーブル席が。
いったいこの店、なに……!?
手がけたのは FOOD ARCHITECT LAB
この SANKAKU を手がけたのは、店舗企画プロデュース、レストラン・カフェ運営、コンサルティングなどを展開する FOOD ARCHITECT LAB(フードアーキテクトラボ)。
https://food-architect-lab.com/
もともとここは、古くから営むクリーニング店だった。が、わけあって店を閉め、この2階建て空間の利活用を探っていた。
フードアーキテクトラボは、この目黒川へと続く権之助坂商店街で個性のある酒場空間を提案。そのコンセプトが……。
おいしい三角関係をつくる
そう。自家製塩と、酒、食の「おいしい三角関係をつくる」というコンセプトを掲げ、できたのがこの SANKAKU というわけ。
ちなみにこの日は、カウンターに女性2人組と、隣り合わせた男性1人、カウンターのナカの人の、おいしい三角関係が成立中。
目黒の街ネタ、仕事まわりの話題、酒や肴の話とにぎやか。
自分好みの塩をオーダーしてのソルティドッグに口をつけ、氷温熟成のお造り盛り合わせ(1,600円)を黒納豆醤油でいく。
そして小気味なギャグがきいた「塩パクチーそぼろトマトクスクスサラダ感覚最中」という長い名前の独自フードにかじりつき、明太子がサンドされた「とびっこポテトサラダ」にインスタ映え……いろいろな未体験の三角関係がやってくる。
シメに、まためちゃめちゃ映えるし未体験の「塩さばレモン茶漬け」(630円)までくると、拍手。
―――どう? 権之助坂商店街に新しくできた、おいしい三角関係をつくる SANKAKU 。立ってよし、奥の隠れ家もよし。わいわいも、静かにも、ありな小さな灯り、探しみて。
<SANKAKU>
住所:東京都目黒区目黒1-6−12
アクセス:目黒駅から徒歩3分
営業時間:16:00~26:00(L.O.25時30分)
定休日:不定休
席数:20席