「大手企業の下請けとして、技術力を一心に磨いてきたけど、、マーケティングや販売戦略などの実績がなく、新たな商品開発・販売にチャレンジしたいけど何から始めていいのかわからない」

「商品開発を手がけてみたけど、マーケティング動向や販路拡大のノウハウがなく、市場のニーズがつかめず、あまり売れずに終わった」

―――そんな中小企業メーカーや地方ローカル企業に、DX(デジタルトランスフォーメーション)で革新させる「新商品プロデュース事業」が8月1日から動き出す。

リードするのは、NTT東日本グループ NTT DXパートナー。

企業の技術力と生活者の『あったらいいな』を

NTT DXパートナーは、NTT東日本グループがこれまで通信分野で培ってきた技術・ノウハウに加え、さまざまな企業と連携し、DX という切り口で、地域の企業や自治体が持つ可能性や魅力を最大限まで引き出す支援を展開中。

8月1日からスタートする「新商品プロデュース事業」は、「地域の技術力を広く世界へ」をコンセプトに、全国の中小ものづくり企業の技術力を活用し商品化していく「地域メーカーの技術力と生活者の『あったらいいな』をかけあわせる事業」。

この新商品プロデュース事業には、大きく2つのラインが走る。「架空商品モール」と、「新商品コンサルティング」だ。

架空商品モール(1)AIが商品アイデア提案

NTT DXパートナー新商品プロデュース事業「架空商品モール」には、AIがメーカーの技術力と生活者のニーズを組み合わせて独自の商品アイデア(架空商品)を提案する機能を実装。

メーカーの技術力をAIに学習させ、AI(アバター)が、チャットを通じて生活者の趣味や関心事を聞き、生活者が日常生活で感じる「あったらいいな(あるある)」を引き出してくれる。

さらに、AI(アバター)がメーカーの技術力と生活者のニーズを組み合わせて架空商品のコンセプトを提示し、架空商品デザインを作成してくれる。

たとえば、石材加工に強みを持つメーカーの技術力を学習したAI(アバター)が、「部屋を好きな香りで満たしたいけど、面倒なことは一切したくない」という生活者のニーズを引き出し、「アロマを吸収しない素材で、擦るだけで香りがあふれ出すアロマストーン」といった架空商品を提案してくれる。

架空商品モール(2)賛同の可視化

また、架空商品にどれだけの賛同が得られるかを可視化する機能も実装。

生活者が架空商品を投稿・シェアでき、どのくらい”欲しい”が集まるのかをランキング形式などで可視化できる。

メーカーは、ランキングや架空商品に集まる生活者からの反応をもとに、商品化を検討でき、需要予測が立てやすくなる。

架空商品モール(3)ファンを集める

さらに、商品開発前から多くのファン候補を集める機能も実装。

メーカーは、架空商品のアイデアを購入することで、架空商品を実商品へと変えるための開発期間が短縮できるとともに、生活者にとって商品開発に関われる楽しい経験となり、メーカーや商品のファンづくりにつなげていく。

新商品コンサルティング

そして、次に走らせるのが新商品コンサルティング。

NTT DXパートナーはこれまで、メーカーの新商品デビューに向けて、企業の技術力を活用した新商品の企画からマーケティング、PRまで幅広く支援してきた。

今後は、さらに多くの新商品創出を後押しすべく、商品企画段階から拡大販売までのサポートに強みをもつ、マクアケの製品プロデュース支援事業「Makuake Incubation Studio」と連携し、商品の企画・開発、新しいものや体験の応援購入サービス「Makuake」でのプロジェクト実施(商品の発表)、さらにその後の拡大販売まで一貫して支援していくという。

架空商品モールを8月に先行公開

NTT DXパートナーは、ことし12月の「架空商品モール」本格オープンに向け、架空商品ラインナップの充実を目的に、ワークショップ参画メーカーの募集や、生活者からアイデアを募集する Xコミュニティを立ち上げ、8月1日からはメーカー向け「架空商品モール」を先行公開。

「社員に商品企画の体験をさせたい」「商品アイデアを社内で生み出したい」というメーカーの要望に応えるツールとして8月から活かしていく。

ワークショップで商品アイデアを

また、全国でメーカーと生活者による架空商品ワークショップも開催。

メーカーと生活者を交え、架空商品モールの一部機能を活用し、架空商品を生み出すワークショップを Makuake Incubation Studio と連携し、随時開催していく。

このワークショップでは、NTT DXパートナーと Makuake Incubation Studio のファシリテーションのもと、メーカーの持つ技術をベースに、生活者が日常で感じる「あったらいいな(あるある)」から架空商品を生み出していく。

メーカーは、ワークショップを通じて自社にパーソナライズされた架空商品アイデアを生活者から募ることができる。

また、ワークショップと連動する Xコミュニティも立ち上げ、生活者からの各商品アイデアに対する反応の検証もできる↓↓↓
https://forms.gle/PYa9HcNVviTttgbTA

ここからは、これまで NTT DXパートナーが伴走して動き出している事例を。

NTT DXパートナー支援開発事例

NTT DXパートナーは、国広産業の商品企画・開発からブランディング、「Makuake」での商品発表、販売までを総合支援。

2023年7月18日から「stone speaker」を販売開始し、合計451名、¥3,628,000の応援購入があった。

ことし2月19日から「aroma stone」を販売開始し、合計346名、¥2,095,600の応援購入があったという。

「国広産業は、1972年に創業し、奈良県でバレル研磨用樹脂研磨石の製造を行っています。

バレル研磨はおもに金属部品の表面処理に使用され、自動車分野を中心に幅広い分野に貢献しています。

近年の EVシフトや新型コロナウイルスによる社会情勢の変化を受け、新たな市場への挑戦が必要とされるなか、NTT DXパートナーの支援を受けて新商品「stone speaker」と「aroma Stone」を開発しました。

展示会での来場者の意見をヒントにし、弊社の技術を駆使して素材感を活かした商品を実現しました。

stone speaker は、洞窟内で響くような独特の音色を提供し、aroma stone は擦ることで香りが広がり、リラックスできる空間を演出します。

これらの商品を通じて、お客様に心がやわらぐひとときをお届けできれば幸いです」(国広産業 影石氏 代表取締役社長)

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