ついに果たしたWBC世界一。北海道日本ハムファイターズでリーグ優勝2回、日本一1回の名将が書き綴った、門外不出の「栗山ノート」。WBCの優勝に沸く2023年の3月、2019の発売から4年を経て4刷22,000部の追加で累計で50,000部に到達しました。

栗山監督の野球ノートをまとめ

WORLD BASEBALL CLASSIC 2023で史上初の日米決戦を制した侍ジャパンの栗山英樹監督は、小学生のころから“野球ノート”をつける習慣があった。その日の練習メニュー、気になったプレーを図解しながら書き留めたという。プロになってからも習慣化されていた"野球ノート"。北海道日本ハムファイターズの監督時代も必ずノートを開き、反省点を書き出し、頭脳を整理しました。「思いつめて、もがき苦しんで、考えを構築して、壊して、もう一度再構築してといった作業を繰り返していくうちに、心のなかで違う自分が立ち上がってくる」と。
また、読書家でもある栗山英樹監督は、『論語』『書経』『易経』などの古典を中心に何度も読み返し、噛み砕き、身体に染み込ませる作業によって、「苦しみと真正面から向き合うことが出来た」と語る。

「栗山ノート」 (写真:光文社)

そんな栗山監督の言葉を記録した本書。少しだけ見てみましょう

「栗山ノート」ダイジェスト(本文より一部抜粋)

●「はじめに」より
いまこの瞬間ではなく、5年後でも、10年後でもなく、50年後にどう評価されるのかを意識して、私は監督という仕事に務めています。歴史上の人物にしても、必ずしも存命中に評価されたわけではありません。それでも、自分が生きる小さな世界を、自分が生きる国を、もっと言えば世界を豊かにするために、泥臭く汗をかいて、勇気と知恵を振り絞って、人生の炎を燃やし続けた。挫折を力に変え、敗北からパワーを得た。
私も自分が前に進むために本を開き、そしてこの本を書いていきます。一つひとつの文字をしっかりと頭に染み込ませ、私自身の熱意を吹き込みます。
この本が皆さんの役に立つのかどうかは、私が判断することではないのだ、という信念のもとで。

--次頁へ続く--

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