30年以上、竹の研究開発と竹由来成分を配合した商品を展開するタケックス(大阪府吹田市)が、コロナショック第3波の収束をみせずにいる1月19日、驚きの結果を公表した―――。

タケックスは、竹からの抽出物「モウソウチク(孟宗竹)抽出物」を含有するアルコール製剤を噴霧した部分は、15日後でも新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が付着・侵入しても、99.99%ウイルス不活性化できたことを確認したという。

ウイルス不活性化とは、微生物などの病原体(この場合はウイルス)を熱、紫外線、薬剤などで死滅させる(感染性を失わせる)ことを意味する。

今回、検証試験で使われたタケックスの竹(モウソウチク)抽出物含有アルコール製剤は、「タケックスクリーン」シリーズ。

「タケックスクリーン」シリーズは、ツルハドラッグやくすりの福太郎などのドラッグストアを展開するツルハグループ、キリン堂などで通常販売されている商品たち。

天然由来、食品添加物にも

この「タケックスクリーン」シリーズに含まれるモウソウチク抽出物は、竹の茎の表皮を粉砕したものを、エタノールで抽出して得られる成分。モウソウチク抽出物は、安全性が高く、食品添加物や鮮度保持、除菌洗浄剤としても認められている。

たとえば、タケックスの竹抽出物含有アルコール製剤は、いちご(苺)の賞味期限を延ばす「Berry Very」や、弁当類などの加工食品の賞味期限を延ばす「タケックスキープ」などに商品化され使われている。

タケックス岡田久幸 代表取締役社長は、同社製品の特徴についてこう伝えていた。

「一般アルコール製剤で除去できないノロウイルスや雑菌にも幅広く効果を発揮」「水場でも効果を発揮」「抗菌力は7日めでも持続。二次感染を防止できる」「天然由来で食品添加物としても認められ、食材に直接噴霧できる」「優れた消臭効果もある」

―――タケックスは今後、介護施設や飲食店、学校などのほか、個人むけにも展開を強化するという。

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